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うねりの21世紀へ [R6.6.26]

お!久しぶりだね!4日ぶりくらい?元気にしてたかな!?ハハハ!

ハハハ……


さて……今日の振り返りでもするか……

今日は銀行へ行き、コンビニで必要書類を印刷し、伝説のすた丼で頭痛がするほどの米と唐揚げを胃にぶち込み、役所で国のルールにこうべを垂れた。そんな一日だった。


役所に行く途中に見えるこの銅像、地元民からしたらつまんね~と思いながら通り過ぎてるこれは他の県民からすると結構評価ポイントらしい。やめろやめろこんなんで評価されたくない!自分金沢のつまんね~銅像No.1~No.10を紹介出来ます!

これはつまんない銅像にノミネート出来ないね。ちゃんと意味を成した意義のある存在だから。ちなみにこれは「雲を測る男」と言う作品です。知ってる人は知ってる有名な作品で決して図る事の出来ない物に堂々と挑む姿勢が素晴らしい。

そんなわけで21世紀美術館に来てます。
役所が隣にあるのでついで寄ったってワケ。まぁ誘われたって感じかな笑。

これ好き。「タレルの部屋」と言う作品で切り抜かれた天井の厚みを極限まで薄くしたため空が写真のように感じられる作りになっている。切り取られた空はどこに行くのだろうかと考えた時に丁度壁に光が落ちてきているのを見つけて少し触れてみる。軽く熱された石の温度だ。今の季節の空に触れる事が出来たような気がする。

雲を測る人もそうだけど21世紀とはのコンセプトに触れられない物に触れようとする意志を感じられる。実在するのだけれども感じる事が出来ない物に芸術で立ち向かっている姿勢が素敵だ、絵や写真ではなく立体的な視野で解釈の余裕を持たせるのは現代芸術の素晴らしい所だと思う。

なんか地下で多種多様なデカい絵画が沢山あって最高過ぎる~~~!しかも無料だった。上の絵は私が特に気に入ったヤツ。色合い好き好き大好き。私も裂け目が大好きだよ。

観客の吐く息を乾燥機?で集めて水分を収集しキノコ茶にする激キモの展示があったので嬉しくなっちゃった。いいよな~こうやってうっすらと倫理に反する事を腕を振って堂々と表現出来るのが芸術の良い所だよねぇ。性癖と言えば言葉が軽くなるけど自分の内面的な感情を技巧を使って人に見せつけるのはかなりの快感だと思う。もっと内臓を見せたいと言う感情は共感とドン引きの両方を期待してるはずだからなんて生産的な自慰行為なんだろうかと思う。

21世紀美術館の動線作りは結構異質で格子状に沿って直線の廊下が配置され、挟まれた間に展示室が設けられている。他の美術館ないし博物館は基本的に一方通行の一本道で構成されている。けれどもここは自由なルートで進み各自が思い思いのルートを選択できるような動線配置となっている。それを可能にしているのが全面ガラス張りになった外壁、及び天井なのだろうな。

普通であれば長い直線なんて美術品を見える上でダレる原因でしかないのだけれど向こう側の景色と差し込む光が角と面を強調し奥行を強調していく。要は絵になると言う話だ。

じゃあ外部と面していない内部通路はどうかと言えば天窓や吹き抜けがカバーしていて本当に飽きない緻密な設計を感じられる。例えその先に道が無くとも振り返ればガラスの壁と天井でさらに視野角が広がるのは簡単に真似出来ない様相を呈している。興奮するわね。

すごい、数年前はこんなの無かった気がする。せっかくだしなんか有料展示でも見に行くかと思って正門に向かったけれでも受付に長蛇長蛇の列が並んでいた、畜生どいつもこいつも綺麗なおベベ着やがって。こっちは成人無職男性だぞ舐めるなよと恨み言を思いながらこの大木に近づいた。アタシを理解してくれるのはうねる大木だけ。

近づいてよく見るとおびただしい数のホッチキスで留めてある跡が見える。所々に木の成長にしては違和感のあるふくらみが感じられてこれは木を模倣して怪物の繭か何かを封印しているんじゃないかと思えるような必死さと無軌道さを感じてしまった。しかもこの作品を作る人は入り口にしか配置しないらしい。もう逃がさないぞの意思表明じゃんね。素敵ですわね。ぜひインスタしか頭に無い男女を存分に喰らい漁ってくれ。


外周を歩いても全然発見がある。マジで一日遊びつくせるぜ。円形の建築形状が隣地のビルの直線を強調している対比なのはアツい。敷地条件が良ければもっとこの異質な形状がはっきりと浮き上がって面白い印象を与えてたんだぁと思う。仕方ないね、一大観光地であり周囲の歩道や街路樹は開放的な配置となっているので地上から見る限りなかなか円形の良さは対比で分からない反面遠くから全体が望めるのでそれもまぁありなのかとか思ってしまう。もしビル群に押し込まれるような建築だったらなぁとか考えてしまう。21世紀的決断。

最後に21世紀の喫煙所をみなさんにお見せして終わろうと思います。

それでは……

シュボッ

フ~~~

さようなら、何見てんだ。

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