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和の心コズミックスピリット㉕

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■家の柱が神として扱われていた日本の伝統民家


若い方々は日本の伝統民家のことを知らなかったり、知識としては知っていても実際にそこに入ったことのない方も少なくないでしょう。

ですが今日では古民家として伝統民家が展示されているところもありますから、伝統民家で育っていない人もそうした所で心を落ち着けて静かに伝統民家の造りを感じる時、大黒柱に限らず柱の存在全体が独特の空間を醸し出していることがわかると思います。

一つ一つに個性を持った伝統民家の柱はそのひとつひとつの存在が、命ある家であることを感覚の上でも感じさせてくれるはずです。

日本では柱は神でありました。ですが現代の洋風住宅では、柱は家で支える物理的材料でしかなく、外から見えないように壁の中に埋め込まれています。柱は視覚上、存在しない中で生活しています。


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個人主体の西洋社会と和を重んじてきた日本社会の違い


西洋の家は枠となるブロックを積み上げて家を支える発想から生まれた家です。家の内部もブロックで仕切られた壁によって支えられることで成り立ちます。

外界と家、部屋と部屋を仕切ることが家の成立でもある造りです。そして家族はそれぞれの仕切られた空間の中で生活することになります。

それに対し、日本の伝統民家はまず柱から建てますから、基礎的構造の段階ではすべての部屋が見渡せ、仕切りは存在しません。

日本伝統民家の基本構造はワンルームなのです。まさに一元世界が基本です。それどころか家の基本構造は外界に対しても仕切りはあいまいです。

縄文集落は集落を囲む城壁などの仕切りをもたず、中心への強い焦点意識によって統一されていますが、この基本性がそのまま継承されていると思われる点が多々あります。

伝統民家では柱の次に鴨居、その他の梁を造り、最後にふすま、障子、土壁といった実に簡単に取り去ったり、再生のできる仕切りを取り付けて完成させます。

仕切りは決して主体にはならず、実に簡素です。この家文化の差異は、個人主体の西洋社会と、和を重んじてきた日本社会の違いに通じているように思われます。

というよりも、むしろ壁による住まいという環境が西洋人のその性質をつくり、柱による住まいが日本人のその日本人らしさを育んだ、といえるのではないでしょうか。


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■心のために体の軸の構築が大事と考えてその方法を営みの型として伝承してきた日本人


体に対する観点においても、日本の体の文化は西洋スポーツとは実に対照的です。日本の芸道・武道の文化における型の習得や、畳の上での着物生活での所作は、むやみに外側の筋肉は鍛えませんが、体軸がしっかりと構築される体づかいです。

最近では西洋でもインナーマッスルとか体幹を鍛えるという視点が注目されるようになりましたが、日本人は元々、体の文化の上でも軸から構築されてゆく文化でした。

ブロックの中で生活してきた文化では、体も柱から構築しようとする傾向があるのかもしれません。

健康や美容の効果から体幹などの観点が注目されるようになってきましたが、おそらく今後、精神上の効用も注目されるようになるでしょう。日本人は長い歴史の経験から、心のために体の軸の構築が大事と考え、その方法を営みの型として伝承してきました。

(続く)



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■過去記事

続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(*^-^*)

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