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和の心コズミックスピリット㉖

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■自然と共に生きてきた縄文の人たち


縄文の集落跡で時間を過ごし、縄文の人々の目を通して家を見ようとすると、私たちの思っている家とは捉え方そのものが大きく違う気がしてきます。

それはそもそも私たちにとっての部屋に近い感覚ではなかったという気がするのです。

縄文の集落は血縁関係で成立しているので、集落の人々は親しい親戚であり、彼らの感覚では伯父や伯母、従兄弟といった人々で成り立つ一大家族であったはずです。

そうした感覚で集落を見ると、集落が計画的に作られているのは私たちが家族の思いを一つにして家を建てるのと同じように、集落の皆が家族として力を合わせて集落を構築したのだと想像されてきます。

美しい輪の形で構成され、中央に祖先の魂が宿る集落は少なくても感覚的にはその空間全体が一大家族の家なのではないのだろうかと思われてきます。

彼らにとっての家の単位は、円形集落自体ではなかったかと思うのです。

大地や空や木々といった自然界を巻き込み、自然界と融合する雄大で開放的な家感覚こそが、人と人とを豊かに結びつけていたのではないかと思われてきます。

自然を巻き込んだ家(集落)の中に、それぞれ独立した部屋(家)がある、それが私たちが彼らの家としてとらているものではないか、そう思うと、彼らのダイナミックな感覚が伝わってくる気がします。

彼らの集落跡を見ると、集落の入口やその他の石組み配置など、同じようなパターンの小集落が近隣に隣接しています。それを見ると、やはり円形集落自体が家で有ったと感じれられてくるのです。


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■自然界と融合した円形集落での暮らし


私は小さな頃、留守で誰もいない隣近所の家に入って遊んだこともあり、その家の人が帰ってきても家族が帰ったかのように接してもらっていた記憶があります。

隣の家に入るのは現代の兄弟の部屋に入るよりも気軽だったようにも思うのですが、これもこんな太古からの伝統的精神が日本の集落には受け継がれていたからかもしれないと思われてきます。

縄文の集落に城壁や囲いのようなものは存在しません。これは彼らが集落という単位を、枠によってくる発想で捉えず、中心なるものを包むという内的発想でとらえていたからであると思われます。

自然界との境界を設けて開墾することからスタートする農耕定住生活とは異なり、狩猟採集による縄文の定住生活は自然界との境界はあいまいです。

自然と融合した生活のままにスタートした私たちの祖先の集落社会は中心なる核の成立によってその単位となる家が成立するという、自然界と似た方式に自ずと行き着いたのでしょう。

物質の最小単位である原子や、宇宙の太陽系はそれぞれが一つの集合体を形成していますが、原子と原子、太陽系と太陽系の間に枠があるわけではありません。中心なる軸をとりまくことで、それぞれの存在単位が生み出される、この成立の原理の下では必然的に円形形態が生まれます。


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■仕切りがない家作りが盗難防止に、泥棒が入られないようなモラルを培ってきた


また中心なる軸をとりまく社会では、仕切りというものがあいまいなほど、むしろその外の集団と調和的となる傾向が生まれます。この縄文的視点は伝統民家にも受け継がれているように思われます。

伝統民家には縁側という、あえて内と外とのしきりをあいまいにするかのような、内と外との中間の存在があります。

また土間という外から気兼ねなしに入れる大地のままの部分が家の構成要素の一つになっています。仕切りというものを可能な限り設定させない仕組みと言えます。

西洋では強固な壁を造ったり、カギをかけることで盗難を防止してきました。カギをかけなければ泥棒の数も増やしてしまうと考えます。

しかし西洋とはまったく異なる方式で成立した日本社会は、これとはまったく逆方向の努力によって盗難のない社会を実際に維持してきました。

日本が冒頭のザビエルの言葉のような社会であったのは、この仕切りとはむしろ真逆の性質の伝統によるところが大きいように思われます。


(続く)



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