見出し画像

1週間日記 部屋のポテンシャルを殺す

2024/06/29 (土) 「勝手な想像と多様性」
くもり
コンタクトレンズを買いに行った。院長はいつも通り癖があって、苦手な人は苦手だろうなぁとぼんやり思う。わたしも苦手でないわけではないが3ヶ月にいっぺん顔を合わせる程度ならどうってことはない。どちらかというと観察対象として面白い。院長の性格を一言で表すとしたら「超合理的」。人付き合いをしないとは言わないが言っても仕方ないことは言わなそう。建前とか。かと言って本心を言うでもなく、流す、もしくはその場から離れそう。考え方の違う人に対して自分の考えを話すから噛み合わなければとことん噛み合わないだろうけど、否定はせずにあなたはこうなんですね、わたしはこうなんですよね、合わないですねさようなら、というイメージがある。あくまで院長と患者という場面で見る院長から受けるイメージのみの話しだが。ただこう思えるようになったのはひとえに今の仕事で色んな人に出会ったからである。言い換えると歳をとったからとも言える。自分は歳の割に経験値が低いなと思うがそれでも生きていれば色んな人に出会い色んな価値観に触れるのだと思えた。

2024/06/30 (日) 「部屋のポテンシャルを殺す」
くもりのち雨 虹
兄弟の新居にお邪魔した。伽藍堂の部屋を見てわたしの家の方が広いのに荷物が多すぎる、部屋のポテンシャルをわたしが殺してる、と気づいた。いい加減いらないものを片付けなくてはならない。しかし家に帰ると途端にやる気がなくなって床に這いつくばって携帯を眺めるしかできなくなってしまう。あの家には気力を吸い取る何かがいるに違いない。わたしのせいではない。床に這いつくばってうっすら隅に溜まっている埃と抜けた髪の毛を視界に入れながら見ないふりをした。

2024/07/01 (月) 「美しい夏野菜」
雨降った気がする
きゅうりと茄子の漬物を買った。夏はどうしたって漬物が食べたくなる。おそらく塩分を欲している。198円(税抜)、毎日食べてたらそれだけで嵩む。というか最近食べ物が高すぎる。夏って暑いし好きじゃ無いどころか嫌いだけど夏野菜の美しさに強く惹かれるところがある。特に大人になってから。真っ赤なトマトも青々としたキュウリも、ツヤツヤのナスも、本当に美しくて気分も上がる。上がった気分のままかごに入れて会計すると高くてびっくりするけど。

2024/07/02 (火) 「児童の呼び方」
時々雨
横を通り過ぎた少年の靴紐が解けていた。気づいているのか気づいていないのかわからないが、遠のいていく少年の背中を見送りながら、声掛けの第一声について考えていた。わたしはこの世に生を受けてから四半世紀は超えているのだが、大学生以上であれば「お姉さん」「お兄さん」で声掛けしても個人的にそこまで違和感を覚えることはない。しかしそれよりも歳下の人たちに声をかける際の第一声が思い浮かばない。「少年」や「ぼく」「きみ」「お嬢さん」どれもラノベの登場人物を思い浮かべてしまう(偏見)。「あなた」もなんか違う。かといって「すみません」は子供にとって大仰すぎる気がするし、「ねえねえ」は知らん人に対して馴れ馴れしすぎる。そんなこと考えている間に少年は靴紐を結び直して曲がり角を曲がっていった。

2024/07/03 (水) 「天国」
晴れ
よくいく場所に猫が4匹いるのだがそのうちの1匹が自分にえらくなついている。飼い主曰く珍しいらしいが、顔を出した時に姿が見えなくても、名前を呼ぶとニャーンと鳴きながら小走りで向かってくる。最高。天国はここにあった。実家でも猫を飼っているがわたしは構いすぎて嫌われているのでとても嬉しい、やはり鬱陶しいのは人間も猫も嫌いなのだ。

2024/07/04 (木) 「タイトルなし」
晴れ
暑すぎて嫌になって帰ったら速攻寝た。夏バテの始まりだ。何も思い出せん。

2024/07/05 (金) 「綿は偉大」
晴れ
仕事着、いつも化繊のズボンを履いていたけど今日は綿のものにしたらだいぶ蒸れなかった。やはり綿は偉大である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?