任意後見の不都合な真実

アルツハイマーの母の任意後見人をしています。父とは任意後見契約(未発効)と家族信託を結…

任意後見の不都合な真実

アルツハイマーの母の任意後見人をしています。父とは任意後見契約(未発効)と家族信託を結んでいます。両親の財産管理をする中で見えてきた日本の任意後見制度の不都合な真実について経験者の立場から不都合な真実を語り、安易に後見制度に手を出して失敗する人が一人でも減るように書いています。

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父が逝きました 施設に面会予約を入れていた前日。食べたいと言っていたお寿司のテイクアウトの予約もすませて、所用を足していたときに連絡がありました。普通に元気に過ごしていたのに、ちょっと目を離した15分くらいの間に命の炎がそっと消えるように心臓が停まったようです。AEDも無反応だったそうです。私が駆け付けるまでの1時間、施設に併設された病院でずっと生命維持装置をつけて死亡宣告を待ってくださいました。 先生も看護師さんもスタッフさんもあまりに急だったので慣れているとはいえショ

    • 被後見人は特別障害者

            知らなかった・・・・私は平成30年からアルツハイマーの母の任意後見をしています。地頭があまり良くない上に、法律や金融の専門用語を見るだけで拒絶反応が出て、会社の年末調整ですら細かい文字を読んでウっとなるレベルの人間です。おまけにパソコン音痴でエクセルもろくに使えない人間でした。そんな私ですから、50歳近くになってエクセルと格闘しながら、任意後見人としての務めを果たすことで、大げさではなく、人生が一変しました。 任意後見を引き受けるということは、被後見人(母)の人