#星野源ANN 20200209文字起こし

何気なく聞いていた星野源さんのオールナイトニッポンでの「みんなが好きなものが好きでもそれでいいのよ」の話を残しておきたいのでメモ。

メール:私は周りの目を気にしてしまって好きなことが好きと言えなかったり、言いたいことが言えなかったりします。でも源さんの日常という曲の2番の「みんなが嫌うものが好きでもそれでもいいのよ、みんなが好きなものが好きでもそれでもいいのよ」という歌詞を聴いて源さんって本当に素晴らしい考え方を持った人なんだなと思いました。そんなふうに考えられるようになったのはどうしてですか?

源さん:あーなるほど。えーとですね、これは、なんて言えばいいんだろうな。あの「みんなが嫌うものが好きでもいい」っていうのを、ここ好きですって言ってくれることがすごく多くて嬉しいんですけど、僕はこの曲を書いた時は周りにそんな曲ばっかりだったんですよ。でも自分が音楽やってる中で、もっと昔にいろんな人が古くから言い伝えられてたことで「みんなが嫌いでも自分が好きならいい」みたいなことが歌の中で山ほど出てきてたんですよね。で、多過ぎるって思ってたの、俺。すごい多過ぎて、そのことは全然間違ってないんだけど、結局その「みんなが嫌うものが好きでもいいじゃん、好きなら好きでいい」っていうのが本当なんだけど、そうじゃない社会があって。それが結局変わってないから、ずっとそれが言えてるわけで、歌の中でね。
でも時代がどんどん進んでって、どんどん別に皆が好きじゃなくても好きって言っていい場所なんてどんどん増えていっててさ。で、インターネットが出てきてどんどんブーム的な全体の時代から個人の時代になっていく時に、そんなのどんどん普通だよと思って。で、そこまではみんな言うけど「みんなが好きなものが好きでもいい」って誰も言ってないと思った。その、ほとんどの人がっていうか。なんだろうな、表現してる人とか。あと何だろうな、例えばマニアックなものが好きな人とか。で、みんなが好きなものを好きになれないとかそういう人すごい多いんだけど、それおかしくない?ってすごい思ったの。そういう時期が僕にもあったけど、いやいやよく考えたらおかしいよねって。それすごい自分に嘘ついてるじゃんっていう。なんかその、「みんなが嫌うものが好きでもいい」って言って、それに対して酔う人は超いるけど、でもそれの裏返しというか。それはみんなそうだよって思ってんのに、そういう人なのに、みんなが好きなものを「これ好きなんだよね」っていうことに抵抗を感じる人ってめちゃくちゃ多いなと思ったの。なんか流行り物に乗るのはダサいみたいな。それおかしくない?って思ってて。で、誰も言ってないからこれを言うために「みんなが嫌うものが好きでもいい」って先に言わなきゃねっていう。で、どっちも同じことだから。どっちも同じことだけど、後半の「みんなが好きなものが好きでもいい」って言う人がいなかったから俺はこれを言うっていうふうにして、歌にしたっていう、そういことです。


#星野源ANN #星野源 #オールナイトニッポン

日常、初めてちゃんと聴きました。いい曲ですね。

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