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ジェノスのツボ押し

ある日の新聞。チラシに人体ツボ図が書いてある。
「こんなツボ押して効果あるのかな」
サイタマが興味深そうに熱心にみている。
「頭がよくなるツボとか髪が生えるツボはねーのか」
ジェノスもチラシを熟読している。先生が興味を示しているのだから理解しておかなければ。
「俺はサイボーグですから効果は分かりませんが、先生さえよければ押してみましょうか」

「お、そうか。頼む」
早速うつ伏せに寝るサイタマ。

今度クセーノ博士にツボ押しを付けてもらおう。
そう考えながらまず肩の後ろのツボを押した。
ギュイイイイイン!
「おい、なんの音?」
「コアが反応しました」
「それってお前が興奮してるんじゃないのか?」
ジェノスは悪びれず
「確かに先生の身体に触れるということは興奮します」
「まぁいいや、続けて」
背中のツボを上から順に押していくジェノス。
押すたびにコアが音を立てている。
コイツ、いきなり襲い掛かってきたりしねーだろーな。さすがにサイタマも警戒する。
「ほどほどでやめていいからな」
「先生、コアが熱を持ってきたようです」

おい!ヤバいじゃねーか!

「もう終わり!気持ちよかったからもう終わり!」
「俺はまだ押したいです…」

食い下がるジェノスを振り払って

「コアが熱持つほど興奮してるんじゃ加減が効かないだろう?」

「はい、今回はやめておきます。また押してもいいですか?」
嬉しそうに聞くジェノスに
「クセーノ博士にコアが反応しないようにメンテしてもらってきたらな」

「そうですか…」
やや残念そうなジェノスだった。

終わり

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