マレーシア・JB Sentral→シンガポール・Woodland バスで国境越え&タバコをちゃんと持ち込む
まあ、いい習慣でないのは百も承知ですが、現在の私は喫煙者です。マレー半島縦断旅行の最終地、シンガポールは
・関税がめちゃめちゃかかる
・買おうとすると高い、一本一本に課税のはんこが押してある
・ポイ捨てで捕まる(まあ、ほかの国も罰金すごいけど)
・屋内で吸えない(まあ、日本以外そうですけど)
というイメージがありました。
この規則は実際どこの国も今では大差ないんだけど、シンガポールだけは厳密なんじゃないかとおもってましたね。オチからいえばまあ関税はたしかに高いし、歩きタバコする人はいないけど、吸うのに苦労はしませんでしたね。(中華街周辺は)ふつーに道にタバコおちてるし、なんなんだ。
さておき、そう考えていたんで、シンガポール滞在中は諦めて禁煙するかと思っていたのですが、マレーシアからシンガポールに陸路(電車)で到着した時点で2.3箱くらい残りがあり(開封済み2箱、未開封1箱)これ捨てるのももったいないな…ということで税関を通してみることにしました。
空路入りだとまた違うかもしれませんが、陸路でウッドランドのチェックポイントでどうやってタバコを合法に持ち込むか、という話です。
JB Sentralについた一行、電車からおりて歩きます。
駅はかなり立派で、空港かな?という感じです、しかし看板がすくない。ところどころで人にきいてすすんだりします。
そもそも陸路(電車)ジョホールバルのマレーシア・シンガポール国境をどう越えたかといえば、今回はマレーシア JB Sentral駅でおりて、国境を超えるバスにのりました。
JB Sentralからバスで橋を渡るということは事前情報でわかっていたので、まあ行けばわかるかと思ってましたが、マジでバスの場所が分かりづらいですね。特に看板が無い。シンガポールとか、Woodlandとか看板があるだろうとおもったけど、無い(あるのだろうけど、ぱっと見つからない)。
人波に習ってまっすぐすすんでいくと、早速バス停がまずみつかりますが、ならんでいるどのバスが正解かわからない、ウロウロしてもさっぱりわからない。空港とかなら普通こういうのはすげーわかりやすく看板が出てるじゃないですか?しかし3人で探しても全然わからない。
しかたないのでしらみ潰しに停留所をみていると、バスの運ちゃんがなんか声をかけてきましたので「俺ら国境こえたい(Woodlandにいきたい)んだけど」というと「それはここじゃねえな、あっちのほうだ」と言われます。なるほどこのバス停はローカルのバス停か。あっちのほうってなんやねんとおもいつつ、細かい道を英語で会話するのはむずかしいのであきらめて「あっち」のほうに歩きます。しかしこれ来たほうの道だぞ?
結論からいうと、途中の通路で左に折れて、いまいちそれっぽくない陸橋を渡った先に別のバス停が存在していたのだった。わかりづらい!っていうかめちゃめちゃ廊下じゃん!
目当ての(国境を超える)バス停にきたものの、今度は乗り方がまったくわからない。よーくよくみると、目的地が三箇所あるらしいのに途中できづいたが、いくつかバスの種類(車体の電光掲示板)があるのに一列しかない、これなんなんだ?みんなならんでいるのでとりあえず並ぶ。
結論からいうと、(見た限り)全部のバスが一旦Woodland(シンガポール側のチェックポイント)にいってくれるようです。そういう説明の看板はやっぱりない。っていうか旅行客らしき人がまったくいませんね、みんなは地元の人で、わかってるっつうことだな。
で、支払い方法もよくわからない。とりあえずのってみると先払いでした。しかし日本のバス同様に大きめの放り込む口があるだけです。とりあえず行き先をつたえてみると料金を言われる、とはいえピッタリある現金がない、崩す機械とかなさそう。ちょっとうろたえているとおっさんのバスの運転手が「とりあえず出せるだけ出せ」というので出せるだけ現金をだしたらそこから適当に放り込んでくれました。たすかるけど適当だな!とおもって車内にむかうと「待て!」といわれる。えっ、たりねえの?とおもったら律儀にお釣りがでてきました。うーん難易度!(まあ、運ちゃんからお釣りが手ででてくるという意味では日本のバスと同じなんですけど)
ということで、JB SentralからWoodlandの橋を渡る移動になったのでした。国境超えで個人的には盛り上がりますが橋の上は渋滞していてよくみえない、っていうかチェックポイント通過するまでは国境超えとはいわないよな?という感じでじっと待つ。
で、まあ、チェックポイントであるWoodlandのバス停につきます。
それはいいとして、シンガポールの市街地まで行くチケットかったんだけど、一同でここで降りたら一体どうすればいいんだ?という顔をします。「これ多分同じバスにのればいいんじゃないの?」と同行者と判断してバスの写真をとりました。
すると先程お釣りをくれた運ちゃんが「おいおい!」とおりてきて
「そうじゃない」
「なにが?俺は市街地までいきたいんだけど?」
「さっきレシートあげただろ、で、市街地行きは3番バスだ」(番号はうろおぼえ)
「なるほど?」
「国境こえたらな、適当にその番号のバスにのれ、このバスでなくていい」
「なるほど!!」
「レシートなくすなよ、チケットだからな」
さすが運ちゃんです、詳しい。
なお、我々以外にはそんなことを知らない人間はいないらしく、渋谷のバス停みたいな勢いでみなさんいってしまいました。まあローカル以外はバスで国境渡る人間はいないんだろうな…。
(なお、電車で国境を超えることもできます。そうすれば多分迷わないんだろうな。しかし国境超えの電車は予約が満員だったらしいのでバスで越えました)
あとは延々歩くだけです、途中ランダムサンプルで荷物検査する人がいて「俺タバコもってんだけど」といってみると「大丈夫」といわれました、そうか、税関だけでいいんだな。
その先は写真ないし、説明難しいんですが、なんでこんな構造なの?というくらいイミグレの空間を一周ぐるっとまわって並びます。
イミグレに並びます、すげーーー待った。40分くらい。途中係員が変わるくらいにかかった。荷物を持っている人はすくなくて、地元の人ばっかりなのだと思う。しかし地元の人間がこんなに待つのやばくねえ?とか思いつつ待つ。自分らの列はことさら遅い気がするし、実際4人くらい前が指紋が取れないみたいで別室送りになってて大変そうだった。
さて、自分の順番になれば日本のパスポートは強いのですし、私の指はスキャナと相性が良いので一瞬で通過。
イミグレを超えると、目の前には「申告がない人のゲート」の看板があります。なるほどここが税関か、申告するんだな?「申告がある人」なので、そのゲートを探そう。とおもって見回すのですが、「申告がある人」のゲートがありません。えっ、なんなの?
