底なしの「当たり前の基準」から解放されたい

「当たり前の基準を上げましょう」と言う言葉。私は違和感があります。

「当たり前」って人それぞれなのではないでしょうか?
私はこれを、部下にビジネスマナーを教えるときに感じて、
「マナーに正解はない!」と言う答えにたどり着きました。

ビジネスマナーは諸説あり、と言うケースが多すぎて
あらゆるマナーを全部覚えるなんて無理だと思うのです。
「こういうマナーがあるのか」と言うのを蓄積していく分にはいいですが、
それを相手に強要してはいけない。
自分が大事だと思うマナーを集めて「自分の教科書」を作り、
それを軸に部下には教えていけばいいし、
やがて部下にも「自分の教科書」を作ってもらえるようになればいいのではないでしょうか。

「本に書いてるからアンタもやりなさい!」
「あの先輩がやれって言ってたから!」
「私も新卒のときにやってたからやれ!」
と新卒相手にわめく怖い先輩をたまに見かけますが、そこにあなたの美学はあるのでしょうかと疑問です。

当たり前の基準と言うのは、人によって違います。
コンビニで「ポイントカードお持ちですか?」と聞くのは当たり前だという人
うっとうしいから、カードを出してないなら聞かないでよと言う人。
客としてプロに求めることって人によっていろいろありますよね。
でも、誰にでも完璧に対応できることを目標にしてしまうと、
自分自身が疲れるし、求められるほうも疲れます。

「当たり前」って言うのは、積み上げて高くしていくものではなく、
積み上げた情報の中から、たくさんの自分が素敵だなと思う所作を集めことが大事。


#仕事 #ビジネス  

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