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【uzumaki】設立に至る背景④

NFTとの出会い

その後、金融業界を少し離れていたわたしが、再度ブロックチェーンに出会ったのはコンサル業をやっている時でした。2020年の頃のことです。

NFT(Non-Fungible Token)というものがあるらしい、何かデジタルの絵画を一点モノで証明できて、すごい金額で落札された作品があるらしい・・という情報が流れてきました。第一報は例によって「わけが分からない」という印象でした。

ただ、仮想通貨(既に金融法制も改正されて「暗号資産」と名称が変わっていましたが)が最初に出た頃とは、ネットでの情報の流れ方は格段に速くなっていました。わたしは再度NFTの工学的特性を学び、すぐに把握することができました。そしてこれは非常に面白い、と思うようになりました。

何よりもブロックチェーンを使う理由が明白です。デジタルの絵画や音楽などの作品が、転売されていく、その歴史をきちんとブロックチェーンに、誰もが見える形で記録していく。

これは絵画などで転売履歴や所有者履歴が、一定の価値を持つことと同じだと思いました。

ロイヤリティが面白い

更にわたしが最も心を惹かれたのは、NFTが転売されるたびに、オリジナルクリエイターに「ロイヤリティ」が配分されるメカニズムでした。

これは日本の苦境にあるクリエイターを救うカギになる・・・ほぼ直観的にそう思いました。制作会社がワンオフで作品を作って渡したら、後の権利は全て別の会社が持っていく。作品からの収益がいくら上がっても、クリエイターには還元されない。そういった状況を変えることができる力が、ロイヤリティのメカニズムにはあると思ったのです。

作品転売のたびに、ロイヤリティが配分される

欧州では追及権と呼ばれる、転売時に一定額をクリエイターに還元する仕組みがあります。追及権は欧州の美術投資ファンド(Peau de l'Ours ポー・ド・ルーズ「熊の皮」という意味)が1914年に生み出した仕組みで、その後
欧州全域に制度として拡大しました。
https://www.forbes.com/sites/claytonpress/2017/10/24/artful-art-investment-the-skin-of-the-bear/?sh=32b28e086988

NFTのロイヤリティは、追及権の電子版と言えると思います。それを使って、クリエイターが報われる世界を作りたい。その想いを元に、起業をしたのです。

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