被後見人は特別障害者
知らなかった・・・・
私は平成30年からアルツハイマーの母の任意後見をしています。地頭があまり良くない上に、法律や金融の専門用語を見るだけで拒絶反応が出て、会社の年末調整ですら細かい文字を読んでウっとなるレベルの人間です。おまけにパソコン音痴でエクセルもろくに使えない人間でした。そんな私ですから、50歳近くになってエクセルと格闘しながら、任意後見人としての務めを果たすことで、大げさではなく、人生が一変しました。
任意後見を引き受けるということは、被後見人(母)の人生も背負って生きていくことです。任意後見人になると家庭裁判所から私が母の財産を横領することのないように見張り役の監督人(我が家の場合は弁護士)がつきます。この監督人はあくまでも裏方の立場で実務はほとんど何もしなくてもいいことは法律で決まっており、ひたすら任意後見人である私に母の財産が減らないように口出ししてくるだけです。母の財産が減ってしまうと、自分たちが得る監督人報酬額も減ってしまうからです。私の弁護士監督人は任意後見契約で母と私の間で交わしてあった本来私が貰える任意後見報酬も私が会社員として給与を得ている限り生活には困らないのだからと認めてくれていませんでした。監督人とのバトルはこれからご紹介していくつもりです。
今日のタイトルである「被後見人は特別障害者」という事実を恥ずかしながら私は任意後見人になって5年目に初めて知りました。そういう知識を自ら調べて得た上で後見業務を行っていくのが任意後見人の務めです、と言われてしまえばそれまでですが、法律に明るくない一般市民が後見人になるのですから、いきなり全ての知識を吸収するなど無理だと思います。
特別障害者になると所得税や住民税などの控除が受けられます。母の医療費の確定申告を毎年私が行っていましたが、特別障害のところにチェックを入れておかなかったので、「確定申告の更生の請求」をすることで少しばかりのお金が戻ってくるようです。確定申告は過去5年間さかのぼってやり直しができます。母が「特別障害者」になって5年目なので今から全て更生できるので、気が付いたことは本当にラッキーなことだったと思います。
専門職の後見人さんたちには当たり前のことでも、私のように何も知らない人がいきなり後見人になって私と同じような不利益を被ることがないようにそろそろ私が経験したことを発信していくべきなのではないか?と思ったのがnoteを立ち上げたきっかけです。
本日の投稿に対して、専門職の方は色々と反論や批判をされるかもしれません。しかしながら、一般市民後見人の立場から言わせていただくと、被後見人の財産が減ってしまうことばかりに目くじらを立てるのではなく、少しでも被後見人に利するような情報も専門家の立場であるならば、一言「特別障害者」の控除が色々ありますよ!と教えてくださっても良いのではないか?と思うのです。確定申告のやり直してお金が少しでも戻ってくれば、あなたたちの報酬算定のベースとなる母の財産も増えるのですから!と私の弁護士監督人には言ってやりたい気持ちでいっぱいです。
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