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あなたなんかに わたしの気持ちがわかるわけないわ と かわいいあの子は毒づくけれど そうかな わたしだってじゅうにぶんに なにもうまくいかないでいるよ おまえなんかに おれの気持ちが分かるはずないだろ と やさしいあの子は涙目だけど そうかな わたしだってオウムみたいに 毎日が同じことのくりかえしだよ 実験みたいに薬を使って わたしは生き延びてきた 戦争みたいに人を傷つけて それでもわたしたちは生きてゆく あなたなんかに わたしの気持ちがわかるはずないわ と 鏡にむか
おこらないから言ってごらんと いつもの口車にまんまとのせられて 正直に話せば 怒り狂って雨あられ おこらないって言ったじゃんと そのまま素直に返しただけで あやまりなさいと あやまることもできないのかと ごめんなさい ごめんなさい もうしません あやまるそばから覆いかぶせて あやまって済むことなんかじゃないと 地獄の釜の 火種に油を注いだごとく ああ そうだ だから何度でも繰り返す まるでビートを刻むかのように ああ そうだ だから切っても切れない もうしないなんて
良かれと思って 母さんはいつも 僕の邪魔をする 良かれと思って 転ばないように 小石を広い 打ちのめされぬように 敵を蹴散らし あの日 あふれるほど涙を溜めて やがて 流れ落ち涸れるまで そんなつもりじゃなかったのに 母さんはいつも そう繰り返す そんなつもりもなかったのなら 僕にはいつも 意味なんかいらない そんなもの自分で みつけていくよ
君が君の憧れる誰かに 少しも近づけてなくたって そんなことまるで 気にしなくたっていんだ 君が君の思う通りに いろんなことが上手く行かぬまま たとえ大人になっても 何も間違ってなんかいないんだ ごらんよ星を 君を責めるもの全てを夜の闇に隠し いざ行かん 君が好きなもの全てを朝の光に映せ 君が君の憧れる誰かに 少しも似通ってなくたって そんなことなにも 気にしなくたっていんだ 僕が僕の大好きな君を 少しも分かってなくたって 君が君を分かっていれば それだけで全て上手くい
お父さん また お父さんのことを想い出したよ 今日の東京は まるで焼けるように暑くて それでお父さんの口癖を想い出したよ 「焼かれたら熱いから 死んでも燃やさないでくれ」 そう いつも言っていたのに 結局はこの国で 火葬にしないわけにはいかなくて お父さんは焼かれて 骨になってしまった 約束は守らない バレるような嘘ばかりつく 適当でだらしなく 努力も積み重ねも大嫌い 24時間を自分のためだけに好きなように使って お母さんを泣かせてばかり そういうお父さんを お姉ちゃん
高層ビルから見下ろす下界は 絵空事みたいなミニチュアのジオラマ あの娘の心の中なんて 実際あんまり興味ない 灰色の空の上には別世界 君がまだ知らない 誰もまだ知らない 澄み切った青空 果てしない宇宙 東京の空はミルフィーユ 折り重なる絶望と希望 層になる虚構と現実 可愛いあの娘は偽善者扱い 素直でいたら勝てるはずもない 勝っても負けても どっちだって同じだから 勝っても負けても どっちだっていいんだよ
街を歩けばアタシの目に飛び込む あれも これも それも みんな欲しい 口を開けば尖った唇で あれも これも それも みんな嫌い！ 死んでしまった人のためになら いくらでも流れる涙なのに 死んでしまいそうな誰かのことは 関係ない どうにもならない 心はカラカラに乾いてる さぁ銃を持って みんなの涙を取り戻そう さぁ銃を持って アタシは神様になるんだから
