許されざる東京 [R6.4.13]
グォォォォォ!!!
グォォォォォ!!!
グォォォォォ!!!
はっ!夢じゃないのか。夢じゃないパターンだ。隣の人間のいびきが聞こえすぎている。2時半。調子に乗って飲みすぎた、楽しすぎたからカッコつけてラフロイグの10年をガバガバペースを守らず飲んでしまったのが原因で音が頭に響く。
それにしても異様に響くんだよな。原因の方向を探るために見回すとある事に気づいた。
この部屋、フタしてない。
え?……なんで?安いカプセルホテルだから仕方ないとかそう言うレベルか?今回の宿はS造(鉄骨)の古家屋をリノベした和風の良い感じで外国人バックパッカーが大半を占めていた。だからルールが海外寄りとか?ざけんな。
上を見ると木ルーバー(2×4の木材が間隔を開けて横に流してある)の向こうにつんつるてんの天井裏が見える。おかしいなぁ、私は7000円払って屋根、壁、床を買ったつもりでパーソナルな天井は代金に入ってなかったかぁ……サイトに書いてなかったもんなぁ……現実に目を瞑り夢を見る事にした。
他人のアラームで目が覚める夢を見た。夢じゃないなぁ畜生。イラつきながらとりあえず風呂に入ろうと思い支度する、帰ったのがテッペン回っていたので理力が足りず入れなかったのでメンタルが綺麗じゃなかっただけなんだよな。さっぱりしよう。
あれ?タオルは?無い?無い事ある?探せばあるっしょ?やっぱ無いな……
「What are you looking for?」
「.......bath towel」
「Nothing here......」
「Oh......(肩をすくめる)」
「Good night 」
「Good night you too」
↑本当にあった会話
畜生、こうなったらスタッフに直接聞くか。
トントンッ
シーン
クソッ
居ねぇ。もう良いや!なんか疲れた、漫画喫茶で諸々片付けよう!
はぁ……
え?
アメニティに入ってんじゃねーか!!!!!!
ウォォォォォォォ!!!
キョェェェェェェ!!!
まぁ送りませんが。
気が狂いそうになりながら今日の目的地に向かう。狂いそうになってるからと言って狂ってないとは限らないからな。
これが正しいのかが分かりません。机をつけ合わせて班で話し合いましょう。
薬屋「これ……毒だな……」
ゾッ
向かう先は埼玉県立現代美術館にある展示『アブソリュート・チェアーズ』だ。イスに関係する作品が展示されている。当然オススメされたので行ったわけだけどまさか都外とはねぇ。
到着したがどうにも体調が芳しく無い、眼下に広がるは県が国民の機嫌取りの為に敷かれたとしか思えない芝生。こりゃもう寝るっきゃ無いね。まんまとご機嫌になりながら腕を組み足を組み野比の若大将 を彷彿しながらむにゃむにゃと微睡む。
ピロンッ
おっ
実績解除
『とかいの芝は青い』
首都圏内の芝生の上で10分以上睡眠する
やったね
気を取り直してイスを見に行こう、イスのアンチテーゼみたいな事をしてしまいましたが。建物に入り進んでいくと異様なオブジェがあり面を食らった。
ぐぉっ、カッコイイ。特段変わった物使ってないし複雑でないのにこれだけ異質を生み出すのは素晴らしい。ニコニコしながらチケットを切りいざ入場。
1階では世界的に有名デザインのイスが、2階には現代美術らしい展示や解説が設置されていた。アブソリュートは絶対的・究極的を意味しておりイスの全てをやろうとしていた。有名所もありながら座る座れないの話、イスを用いた社会的地位の表現や空間的解釈、誰も座らないイスを擬人と見なす事によって作られる作品。なんかイスの全部を見た気になるがなるだけ、たかが4つ足に座面と背もたれというシンプルさと人との関わり深さからテーマの始点として優秀で無限の解釈の拡張性を感じるテーマだった。
何度も言うがイスの全部をやっていた。
その後疲労がたたって少しだけ良いホテルに泊まりました。おやすみなさい。寝れません。寝付けない事この上無いね(不眠症のクラウド)
東京のテレビは凄い。エドはるみが太っている事が知れる。
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