二次創作小説のクオリティアップには有料添削/校正サービスがいいよという話

昨日、X（旧Twitter)で話題になった話がある。

簡単にまとめると、
とある人が書いた二次創作小説について、フォロワーからかなり詳細な修正指導をもらった。
内容はざっくり言うと以下のようなものだった。

• 指摘内容は妥当で、文章力への指摘

• 完全な善意（作者を傷つけようとする悪意はない）

• 内容はかなりの辛口

• 特に指導依頼をしたわけではなく、勝手に送られてきた

これをもらった人は、ショックで作品が書けなくなった、という話。

まあこんなん無視したらいいんですが。
商業で書いてるわけでもない、完全に趣味の二次創作なんだし。

たとえ交流のある（かどうかは知らないけど）フォロワーだとしても、人の作品に口を出す権利はないし。
とはいえ、自分の気にしてる箇所を指摘されたのだとしたら急所にクリティカルヒットして大ダメージを食らう、というのはあり得る話です。

で、ここから全然別の話になる。
勝手に送られてくるアドバイスは聞かなくていい、として。
ではどんなアドバイスならありがたく受け取って作品に反映出来るか、という話です。

タイトルの通り、有料で添削を依頼するのがいい。

私は過去に何冊か二次創作小説同人誌を発行したけども、最近の作品はどれも外部に校正を頼んでいる。
スキルマーケットサイト（SKIMAとかSessaとか）で「二次創作　小説　校正」なんかで検索するといろんな人の出品が出てくる。
（もしくは文字カテゴリで「二次創作　校正」と検索する）

その中から条件に合うやつを探して依頼する形ですね。
誤字チェックだけの出品もあれば、感想をつけてくれる出品もある。
そこから気に入ったやつを見つけて依頼しましょう。

有料だと何がいいかって、まずは金銭が発生するので、ある程度クオリティが保証されること。
フリマサイトみたいに過去の実績とか、買った人の評価とかも見れるし、大体の人はSNSへのリンクもつけてるからどんな文章を書く人かも分かる。
つまり、この人ならしっかりチェックしてくれるだろうという人を選べるのがいい。

次に、欲しいアドバイスが貰えること。
誤字のチェックだけして欲しいのか、展開が単調だからどうにかしたいのでアイデアをくださいとか、もうちょっと文字数増やしたい/減らしたいけどアドバイスくださいとか、そういうオーダーがつけられる。
感想を書きます、という出品も辛口批評から完全べた褒めまで色々あるので小説のクオリティを上げるのにも、モチベーションを上げるのにも使える。

また、自分で依頼すると事前に誰からどんな返答が来るか分かってるので（そりゃそうだろ）、心の準備が出来る。
急に来る頼んでないアドバイスと違って受け止める下地が出来てるので、ちょっと厳しい意見が来ても受け止められる。と思う。

添削や校正を出品してる人はたくさんいるので、色んな人に依頼するのもいいと思う（もちろんその都度費用が発生するので、財布と心に余裕があれば、だけれども）。
複数依頼すると、人によって注目する箇所が違うけれど、みんなが共通して褒めるポイント、指摘するポイントがあればそれが自分の強み/弱みである、というのが可視化される。
全く気にしてなかったポイントが他人の琴線に引っかかる、というのはなかなか楽しい経験なので、短めの文章(*)でやってみると面白いですよ。
*短い文章のほうが金額が安く抑えられるので。もちろん長文でもよい。

とまあ、色々言ってきましたが、SNS経由の指摘にしろ、金を払って得た添削にしろ、全部のアドバイスを聞く必要はないです。

そりゃあそう、作品は自分のものなので、どうしようが勝手。
アドバイスの中から、それはそうだな、これは直したほうがいいな、と思うものは採用して、「うるせ～～～～～！　そんな指摘されるいわれはねぇ！！！」と思ったら無視すればいい。

二次創作なんて所詮自己満足の結晶なので好きに書けばいい。
でもその先に「もっといいねされたい」とか「感想いっぱい欲しい」とか思うんだったらちょっと努力も必要かもね、という話でした。
どうせアドバイス貰うんなら有料でちゃんとしてる(*)ところから貰おう！！！
*スキルマーケットサイトで出てくる校正します、感想言います、って人にはただの小説好きなオタクから本職の校正者、商業小説を出してるプロ作家まで玉石混交なので出品者のプロフィールをよく確認するのが大事。ただのオタクでも評価がめっちゃ高かったりするので侮れない。

以上、二次創作で小説を書くなら楽しくやろうぜ、という日記でした！！！