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アイドリッシュセブン5部にボコボコにされたV6ファン(私)の話

アイドルオタクとして生きていく上で、アイドリッシュセブン5部から受け取ったメッセージが中々に核心ついてる気がするので備忘録としてメモ。

※それをそのままnoteに上げているので、文末バラバラだったり誤字脱字あるかもしれません。

※私個人の捉え方であって、全てのV6ファンがこういう訳ではないのでご注意ください。

※アイドリッシュセブン5部の内容を含みます。ネタバレにお気をつけください。


以下メモ

読了してめちゃくちゃボコボコにされて、考察が止まらず眠れない日が続いた。

なんでこんなことになってるのかって、多分自分と重なる部分があるからっていうのと、アイドルとは?っていうぼんやりした部分がハッキリ言語化されて、それが私の経験?体験?と一致しまくったからってのが理由かなぁと思う。

特にボコボコにされたのは12章入ってから。
5話「夢と覚悟」で社長とマネージャーが会話するシーン、ゼロはどうして消えてしまったのか?という問いに社長は「永遠を求め、終わらないアイドルを求めてしまったから」と答えたわけだけど、私は初めなんでその問いにその答えなのか分からなかったんですよ。

でもその後の社長のセリフ、
「ファンやアイドル本人たちが、どれほど永遠を求めていようとも」「それでも誰かが終わらせたいと言って、十分に話し合いを重ねてもその気持ちが変わらないと知ったなら」「矢面に立たない僕らが「これで終わりですか?まだ頑張れませんか?」なんて簡単に口にしてはいけない」
という言葉にハッとさせられて私の心に突き刺さって死ぬかと思いました。

アイドルはスターであると同時に私たちと同じ人間。心は移ろいゆくものであって、永遠の存在にはなれない。だからゼロは消える=幻(人間ではない夢の存在)になって永遠になった。
そういう解釈をして、アイドリッシュセブン深すぎる…凄い…って思ったんだけど、今回死にかけてるのは私に思い当たる節があるからで。

V6がデビュー20周年を迎えた時に作られた「〜此処から〜」という曲の歌詞で、「多分このまま続くんだろう 言葉にできない関係で」「必ず訪れる明日を共に描こう」「此処から居なくならないで」っていうのがあるんだけど、これはメンバーから歌詞を寄せ集めた曲なので、この時点では、これからもV6は続くと6人も思っていたと思うのね。
でも2年後には森田くんからの提案があって、十分に話し合いを重ねてその3年後には私たちに解散が報告されたのね。
解散報告では、「これは次のステップに進むためのもので後ろ向きなものじゃない」って言われて、ラストツアーでも寂しい感じにしないようにしてくれたけど、それでもわたしは、やめないで欲しい、続きがまだみたい、過去形になるのが嫌、これからもついて行くのになんで、って何回も思って、それは私がV6に永遠を求めてるのと同じでは?となって。矢面に立ち続けたV6に、これで終わり?って言ってるようなも同然だったのか…とハッとして死にかけた。

伝説のアイドル・ゼロ役を務める九条天が、ミュージカルゼロのことを「呪い」と言っていたのも初めは「?」って感じだったんだけど、読み進めていくうちに、天が表現した呪いって言うのは、ゼロに取り残されたファンや周囲の人のことなんだって気づいた。
その人たちはゼロに永遠を求めて亡霊みたいになってるんだ。
九条鷹匡がどうして赤の他人の家族関係を狂わせてまでゼロを超えるアイドルを作ることに固執するのか今まで分からなかったし、むしろ鷹匡嫌いだったのに、気づいた瞬間ぱっと理解出来た気がして、嫌いなキャラと自分が一致するんだ、自分だって誰だってこの呪いにかかる可能性があるんだって思った時に、心にぶっ刺さった。

音晴よ、好きであればあるほど「ここまでステージに立ち続けてくれてありがとう。あなたとしか見られない素晴らしい景色をたくさん見せてくれて、ありがとうございました。」なんて美しい言葉をかけるのは難しいよ…。
解散の約一年前に予告され、解散日までひとつひとつ丁寧に尽くされたファンでさえ永遠を願ってしまうのですよ?
鷹匡のことを、「頭では理解していても理想通り振る舞えなかったんだろうね…」って言ってるけど、それ、めちゃくちゃ高いハードルなのよ音晴。

アイドリッシュセブンは、永遠なんてない、というのを伝えようとしているのか?2次元コンテンツなら「これからも彼らの旅は続く!」とかいって終わればいくらでも永遠を作り出せるのに、その可能性を持つアイドリッシュセブンに言われてる?

