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ガンになりたくなければコンビニ食をやめろ!/治療を妨げる人間の欲望

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■治療を妨げる人間の欲望


治療とはそれを行う人が「どれほど心が綺麗か」という点が大切だ。吉野さん自身は本気で患者を完治させたいと思っており、訪れる患者の方々も本気で症状を治療したいと思っている。だから劇的な効果を生み出すろ信じている。

ところが吉野さんの話を信じず「金はいくらでも出すから治してくれ」といった意識の人に対しては治療の効果は残念ながら見られない。これは量子力学的な治療法に限った話ではない。

過去に吉野さんが担当した患者の方々の中には有名企業の経営者や超富裕層の方も多くいた。彼らは自身の食生活や生活習慣を見直した上で、努力して健康な肉体を手に入れるのではなく、多額なお金を払って手軽に健康な肉体を獲得しようとする傾向がある。

「何千万、あるいは何億円積んだら健康なれた」という噂話が経済界のネットワークで広がことにより、経営者たちが怪しげな治療法を試みた。

だがお金だけでは健康は絶対に買えない。まずは精神性を高くしないと病気を治療するのは不可能だ。

極端な例を挙げると、山陰地方出身のとある男性がある特許を取得した結果、不労所得数億円の年収を稼げるようになり、超高級ホテルのロイヤルスイートルームに愛人女性二人で住むようになり、毎日の朝食と昼食はルームサービス、夕食は外出して高級レストランという有様だった。


彼の全身はがんに侵された。彼のかかりつけの医師は彼が帰省するたびに最先端の遺伝子治療を施しているという連絡を吉野さんに寄せていた。

その連絡を吉野さんは受け、こんな話を男性に伝えた。

「中国の古典医学書には『食で治らない病気は医者で治せない』と書かれています。まず食正さないと絶対にがんは治りません。どれほどレベルの高い治療や高額な治療を施しても病気の原因である食生活を変えない限り治らないのです。あなたが普段食べている料理に使われている食材は高級なものですが、病気の原因となるトランス脂肪酸やグルテン、ホエイなどが多く含まれています。」

吉野さんがトランス脂肪酸やグルテンの大量摂取を止め、普段の食事を玄米飯、有機栽培の味噌を使い無農薬の野菜や海藻を具にした味噌汁、主菜は煮魚か焼き魚、副菜に納豆、わかめの酢の物、ゴボウやレンコンの煮物といったものに変更することを提案した。


だがその男性は「そんな貧乏臭いものが食えるか!」と反論した。

それを受けて「食生活の改善が、がんの治療になります」と説得するが「それが嫌だから金で解決を頼んでいるんだよ!」と彼が言い放った。

彼は残念ながら精神性、魂のレベルが非常に低い。仏教の定義では人間の精神性の段階は「十界」に分けられており、彼は下から2番目の「餓鬼界」に位置する。

餓鬼とは永遠に飢え続ける地獄の亡者の総称であり、仏教の絵画では餓鬼は下腹部が大きく飛び出た姿で描かれている。医学的にはクワシオトル(低蛋白栄養失調症)と言われる症例で、アフリカの難民に多く見受けられている。餓鬼とは栄養失調で餓死した人物をモデルにしたものだ。

餓鬼界の住人は実際に飢えているわけではないが、お金や地位や名誉、美しい愛人や高級車、ブランド品や贅沢な料理といった物欲を常に満たそうとしており、どれほど手に入れても満足できないのだ。


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■感想


足りるを知るをわからない人は餓鬼界の住人というのが今回のお話しでしょうか。どれほどお金や地位、権力が手に入っても幸福感を感じられない人はこれにあたるのでしょうね。

逆に身なりが普通かやや貧相でも精神性が高く、良い人はいますよね。姿や容姿、服装だけでは人は測れない。

話をして、実際に何をしているのかが見られてからようやくその人がどういう人なのかが少しづつわかっていくのでしょう。

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