タイ、マレーシア国境悲話、電車はまってくれない
東南アジア電車旅行、タイとマレーシアは縦につながっていて、私は電車で乗り換えるように国境を越えました。駅の名前はパダンブサール(Padang Besar)です。
我々はタイ・バンコクから14時間くらいの寝台特急でパダンバザールに到着しました、なお、1時間くらい遅延しました、理由は全く不明。さてここで電車を乗り換えてまた5時間でクアラルンプールに向かいます。
事前情報はあんまりなかったので、どうやって国境を超えるのかよくわからなかったけど、まあ行けばどうにかなるでしょの精神ですね。
車内改札(越境?なんていうんだ?)かとおもいましたが、ボーダーをこえて電車がとまったら「係員の誘導に従って進め」みたいなことを言われます。
まあすなおに従って歩いていくんですが、ちょいちょい「先の係員」がみえなくて迷いそうになります、まようと密入国(あるいは密出国)になるんじゃないかとヒヤヒヤしますね。
なんとか係員のいる所にいくと、無事出入国スタンプを押してもらえます。ここでは持ち込み物品の検査や関税についてはほとんどなんにもきかれず(まあ、申告の必要のあるものももってませんけど)突然しょぼい駅に放り出されます。キオスクの前にテーブルをならべたような喫茶店があるだけですね。
国境の駅(線路)ってこんな感じなんですねえ…。(まあ、ターミナルでない駅や空港はこんなもんだなという感じはある)
さあ、乗り換えチケットの入手です。今回はmozくんがチケットをネットで買ってくれていたので、一応それの確認のために窓口に並びます。シングルスレッドなので結構待ちます。無事チケットの確認がとれました!!
さあ!ここで私達は乗り換えまちで5時間時間を潰す必要があります。
駅前にはなにもありません!マジでなにもありません!
国旗があるので、なんとなくそれっぽさはあります!
タクシー(というか、トゥクトゥク)のドライバーも数名しかいないし、観光客などもってのほかです。
本当に地方のはての駅という体裁。
喫茶店は一軒だけありましたが、なんとノークーラー、灼熱のマレーシアでは絶対に5時間いたくない。客も他にいなかったし。
すでに写真の通り全員暑さにうんざりしてたのでその喫茶店はやめました。
さあ我々はマレーシアのお金をもっておらずどうしようかなと思いましたセブンイレブンしかみえない。5時間セブンイレブンはキツい。
ただ、Google Mapsで近くにケンタッキーフライドチキンがあるのは知っていたのでそちらに向かいます。KFCならカード使えるでしょ。しっかし、マレーシアは本当に暑くて5分の距離でもきびしかった。(二度目)。
とりあえずKFCは世界共通でKFCです、カード決済ができて最高。クーラーもきいているし!コンセントもあります!
即「カーボネーテッドドリンク」(炭酸飲料?)を注文し、我々はあらそうように、荒々しくタコ足気味にコンセントにさしこんで行きます。なお、壁は三本目がささらないとシャッター開かない、まともなタイプでした(UKプラグはEUプラグで代用できるのだが、シャッターがあかないとだめなのである)。よく考えたら人生でUKプラグって初めてつかったかもしれんな。
あとはWifiもあります!なにか買った時にもらえるレシートになんらかのパスワードがあり、それを入力したらOKです。
しかしながらこれ最悪でさっぱりWifi認証通らない。Captiveポータルが多分開くはずなのにひらかなかったり、ひらいても要素がちゃんと表示されなかったり、同行者全員がMacだったのでWindowsなら動くのかもわからんね。
同行者で1名だけが成功しましたが、ほか二名は成功せずなので携帯テザリングです。
で、5時間どうやって時間を潰したかっていえば、近所の帰宅前にきたと思われる女学生集団に「なんやこいつらコンセント塞いでてマジ卍」みたいな顔をされたのでコンセントを差し替えたり、つながらないWifiをハックしようと四苦八苦したりして無限に待ちます。
まあ普通に仕事したり喋ったりしたら5時間経過です、喫煙者の私はたまに出入りして外で吸ったりして、まあそんなかんじ。粘る客は迷惑なので飲み物食べ物で3回くらい注文しましたね、
さて、ということで我々は駅にもどります。あと30分くらいだねー、とかそんなことをいいつつ。
そして駅につき、電光掲示板をみると…あれ?乗る列車無いんだけど?
おかしいな、おかしいな?欠航?そのように皆が不思議がって、少々不安になっていたところ、電光掲示板の時刻をみてハットします。
「おい!これあれだぞ!時差だ〜!」
はい、時差です!!
