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和の心コズミックスピリット61

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■一人一人が自身のしっかりとした軸を確立させることが社会貢献につながってゆく


私たち日本人は近年、西洋から文化を学び、豊かな恩恵をいただいています。科学技術もそうですが、私がこうして日本文化について分析を試みているこの言語による分析も西洋から学んだ手法です。

もし私たちが西洋から何も学んでいなかったとしたら、このように私たち自身を客観的に分析することもできなかったかもしれません。

しかし、西洋の歴史的下敷きの上に成立した現代社会は解決困難な様々な問題を抱えていることも事実です。和の社会の分析はそうした現代社会をより良くするためのヒントになり得るのではないでしょうか。

理想の社会を築こうとしても、現代社会に対する作為的アプローチ(革命など)は、それ自体が意識下の力で成立した和の社会の成立原理と矛盾することになるでしょう。現代社会の中で「意識の力」を育むこと、それが和の社会の力を呼び覚ます健全な道ではないかと私は思います。

どうしたら「意識下の力」を私たちは育むことができるのでしょうか。和のアニミズムは日本の軸文化の中に今も流れています。私たちは誰でも社会の中に軸を成立させることはすぐにはできなくても、自身の中に軸を成立させる努力は可能です。

それは古来和の社会が行い続けてきた最も日本的文化行為であり、どんな社会制度の中でもどんな宗教の中においても可能です。

そしてそれはいかなる社会にあっても、それぞれの社会の統制に頼らない調和力に寄与します。一つの小さな軸の成立は、より大きな軸を生み、それはさらに大きな軸(自立性)を生みます。

和の社会における自立の原理はまず個人においてそれが成立していることを土台にしているように思われます。肝がすわるという言葉のように、しっかりと軸が成立した人間は心も自ずと統一され、感情にゆらぐことがありません。

またそのような人は無理な意思によらずに自己制御できるものであり、ゆったりと周囲を調和させるものです。諸外国の宗教が教義中心であるのに対し、日本の宗教文化が型主体なのも、軸が確立された人間には理性の抑制以上の調和力が働くという知恵であると思います。

まずは一人一人が自身のしっかりとした軸を確立させること、それこそが社会貢献につながってゆくのではないでしょうか。和の文化はそのための知恵の体系であると言っても過言ではないでしょう。


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未来のための太古の原理—人類最古のアニミズムに学ぶ


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■西洋人が抱いていたアジア諸国の不潔と貧困は極東の日本では存在しなかった


アジア諸国を訪れるようになった西洋人の手記には、アジア諸国に対する「目を覆いたくなるような不潔と貧困」といった表現が目立ちます。彼らにとってアジアは混沌としていて、美的な面でも自分たちの国より大きく劣った不潔な社会だったのです。

しかしそうしたアジア諸国の極東の日本まで辿り着いた時、彼らは予想外の世界を目にします。

支那に永らく住んで、その背景の単調、その沿岸の不毛、ピエル・ロティが『黄色の地獄』と言った、ヨーロッパ人がひどく厭う恐ろしく醜い人間の群れが汚い暮らしをしているあの志那の部落の不潔を見慣れた者にとって、この日本との対照はまったく驚異に値するものだった

ポルトガルの軍人・モラエス『極東遊記』花野富蔵訳

ヨーロッパ人であるわたしがもっとも驚いたのは、日本の生活のもつきわめて民主的な体制であった。モンゴル的な東洋のこの僻遠の一隅にそんなものがあろうなどとは予想もしていなかった

ロシアの日本史研究家、レフ・イリイッチ・メーチニコフ『亡命ロシア人の見た明治維新』渡辺雅司訳


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■過去記事

続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(^-^)

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■関連書籍と記事の紹介

五六七の仕組み 日月神示が予言する日本と世界の未来

つい最近出たばっかりの新刊です。週に2~3回ペースで更新していくのでお楽しみに(^-^)

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ガイアの法則

これからは日本の淡路島、明石の東経135度線が世界の中心となる…。これは世界、宇宙の法則であるスピンにそれが証明されているという千賀一生さんが実際に体験したチャネリングより記された一冊です。

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日月神示解釈本:中矢伸一

千賀一生さんを紹介していた、主に日月神示の解釈本を書いている中矢伸一さんの書籍です。今の感染症の時代を予期していたかのような内容が書かれているのが興味深いところです。

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