そういうこと?
「先生!」
ジェノスが真剣な目で訴えてくる。
「なに」
「今夜は先生の布団で一緒に寝たいです」
「え??!」
「ご心配なく。そういうことは一切しません」
なんだジェノス、甘えたくなったのか?
ただ、横に並ぶのではなく抱きつかせて欲しいという。
あのなぁ、抱きつくなんて俺がそういうことになったらどう責任取るんだよ。
「俺が興奮しちゃったら?」
「その時は先生にお任せします」
「まぁ、いいけど」
「ありがとうございます!」
結局その夜はジェノスに抱きしめられて寝た。
そういうことにはならなかった。
「時々、またこうして寝てもいいですか?」
朝、嬉しそうな笑顔で聞いてくるジェノスに
「いいよ」
と返事した。
「今度は俺も抱きついていい?」
「そ、それは、そういうことになるんじゃ」
「嫌なら断ればいいじゃん」
驚愕に唖然とするジェノスに、からかいすぎたかな、と少し後悔が湧いた。
終わり
お金が欲しいです。