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和の心コズミックスピリット55/男性は『大黒柱』、女性は守り育む神『女神』として尊ばれていた
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■日本人がもつ潜在的な視点は封建社会成立以前のアニミズムの視点である
日本では女という存在が『かみ』である一方、男は『大黒柱』として尊ばれてきました。言うまでもなく、日本人にとって『柱』とはもうひとつの神です。
日本女性が男性を尊ぶ観点は、個人としての長所を尊ぶというよりも、男性としての性質や畏敬や先の先まで見通して考えたり、広い目で物事をとらえたりする男性特有の心の働きへの信頼のようなものに支えられていたように思います。
こうした日本的関係性は同じ高さでお互いを見合う視点ではなく、もって生まれた存在の尊さに視点が注がれているように思われます。
この観点は封建制社会の視点ではありません。この日本人がもつ潜在的な視点は、封建社会成立以前のアニミズムの視点ではないでしょうか。
「権利が尊重されている」「民主的」「自由」といった当時の日本社会への評価の言葉は西洋社会観念による表現であって、当時の日本人には権利などという概念はありません。
日本を見た当時の西洋の人々は、自身が求める理想を異なるルートから実現した社会を見ながら、それを自身の言葉表現で言い表したのでしょう。
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■立体的関係がうまく循環することで男女お互いに魂の成長が促される
民族を問わず、私たちの中には非水平認識・非水平願望が潜みます。例えば男性の中には女神のような女性像があったり、結婚を求める女性の中には王子様願望が眠っていたりするものです。
女を神と見る見方も、男性を柱として見る見方も、こうした非水平認識です。私たち日本人の人間関係はこの非水平認識を主体において育まれてきたように思います。
大黒柱は家のすべてを支え、家族のすべてを安心させ、守ってくれる存在です。地震が来ても、台風が来ても、すべてのゆらぎから家を守る存在が大黒柱です。
男性は頼られることによって成長する性質があります。男の子を上手に育てるお父さんやお母さんは、子供をたよりにすることを知っているものです。大人になっても男性にはそのような性質が潜みます。
一方、女性も守り育む神として尊ばれる時、それに応じようと大きな母性が開花します。
このようにして立体的関係がうまく循環することでお互いに魂の成長が促されます。それが私たちの基本的な人間関係であった気がします。互いの不平等台頭をつつき合って、平たく並べようとする男女観だけでは育たないものがその中で育まれれていたように思えます。
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■賃金競争の中で牧歌的な生活をしていた人々の素朴な正直さは失われ道徳的崩壊が起きる
西洋社会は階級による上下社会を乗り越えてからもまた新たな貧富の問題に直面することになります。かつて社会思想家のフリードリヒ・エンゲルスは産業革命後の賃金労働社会において、次のような社会問題がイギリスに発生していたと描いています。
貧民は野獣のようにかりたてられ、休息も、安らかな人生の享楽も許されない。貧民は性的享楽と飲酒のほかは、一切の享楽は奪われ、そのかわり毎日あらゆる精神力と体力とが完全に疲労してしまうまで酷使される。これによって刺激された貧民は、思いどおりになるたった二つの享楽に、気が狂ったようにいつまでも耽溺(たんでき)する
誰もが等しく商業社会に参入することで、ルールの上では平等であっても利益競走は激化して、一部の人間がむさぼるように富みゆくその裏で、敗者は非人間的な生活に追い込まれてゆき、そしてやがて正直で信心深かった、牧歌的な生活をしていた人々も、賃金競争の中で素朴な正直さは失われ、道徳的崩壊が起きてゆく…。
このエンゲルスの描いた様相は現代社会がかかえている否定の出来ない一面を指摘しているように思われます。
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■過去記事
続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(^-^)
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■関連書籍と記事の紹介
五六七の仕組み 日月神示が予言する日本と世界の未来
つい最近出たばっかりの新刊です。週に2~3回ペースで更新していくのでお楽しみに(^-^)
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ガイアの法則
これからは日本の淡路島、明石の東経135度線が世界の中心となる…。これは世界、宇宙の法則であるスピンにそれが証明されているという千賀一生さんが実際に体験したチャネリングより記された一冊です。
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日月神示解釈本:中矢伸一
千賀一生さんを紹介していた、主に日月神示の解釈本を書いている中矢伸一さんの書籍です。今の感染症の時代を予期していたかのような内容が書かれているのが興味深いところです。
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