ずーーっと見回すとゲートの左端にちっこい窓口があります。覗き込むとなんかおばちゃんがいる。ここで質問できるかなーっておもって「俺タバコもってんだけど」といったらおばちゃんが少々面倒そうにでてきて「OK」とかいいはじめて処理がはじまりました、えっ、この窓口が税関なの?一人もならんでなかったけど?
ふと横をみると、「アプリで関税はらえます!」というのがあります。えっ、アプリ!?アプリいるの?自分はシンガポールドルをもっていないので、どうやって払うんだ?とうっすら気づいてはいましたが、なるほどアプリならアプリ内決済できるのか?などと思ってとおもってアプリを入れようとしますが「いらん」と言われます。
「俺、今シンガポールドルないけど大丈夫?」
「大丈夫」
なるほど安心しました。
(実際のところ、色々決済方法はあった)
「タバコ全部出して」
「はいこれとこれ」
「ちょっとまってて」
おばちゃんが一本一本丁寧に数えます。なんか開封済みならお目溢しとか噂にきいてたけど、全部ちゃんと数えてます。
「53本(うろおぼえ)ね、OK?もうない?」
「うん、ないよ」
「これなんてタバコ?」
「KOOL」
「わかった、ちょっとまっててね」
おばちゃんが端末をたたいて税金を計算します。
ふとみると、クレカの端末があります、なるほど?
「17SGD(1400円)」
「あー、カード使える?」
「OK」
あとはまあ普通のカード決済です。普通にクレカをさしこんで、PINをいれるとレシートがでてきて渡されます。
「はい、これ今財布にいれて、絶対になくさないで、旅行中持ち歩いて」
「なるほど!そういうことか」
(なお、後生大事に財布にいれたこのレシートはこのあとで一度も活用するタイミングはありませんでした)
ということで、「申告がある人」は無事「申告がない人」になったので、意気揚々とゲートを通過するのでした。
ということでまとめると、シンガポールの国境でタバコの関税を払うのは窓口にいき、クレカではらえます。アプリはよくわからんけどなくてもOKでした。(しかし、今思うと、税金なんだからクレカの手数料分高くなったりしてたのかな?わからん)
その後は迷うことなく歩いていくとやはりまたバスがあり、目的の市街地に向かうさきほどとは違うバスに乗ります。お金をはらう必要はなくて、最初にバスに乗ったときにもらったレシートを見せればOK。
しかしこのバスはシンガポールをほぼ縦断するのにめちゃめちゃ安かったな(たしか、2〜300円)
なお、このときの運ちゃんはずっと大声で話してて「なに?揉めてるの?」とおもったんだけどどうやら同僚か友人っぽい。係員かなとおもったけどそんな雰囲気もない。23時くらいの車内はシーンとしてるのにな、まあ、にぎやかでアジアっぽいですねー。
そしてこのバスは日本のバスとほぼ同じようなシートベルトもないようなバスだったけど。めっちゃ飛ばしますね。バイパスみたいな道をあらゆる車を抜いていく、バイパス最速バスです。
…とかなんとか考えていたら国境のWoodlandから市街地まであっというまに到着しました、Woodlandからローカル線にのるのかとおもってたので、一気に市街地にこれたのはうれしい誤算です。
ということで(途中それらしいフォトスポットもないので)実感なくシンガポールに到着し、初めてシンガポールっぽい文字があったので撮影した写真がこちらです。
なお、このバス停をおりて早速タバコ吸いたいなーってなってぐるっと見回すと、どう見ても香港とかでよく見る灰皿付きのゴミ箱があります。なんや!吸えるやんけ!!
ということでシンガポールは(室内では禁止なんですけど)、ちょこちょこ灰皿があって合法的に吸うことが可能でしたし、まあ関税はすげー高い(一箱700円くらい?)けど、まあ普通にはらえばOKでした。
シンガポールに陸路(電車)で行く人は参考になれば幸いです。こちらからは以上です。
なお、この日の夕飯は巨大なスーラータンでした
余談;中華街にかぎっていえば「そんな法律どこにあるんだ?」って勢いの世界でもありました。中央でわりと堂々と吸うおっさんと(気づかずに撮ってた)
中華街の「喫煙所」の「治安」
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