我々はここまでタイのタイムゾーンにいて、マレーシアはマレーシアのタイムゾーンで、なんと一時間の時差があります、最悪な事に1時間進んでいる!縦移動なのに!!
うそだろ!?と慌てて皆が自分の携帯電話の時刻などをみると…おい!これタイ時間やんけ!
どうやら国境間近なので(?)タイムゾーンが自動できりかわらないようです、やられた…。空港とかならありえないでしょうが、陸路だとこういうこともあるのか…。
ということで、見知らぬ地で我々は電車に乗り遅れました、目的の電車は数十分前には出ていました、当たり前ですね。つらい!
おもしろすぎるので内心かなり笑いましたが、体は正直なので汗に加えて冷や汗も出ます。
ということでトラブルシュートです
・別の列車を取る
・最悪近くに泊まれるところを探す
mozくんが速攻でカウンターに並び、私は後者の宿担当です。探す…探す…ホステルが1件あった!徒歩10分!でも2名分しか空きがねえ!
じゃあ次に近いところは…50km先!?ウッソだろ、国境にもっと宿屋あるやろ!?
やべー、一人野宿か?いやこういう所なら無理にお願いすれば…。
などと考えていた所、無事「本日最後の」チケットを確保。しかもすぐに到着らしい。よかった!今日中にクアラルンプールにつける!
みなとるものとらず、慌ててホームにいきます。(なお、アジアの長距離列車は時間が近づかないとホームに入れないらしい、どこにこんな乗客いた?という感じで人が湧いてくる)
やべー、マジでやべー、あぶなかった、死ぬ所だった。うっかりキャンプ地とするところだった。
後はホテルにも電話です、チェックイン時刻は23時までですが、我々はターミナル駅に23時過ぎ到着なので間に合わない。ノーショーで強制キャンセルだけは避けたい。(過去、海外旅行に慣れているお方から「絶対にNo Showにならないように電話しろ」と教わってから倣っています)
ああ国際電話〜〜。
「どもです、私です。おたくのホテルを予約したうずらって人間なんだけど、俺の予約ってわかる?」
「えっ、なに?どこでとったって?」(国際電話の品質がめちゃくちゃ悪い)
しばらく話したのですが、まあ〜、らちが明かない。
「だから、うずらっていうんだけど、今日の予約に間に合わないかもなんだよ」
「予約番号をください」
「そんなのどこにあるんだ…ちょっとまってて…ああ、XXXXXXXXXXかな?」
「なにそれ、Bookingの番号は?」
「俺はHOTELS.comでとったんだけど」
「は?」
英語の電話は難しいです。現地の相手が携帯電話ならSMSでテキストできるけど相手はホテルなので固定電話、最悪だ…。今回は極めて難しいしミスると辛すぎるので。申し訳なくも同行者で英語が一番得意なmozくんにパスです、すまんな。
さすがですね「24hカウンターは開いてるから大丈夫」という情報をゲットできましたので解決です(?)
ああー英語力がもっとほしいですね。(あるいは、国際電話がもっとまともな音質になってほしい)
はい、まとめとしては俺たちのKFCはどこにいってもKFCですごく安心できるので、国際的なファーストフードは最高ですね。あと、時差は最強にヤバいのでスマホの自動時間ローミングに頼らないようにということと、マレーシアの電話は厳しいということです。
余談:
うおー電源付きの席だぜ!とおもったら俺の席の電源こわれてました()
余談:
慌てて乗り込んだので、引き続き現地通貨がないし、水すら買わずに乗った結果、この後の列車で飲食物が買えず(ちょっとだけ持ってた水やポテチを食べた)。実際には食料を販売する車両はあったのだが、「あー、(タイの)バーツ使える?」「無理!」「カードは?」「無理!」となり、つらい。寝台列車にいた闇両替商(この先に両替がないと言っていた)のいうことをきいておけばよかった。(なお、国境にはセブンイレブンがあるので、そこにはATMがあったはず)
余談:
この後の列車が絶望的に寒くて、なんで南国でこんな格好しなきゃいけないの?という風体となった(ダウンジャケットまで着込んだ)。
余談:
さすが5時間の長距離電車、エンターテイメントシステムがある!。とはいえ車内の前方の突き当りに32inchくらいのモニタで映画が三本立てである、音声は車内スピーカーでボソボソきこえる(字幕なので字幕を読むしかない、勿論マレーシア語なのだがアルファベットなのでなんとか…)。なにがウケるってハリウッド映画なので「神に誓って」とかいうシーンがあるのだが、「アラーがなんたら」とローカライズされていたことである、グローバルだなあ!!
余談:
なお翌々日、同じ系列の長距離列車にのったらまったく同じ映画ラインナップだった
余談:
KFCにいた猫。
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