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学び直し

「学び直し」の強化が求められています。「リカレント教育」とも言う。新たな知識や技術を身につけようとする社会人や求職者が、多様な形で学び直せる環境を整えようという動きで、大学がその中心となります。元々学び直しは、「人生100年時代」を見据えた自己啓発とみなされることが多かった。しかし、終身雇用の限界、感染症をはじめとした将来への不透明感等で、社会人の自己防衛手段にもなりつつあります。職場での技能向上、転職/起業の選択肢増のために、専門知識向上、新たなスキル習得の必要性が増しています。

政府の調査では、希望する、興味がある、実際に行ったという人は8割を超えています。このニーズに応えるために、企業、大学の取り組みが急がれます。企業側は、費用負担、勤務態勢、実施後の評価などの整備が課題です。大学側は実践的なプログラムの提供が課題。夜間・週末の授業、オンライン授業などの積極的導入、実務家教員の増強などが必要です。実は私も大学の非常勤講師(実務家教員)として、学び直しをお手伝いしています。受講生の方は非常に前向きです。当然ですね。会社から指定された研修を、受け身でいやいや受けているわけではありません。自ら問題意識、成長意欲を持って、主体的にエントリーしている。すごくエネルギーを感じます。こういう人たちを心から応援したいという気持ちになる。国をあげて盛り上げていきたい社会テーマだと強く思います。

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