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日常

サイタマは難しい顔をしてジェノスが取っている新聞を見ていた。
その時間があまりにも長いので気にかかるジェノス。
声をかけていいものか?

「先生?新聞に気になる記事でも?」
控えめに声をかけるとサイタマは
「なぁジェノス。ここわかるか?」
「クロスワードですか」
「ここだけわからないのに二重マスまであるんだよ」
さすがはクロスワード制作のプロ。
厄介な位置に答えを仕込んでいる。
「カギは?」
「里山」
「それだけですか?」
「ああ、あっ!今わかったぞ!ふるさとだ」
「さすが先生」

嬉々として答えを書き込むサイタマに
「応募するんですか?」
「ハガキ書くのがめんどくせー」
「俺が書きましょうか?」
景品は図書カードだ。
「いや、いい。わかったからどーでもいーや」

「俺は洗い物の続きやりますね」

かくして午後も終わりを告げ、夕刻になっていく。
平和な日だった。

終わり

お金が欲しいです。