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和の心コズミックスピリット⑳

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■炉とは祖先を敬うためにあった?


縄文の人々は家の中心にも立石を祀りましたが、これは今日の私たちがお墓とは別に位牌を家の中に祀るのとほとんど変わらない行為と言えます。本質はそっくりそのまま踏襲されていることに気付かされます。

縄文の人々はその立石の場所で祖先の魂が存続し続けることを象徴する火を灯し続けました。私たちがお仏壇の位牌を祀るとき、ろうそくに火を灯すのに似ています。

また縄文の人々にとって炉で食事をするのは、祖先と共に食する意味があったに違いありません。今日の私たちが食事の前にお仏壇にお供えをするのは、やはりその伝統の心であると思います。

お墓の形も平たい西洋のものと比べ、日本のお墓は立石の形状に似ています。日本人の生活の営みははるかな太古の先輩たちの心の営みを、表層のみ変形させながら、その実は驚くほど忠実に踏襲していることがわかります。

仏壇も大黒様信仰も、日本人にとっては縄文以来の伝統に、表層のみ、よりありがたみの感じられる色付けをした仮の姿に過ぎないのです。


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■日本人の伝統的中心の要は中柱


祖先はさらに辿っていくと、民族としての祖先に繋がります。仏壇でまつられる祖先が身近な祖先であるのに対し、神棚で祀られる神さまは、民族としての祖先神です。

神棚は神社形式が生まれてから成立したスタイルで、それ以前にありませんでした。これも歴史的には祖先神祀りのさらなる派生なのです。

なぜ数ある神々の中でも、大黒柱が一番おそれ多いのか、その理由がここにあります。家に宿る神々の中でも、歴史的に本家本元の位置(縄文においては炉、それ以前においてはひもろぎ)に鎮まるのが中柱なのです。柱は日本人にとって神さまですから、中柱は字のごとく、日本人にとって中心なる神さまなのです。

明確さを好む西洋人が日本の家を見たとすれば、間違いなくいかにもそれとわかる仏壇や神棚が家庭での一番の信仰の中心と見えることと思います。間違っても彼らの目には家の構造物にしか見えないただの柱が、その家の中心なる神であるとは考えも及ばないことです。

ですが日本人が畏敬してきた真の伝統的中心は、家にとっての一番の要でもある中柱なのです。


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■アニミズムを重視してきた日本人


この住居の機能と信仰がまったく一つになったあり方は、何を意味しているのでしょうか。これは信仰対象を作り上げるのではなく、あるべくしてそこにある存在そのものへの畏敬、家の中に神聖なるものと作るという発想ではなく、家自体が最初から神聖な存在という認識に支えられています。

日本人が物として認識していないがゆえに生まれたあり方です。これは、人類共通の原点的世界観、アニミズム以外の何物でもありません。

この宇宙は一つの存在ですから、一つの神が宇宙を創ったという考え方は多神教よりも妥当な考え方のように思われます。しかしながら現実の一神教社会は、自身の神とは異なる神をあってはならないものととらえ、一神教同士の痛烈な戦い(宗教戦争など)を引き起こしてきたことも事実です。

これに対し、多神教社会は他を排斥せずに受容する性質が強いために、争いが少ない一面があります。

こうしたことを考える時、一つの軸によって個々の信仰が一体となっている日本伝統民家の世界観は、一元的であると同時に多神教のよく性質を併せもっているように思われます。

(続く)



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■過去記事

続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(^-^)

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ガイアの法則

これからは日本の淡路島、明石の東経135度線が世界の中心となる…。これは世界、宇宙の法則であるスピンにそれが証明されているという千賀一生さんが実際に体験したチャネリングより記された一冊です。

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千賀一生さんを紹介していた、主に日月神示の解釈本を書いている中矢伸一さんの書籍です。今の感染症の時代を予期していたかのような内容が書かれているのが興味深いところです。

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