無題

それは親しい人のはずだった。
彼は私の名前を、顔を忘れていた。

「この人は誰ですか?」
と、そばにいる人に聞いていた。

私はあなたの家族だよ。そう言っても仕方ない。
会話すると話を合わせてくれる。

笑顔には笑顔で応えてくれる。

実は不審に思いよそよそしく思われても。

私はあなたから、離れるわけにはいかないんだよ。

終わり

お金が欲しいです。