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街の上で

下北沢というオシャレなイメージの場所で起こる人間模様

田舎育ちの私のイメージとはいい意味で違って、そこにあったのはどこにでもありそうな人間のやり取り

心の動き、表情、目の動き
登場人物の話の間合いや身振り手振りから心情が分かるような気がするのは、きっと誰もがどこか心当たりがあるからなのだろうと思った

細かい気持ちの動きがスッと入ってくる感覚
もどかしい感じ
気まずい感じ
手に取るように分かる


なにもないように見える人も
完璧に見える人も
隣に居てみるとまた違ったように見えたり
離れてみるとまた違ったように見えたり
状況が変わると大切さに気付いたり
不要に見えたり必要に見えたり
人間はとことん都合がいい
でもそれはみんな同じみたい

つまらないと思っていた当たり前のことが
実は当たり前ではなくて奇跡だったりする

キラキラしたように見える映画も
ラブストーリーも
考えてみるとよくある話だったりする
あるあるだから共感を呼んで
ヒットしたりもする

私たちはみな日々奇跡のような時間をすごしている
どうしても忘れてしまうけど

登場人物たちはそれぞれが魅力的で
この映画は彼らひとりひとりをいろんな角度から見せてくる
人間模様ってほんとにおもしろいし
複雑に絡み合ってるんだなと思った

でも全てを同じフィールドに揃えて
向き合った時それはそれは単純で
簡単でかわいかった

人生が苦しかったり幸せだったりする理由も納得できた気がした

場所があり人が存在し人が出会い化学反応のようなものを起こす
それは世の常だけれど

有毒なガスを発生させるか
綺麗な花火を見せれるかは
自分次第だなと思った

今泉力哉監督は人間のかわいさを見せてくれるなあ

#街の上で
#映画
#若葉竜也
#今泉力哉

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