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和の心コズミックスピリット㉒

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■日本人には言語論理的方式の確立よりも、運行そのものに同化する直接的方法『型』を優先させてきた歴史がある


神学という言葉が象徴するように、西洋では神について数限りなく論ぜられてきました。そこでは同じ宗教宗派であっても時に矛盾が生ずることさえあります。

しかし、日本人にとって、「『ひ』なるもの(霊性)」はその後の時代においても長らく論ずる対象ではありませんでした。それはただただ営むのみによって、子孫から子孫へと伝えられてきました。

「井炉裏、竈、仏壇、神棚」、これらは日本人にとって日常生活の営みの場そのものです。朝起きると体と家を清め、神棚に参拝し、竈でご飯を炊き、仏壇にお供えし、井炉裏を囲んで家族そろって食事をいただく、そうした日常の型を通して日本人は不変的神性を認識してきました。

日本人にとって、食べ物をいただくという行為は、作る段階を含めたすべてが、「霊(ひ)なるもの」との関りでした。

早朝の日課であるそうじも、神仏に気持ちよく家にお宿りしていただくための行為であるため、ほうきさえも、神に近い存在として認識され、どんな論議よりも、ほうき一本を用いることの方が天に通ずる尊い行為としてみなされました。

現代の学校教育では、先生によく質問する人が熱心な人と見なされますが、そのような経験のある方が伝統日本文化の世界で同じような質問をしてしまって、しかられたというような話をよく聞きます。これも言葉主体ではない文化が日本には流れているからです。

論理というものの成立には、それを表す言葉や方式が必要となります。一つの運行(行為)を異なる方式で表すことも起こり得ます。

日本人には言語論理的方式の確立よりも、運行そのものに同化する直接的方法を優先させてきた歴史があります。それが『型』であり、日常の営みは日本人にとってその実践でもあったわけです。


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■『世界で最も宗教心のない国』にいかなる宗教世界よりも高い調和が長期間存在していた


仏教はお釈迦様の教えです。キリスト教も、イスラム教も、一人の尊い人間の言動から生まれた『教え』主体の宗教です。それを信奉する人々の思いが強いほど、社会は一つにまとまり、調和が生まれます。

信奉が弱まれば人々の道徳性も低下しやすく、社会も不調和になります。教え的宗教世界で言葉が重視されるのも、言葉が教えを伝えるからです。西洋の人々が宗教を信じない人を軽蔑する傾向があるのも、そのような歴史があるからです。

ですが型こそが神聖伝達である日本には、このような教え的文化は長い間存在しませんでした。

しかしながら、その宗教的教えが存在しないはるかなる時代から、争った人骨がほとんど発見されていないことに象徴される、世界に類のない調和社会が奇跡的な長期にわたって維持されてきました。

日本を知り始めた頃の西洋人の記述を見ると、宗教がないのに人々が調和しているのを好評化する一方で、日本人は世界で最も宗教心のない人々でもあるという批判も書かれています。

しかし、この批判的評価こそ、日本文化の特異性を最もよく表しているものであると思います。

「教えを聞いたり何かを信奉する行為が宗教」であると考える人々の目には、日常生活がそのまま宗教と言ってよい『営み』の文化は、宗教には見えません。

ですがこの『世界で最も宗教心のない国』にいかなる宗教世界よりも高い調和が長らく存在したという事実の奥に、人類にとっての大切な心理が眠っているように思われてなりません。


(続く)

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続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(^-^)

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