家系図の崩壊

みなさんは、兄弟は何人いますか。
親戚はどれくらいいますか。


母は「ばあばが運ばれた、どうしよう」そんな風に嘆いていて、意気消沈していました。
わたしはふと
「3兄弟なんだから、助け合えるじゃん。叔父さんに助言もらったら?」
そう答えたのです。

そのときわたしは胸がきゅうと痛くなりました。
わたしに居るのは、知能が3歳の姉。
親戚の連絡先もしらないし、顔も覚えてない。
叔父たちはとっくに離婚して従兄弟の顔さえ覚えてないし、父親は死んでいる。
「どうしよう」ってなったときに、助けてくれる親族など誰1人として"知らない"のです。
つながりなど無いに等しく、「○○おじさんが〜」「○○おばちゃんが〜」など、名前も顔も一致しないレベル。

突然の虚無感は、あまりにも深く、暗く、とてつもなかったのです。

年末に友達の家で感じた和気藹々とした太陽のような明るさほど、我が家には無いにしても、年々ひとつひとつの蝋燭が吹き消されれば、頼りないわたしがぽつんと残るだけ。

そしたら死のうと思いました。
これからの未来に、こうして灯され続けてきたちいさな蝋燭のような灯火しか生まれないならば。

吹き消すまえに、わたしという存在を残しておきたい。
そんな風に思う年始でした。

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