オールドニコン ミーハー話
よく子供の頃の記憶で一番深く残るのは嗅覚や触覚と言われる
そんな幼い頃のではないが小学生や中学の頃
父のニコンFフォトミックを持たせてもらった
その重量感と左手で握る50㍉レンズの太さ
それが自分の”カメラ原器”の気がする
嗅覚というと父がもらってきた何かのレンズの木箱
その内張りに貼ってある赤いビロードのすこし湿気っぽい匂いだ
日本光学大井工場の第二材料課に勤務していた父は
何かの試作品のかけらやら部品を子供のおもちゃとして
少し持ち帰っていた(本来は企業秘密的にはNGだったろうが・・)
プラスドライバーとラジオペンチで机の上でバラしては組み立てて遊んだ
父が自分が幼い頃、家族を撮ってくれていたのは”アイレス”という
レンジファインダーカメラだった
そのファインダーを覗くと薄イエローの二重像がありそれがピントをあわせの像だと教えてもらった。
ニコンFのファインダーを覗かせてもらう頃には中心の丸いスリットが確実なピントあわせの指標だと教えてもらったF値の暗いレンズを付けるとその半月が黒くなり手こずったものだ視力が辛くなってきた昨今はもうオートフォーカスがにお世話にりっぱなしである
デザイン的には頭でっかちで”違法建築”とまで言われたフォトミックファインダー付きのFだが現場か写真でしか観たことのなかったFのアイレベルファインダーを近年になって手に入れたので並べてみると確かに面白いものがあるなぁ〜と思う
聞いた話だとフォトミックファインダーの設計はレンズとの情報をやり取りする素子の入れるスペースやいろいろな都合で大きくならざるえなかったそうだ、F2のフォトミックファインダーがどんどんコンパクトしていった
進化の前の苦労の原点が詰め込まれているそうだ
デザインでいうとF3から社外のデザイナー、ジウジアーロ氏によるものになったのはファンの間では有名な話だ
その名残はフイルム機ではEMに受け継がれ
デジタル機でもしばらくの間赤いアクセントがどこかにあるデザインが
承継されている(ミラーレスでないFマウント機にだが・・)
最近購入したD80、まるくなったなぁ〜〜と手にはなじみいいのだがニコンのオールドファンの自分は厳ついDfの質感がうれしいところでもある
ニコンもミラーレス機の中心になりつつあるニコンのラインナップでは
だいぶ旧製品扱いになるD80で感度設定がISO1600まで(増感しなければ)とかすこし時代は感じるがそれなりに現場でDfと共にサブ機として頑張っている
自分はFマウントのレンズを多
く所有しているし
かなりお高いミラーレスシリーズには手がでないのsで
まだしばらくは重く大きいファインダーデジタル機のお世話になるだろう
目は辛くなってもせめてVRでないレンズ、手ブレをしないように
”ニコンダンベル”で腕だけでも鍛えとおもう昨今である
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