見出し画像

和の心コズミックスピリット⑲

+++

この記事は基本無料で全文読めます。100円と設定してありますが、それは読み終わった後に払ってもいいかな?って思えたらで全然OKです。ご支援いつもありがございます(*^-^*)

+++

■太古の時代では炉と火が精神的にも物理的にも大事な役割を果たしていた


縄文の時代を想像すると分かると思いますが、太古の時代、家族は中心にある炉を囲むようにして生活していました。炉は冬の間は井炉裏の役割を果たします。

火にあたり、温かくなると、心も和むもので、炉は家族の団欒の場でもありました。電気の無い家の中では炉が無ければ夜は真っ暗です。炉は照明の役割も果たします。

炉は同時に料理を作るコンロの役割も果たします。生活になくてはならないいくつもの有難い役割を中心なる火が果たしていました。

私たちの祖先が囲んでいた火は、神祀りの中心であると同時に、なくてはならないいくつもの尊い役割を提供し、幸せな日々をもたらしてくれる中心でもあったわけです。

+

■かまどと大黒柱は本来一つである


しかし、時代を下って「太古のひもろぎの再現」とも言える中柱(大黒柱)が家の中に設定されると、家は大きく変化します。中柱と一緒に火は灯せませんから、中心なる火は、囲炉裏とかまどという異なる役割に分化され、中柱の近くの位置に設定されるようになります。

そうなると当然の流れとして、その囲炉裏や竈も神さまがお宿りになる神聖な場所という認識が引き継がれます。

囲炉裏やかまどがどうして神さまであるのかは、こうした歴史を知った時、はじめて納得できるものです。これらに大陸から伝わってきた神さまが重ねられ、中柱を大黒柱と呼んで祀られるようになったのは後の時代のことです。

心情的には神社や寺院で用いる心御柱などの言葉を民間で用いることは恐れ多いと感じることから、別の尊称が一般的となったのでしょう。大黒様が台所の神さまと見なされたことから、この名称が一般的に用いられるようになったものと考えられています。

かまどと大黒柱は本来一つであることが、このことからもわかります。私たちの祖先はそれ以前からあったかまどへの信仰に海外の神さまをあてがうことで、その尊さを引き立たせようとしたのです。


+

■炉は祖先の魂が宿る場


新年を迎える時、日本の伝統民家では家の各所にお供えをします。その役割は子供に任せられることが多く、私は子供の頃、台所にお供えをあげながらどうして台所にお供えをするのか、何か深い理由がありそうで、子供心にも知りたいと思ったことを覚えています。

神祀りを丁重に手間ひまをかけて行うことで、伝統を体にしみこませるように昔の子供たちは育ったものです。今はかまどはガスや電気に変り、囲炉裏はこたつに変りましたが、それでもこれらの場所を尊ぶ伝統が受け継がれている家庭も地方では少なくありません。

さて、炉は祖先の魂が宿る場でもありました。中心(炉)の役割の分化は、祖先の祀りをも分化させ、祖先をお祀りする場(仏壇)も後の時代には別個に設けられるようになります。

お釈迦さまの教えは祖先祀りではありません。墓とは別個に屋内に祖先を祀ろうとするこの日本的風習は、仏教という仮の姿を借りながら、その実は縄文以来の祖先を生活の中心に宿らせようとする精神です。




+

■過去記事

続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(^-^)

+
+

■関連書籍と記事の紹介

ガイアの法則

これからは日本の淡路島、明石の東経135度線が世界の中心となる…。これは世界、宇宙の法則であるスピンにそれが証明されているという千賀一生さんが実際に体験したチャネリングより記された一冊です。

+
+

日月神示解釈本:中矢伸一

千賀一生さんを紹介していた、主に日月神示の解釈本を書いている中矢伸一さんの書籍です。今の感染症の時代を予期していたかのような内容が書かれているのが興味深いところです。

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

応援ありがとうございます(*^-^*) この応援資金で今後の活動資金に当てさせていただいて、より充実した記事の作成を頑張らせていただきたいと思います。