ボコボコにされて放心状態だったんだけど、13章3話「覚悟」で七瀬陸が言った、
「オレたちは死なない星じゃない。限りある、かけがえのない時間を過ごしてる。みんなと笑いあって、スポットライトの下で、二度とない時間を生み出していく。永遠よりもこの毎日が奇跡だ。」
ってセリフに少し救われた。限りがあるから輝ける部分もあるし、終わりだってネガティブな事じゃないと思わせてくれた。

私はV6が何よりも大好きだし、V6のライブが1番笑顔になれるし泣けるし我を忘れられる。でもその存在が無くなった時に気がつくことが山ほどあって、そこがね、今回更新されたアイドリッシュセブンに気付かされたポイントなんだけれども。

V6が解散してから、メンバー個々の舞台に行っても満たされなくて、今までのワクワクを感じられてない自分がいる。これがグループを愛しすぎて囚われている人間の姿…?
大好きなKinKi Kidsの、今か今かと楽しみにしていた25thイベが決まってもワクワクしなかった時は私の感情の末期かと思った。いつもだったらテンションぶち上がってるのに…。
Kinkiの曲は聴いていいると美術館を巡っているような気分になるから好き。ふたりの歌と、ふたりが信頼し合うように笑う顔が好き。
でもなんで喜べないのか。V6の終わりを見た後だと、追いかけてもいつかふたりも終わりを見せてくるんじゃないかってどっかで思ってしまったからなのか。いや、永遠なんてないということを知ったので、何かしらの形で確実に終わりを見せられるんですよ。

私はオタクを楽しめているのか?まさに「呪い」にかかってるんじゃないか?と思った。
正直純粋に楽しめないのが辛い気がしてる。他のアイドルでV6の穴を埋めるなんて、どちらも唯一無二なんだから出来ないし、どちらにも失礼ですよねそれ?

九条天は、呪いを解いて、さよならを告げて眠らせる。そうして次に進むことが出来ると。

てことは私もV6にさよならを…?そうすれば純粋に楽しめると…?さよならできるん?そもそも囚われてることは悪いことでは無いのでは?V6のラストイヤーに出た楽曲を再生するのさえ辛いんだからV6ですら楽しめてないのでは?それは良くないのでは?考えてるうちにだんだんよく分からなくなって来た。
まだ怖くて見れてないV6ラストツアーの円盤、観れば解放されるのか、逆に囚われ続けるのか分からなくて本当に怖いけど、見ればなんか変わるかな…



……と思い翌日、ラストライブ、V6 LIVE TOUR V6 grooveを見た。結論から言うと、恐れていたほどではなかった。いや、情緒は乱れたし感情の乱高下えぐかったけど…。最後は視界がクリアになるような感覚で終わったので無事ではある。

円盤を見ている間も、セトリを知っているので後半に差し掛かると、終わりを感じてしまい嫌だ…って思ったりずっと続いて欲しいと思ったりした。
アイドリッシュセブン読了後の自分は、V6の解散を呪いなのでは?と思っていた。でもそれは違うんじゃないかと円盤を見て思った。
解散までの最後の1年間、(嬉しい楽しい幸せ)と同時に(辛い苦しい悲しい)が存在していた。円盤を見ることで、もう1回同じ感情に触らないといけないのが怖かったのかもしれない。後者の感情を恐れて目を背け、前者の感情まで見えなくなった。V6や他の好きなアイドルを楽しめていないのは、それが原因なのかなと思った。

私は、終わりを見せられた訳だけど、画面の中のV6は優しく暖かく私達ファンの気持ちに寄り添ってくれて。
6人も言ってたけど、最後の最後までまだ見ぬ可能性を見つけ出して、新たなV6を創り出そうとして、解散するその日までそれを私たちに見せてくれて。

もうこれで終わりなの?と思ってしまうのは、最後まで最高の状態のV6を見せられたからなんですよ。それV6からしたら大成功じゃん…狙いどおりってことよ…。

イノッチの
「3日くらいかけても伝えきれない思い」
「26年間、V6を愛してくれて、V6についてきてくれて、そして、いつでも笑顔を見せてくれて本当にありがとうございました」
っていう言葉や、

森田くんの
「こうやって、皆さんに惜しまれて、最後終われるっていうのは、僕は間違ってないと思うし、幸せでした」
っていう言葉や、

最後のモニターに映った
「僕らは25年間幸せでした」
「あなたが繋いでくれたこの手は いつも心に繋いでおきます」
っていう言葉に、

ありがとうとか、幸せだとか、そういうのが一方的な思いじゃないんだっていうのが嬉しかったし、その言葉に全部詰まってるんだよなぁ。うちらファンはV6に完全に愛されていたんだな…。私はゼロのファンや周囲の人達のように取り残されてない。

ラストイヤー円盤のポジティブ&ネガティブ感情ジェットコースターは、見る度にこれからも続くんだろうな。でも、ビシャビシャに泣きながらだとしても、ありがとうって言えるようになったと思う。

この気持ちに気づき、考え、言語化して昇華できたのは、アイドリッシュセブン5部のおかげです。V6が好きだとはっきり言えるようになりました。

本当にありがとうアイドリッシュセブン。

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