和の心コズミックスピリット㊵
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■居住空間的な屋根裏の重要性
現代の住宅は居住空間の合理性が優先されるため、屋根の形はデザインに合わせて後に決まりますが、崇高さを感じさせる典型的建築物は、まず屋根のいデザインを優先しています。
特に宗教的建造物は天に近い屋根に宗教的意義をこめることが多いため、屋根の形を優先させる傾向があります。
またその建物の内部にいて全体の統一性を感じられるかどうかという点で、屋根裏は重要な役を果たします。日本の伝統的農家の家は、そのような点で屋根裏の見える場所が効果的に配置されているものが多いように思われます。
現代住宅に比べると、日本の伝統的農家は不必要なほど天井が高いように見えます。経済性を考えると無用な空間と思われがちですが、精神面への影響を考えると、低い天井は威圧感や圧迫感を与えますが、高い天井の広がりは私たちに気持ちのよい開放感を与えるものです。
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■建物の中心軸が強く感じられるほど統一性が強く感じられる
重量挙げの金メダリストである三宅義信選手は天井が低い会場では普段の力が発揮できなくなると言っていますが、空間というものは私たちが考える以上にその場にいる人に大きな影響を与えているものです。
高くて大きな屋根の造りは小さな屋根と比べて空間上の中心軸をどっしりと感じさせます。そして中心軸が強く感じられるほど、建物には統一性も強く感じられるものです。
日本には毎年お正月やお盆に実家に帰る習慣がありますが、私の実家も、四家族が泊まっても余裕の広さで、みんなが集まると楽しいものでした。従兄弟たちは田舎の家に行きたい行きたいと何度も言っていたそうです。
子供ですから従兄弟たちはその理由を広くて遊べるからと答えていましたが、今思うともっと微妙な、みんなで一体感のようなものが得られたからではないかと思います。
毎年一緒に一つ屋根の下に寝泊まりしていると、親戚みんなが家族のように感じられてくるものです。このような一体感は伝統民家の造りであるから実現されていたように思われます。
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■古民家で生活すると穏やかな人相になる?
よく喧嘩していたある夫婦が古民家が手に入り住み始めたのですが、その途端に喧嘩をしなくなり、そこに住んでから夫の反応が変わったと言っていました。
私の知人には、知り合った後に古民家に移り住んだ人が何人もいるため、その前と後の変化がよくわかります。人相まで変わってゆく人が少なくないのです。
伝統民家で育った経験のない人が伝統民家に住むことで変化していく姿を沢山見て、いかに住居が人の心にとって重要かを考えさせられました。
各部屋の仕切りを家を支える原理から発展した西洋建築が、個々の利便性を重視するのに対し、日本民家は全体性重視の家です。
伝統民家はたとえばふすまを閉めたとしても、欄間(らんま:鴨居と天井の間の格子)などがあって、隣の部屋の気配を伝える配慮があえてなされていたりします。
ですから部屋にいたとしても仕切られた感覚にはならないようにできています。伝統民家は家全体を一個の命のように感じさせ、そのことが私たちの無意識の人間観や世界観に大きな影響を与えているように思われます。
(続く)
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■過去記事
続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(*^-^*)
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■関連書籍と記事の紹介
ガイアの法則
これからは日本の淡路島、明石の東経135度線が世界の中心となる…。これは世界、宇宙の法則であるスピンにそれが証明されているという千賀一生さんが実際に体験したチャネリングより記された一冊です。
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日月神示解釈本:中矢伸一
千賀一生さんを紹介していた、主に日月神示の解釈本を書いている中矢伸一さんの書籍です。今の感染症の時代を予期していたかのような内容が書かれているのが興味深いところです。
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