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KAWAIIだけじゃない! 心にもグッとくる。#ビバラバ感想②

前回の記事の続きで、今回もビバラバの感想を書いていきたいと思います。
ビバラバは共感できるところや、見失っていたことに気づくことなどが多く、1つ1つの場面に感想を言いたくなるので、ついつい感想が長くなってしまいました。

さて、前回同様ここからネタバレも含めた感想を書いていくので、知りたくないなって人は注意して下さい。(ネタバレを含みますが、書いている文章は自分の書きたい感想が書きやすいように書いているので変な感じになっています。)











#ビバラバ#感想

サンリオさんのキャラクター達って、気づいたら私たちのそばにいてくれますよね。文房具だったりハンカチだったり、さりげない日常の中でずっと寄り添ってくれます。だからこその、この2つ場面だと思います。

鈴木君はプリンくんに「好きなことを仕事に出来ていてうらやましい」「自分に嘘をつくのが上手くなっていている」などと言った話をします。そんな鈴木君に対して、プリンくんは鈴木君の中に答えは出ていそうと言います。そしてそのあとのこの会話。

「でも、俺なんて何にもなれないんすよ、ただの鈴木だし」

「僕だってただの「ポムポムプリン」だよ」

「ポムポムプリンは只者じゃないんすよ」

「ポムポムプリンも鈴木も同じだよ
大切なのは、自分が誰かじゃなくて、どう生きるかなんじゃない?」

「どう生きるか」

「パっと浮かんだことがきっと本物だよ」

プリンくんが自身のことを「ただの「ポムポムプリン」」と言ったのが衝撃的でした。自分が誰かじゃなくて、どう生きるか。どう生きたいか。あとでまとめて書きたいと思いますが、本当にプリンくん、キャラクター達が言うからグッとくる言葉です。今回の作品のキーワードである「素直」。プリンくんは、鈴木君に答えがあるのを知っている上で「パっと浮かんだことがきっと本物だよ」と投げかけます。かっこよくないですか?かっこよすぎてビックリしました。


キティちゃんにハグする小室さん
キティちゃんの包容力がすごい

そして小室さんはダニエルくんたちの気持ちと、会社の意向、そして自分の気持ちに悩みます。悩んでいたところに現れたキティちゃん。小室さんはキティちゃんに思わず弱音を吐きます。個人的に好きなポイントは、小室さんが自分のことを「ダメダメだよ。」と言ったときの、

「ダメなの?」

このキティちゃんの返しの言い方が、すごく好きです。ビバラバを観ていた人は共感してくれる人が多いはず!

それまでシャキシャキとザ社会人として振舞っていた小室さんですが、キティちゃんの前では姉に悩みを打ち明ける妹のようでした。そんな小室さんに対してキティちゃんは「みんなのことを思って自分の気持ちを押し殺している」と言い、更にこんな言葉を言います。

「そんな小室ちゃんが大事にしなきゃいけないのは
まず、自分自身じゃないかしら」

「もっと自分に素直になれたら、きっとうまくいくと思うわ」

「自分の気持ちを見失っちゃだめ
もっと自分に自信をもって」

「素直になって」「自分の気持ちを見失っちゃだめ」「自分に自信をもって」誰でもないキティちゃんに言われるからこそ、心に響く言葉です。小室さんに投げかけられた言葉ですが、私自身にも響く言葉でした。

私は小室さんとは違う形ですが、ずっと大学時代から悩んでいたことがありました。いつの間にか1つの事しか見えなくなっていて、それまで大事にしていた事が蔑ろになっていました。「本物」になりたかったのですが(上手い表現が見つからず、省略してこの言葉を使います。)、それは自分のやりたい事とはズレている。私も小室さんと同じように、いつの間にか自分の気持ちを見失っていました。

また「自分に自信がない」も私にとって課題です。でもこのキティちゃんの言葉を聞いて、自分の中でどういった事が出来る、優れているとかではなくて、自分のやりたいことを信じること、これが「自分に自信を持つこと」なんだなと思いました。今回のストーリーでキャラクター達は自分に自信をもって、自身のイメージとは違う自分のやりたい事にチャレンジしています。これをやり遂げようと行動する姿には、可愛さだけでなく芯の強さを感じます。だからこそ、私はサンリオさんのキャラクターたちが大好きなのです。

この2つの鈴木君、小室さんにかけられた言葉は、ずっと小さい頃から色々な形で私たちのそばにいてくれたサンリオのキャラクター達だからこそ響く言葉です。ずっと一緒にいてくれたからこそ、ついつい本音が出てしまう。そして、それに対して「自分に素直になって」と伝えてくれます。鈴木君、小室さんだけでなく、私たちにも寄り添ってくれる言葉のように感じました。

VIVA LA VAKENTINE

キティちゃんの言葉に励まされた小室さんは、ショーをいまから元の形に戻そうと提案しにいきます。この時のスッキリした表情の小室さんがとても良かったです。ピューロ側の制作プロデューサーの茂木さんも、そんな小室さんに驚きながらも「やるっきゃねぇーか」と公演を進めてくれます。ここの茂木さんもとてもカッコいい。

そうして、本来の姿でのショーが始まります!
ショーの部分は語彙力がなくなって、きちんとした感想が言えないのでスクショだけ貼っていきます。可愛いし、カッコいいし、まさかこんな曲調の歌を歌う姿が観られるなんて生きてて良かったって感じで本当に最高でした。

無敵(この言葉に色々詰め込みました)の
シナモンくん
すごいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!
(!に色々な気持ちを詰め込みました。)
シナモンくん
クロミちゃん
白い衣装の中でもクロミちゃんらしさもあって、
最強に可愛いです。
クロミちゃん
かわいいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!
(!に色々な気持ちを詰め込みました。)
クロミちゃん
プリンくん
プリンくん!!!!!!!!!!!!!!!!!
(!マークに色々な気持ちを詰め込みました。)
プリンくん
今回はとくにパフォーマンスのことだけでなく色々詰まっている「!」です
プリンくん

こうして本来の形でのショーが始まっている中で納得していない人がいます。そう吉池さんです。「誰がこんなショーにGOを出した、うちのイメージダウンに繋がる」と吉池さんは怒ります。茂木さんが「もちろん私です。」とすぐに返すところがすごくカッコよかった。そんな中に現れるキティちゃん。「ただかわいくいてくれればあなたたちは変なことをしなくていい」とういう吉池さんの偏った考えにキティちゃんは言います。

変なんかじゃないわ

みんなの本当の気持ちだもの

クロミちゃんは黒いから悪役なの?
シナモンは小さいからかわいくなきゃいけないの?

みんな自分と向き合うこと、自分を思いやることを知ってほしいの

本当の気持ちは理由やイメージなんてあっという間にこえていくわ
心配しないでね☆

そう吉池さんに言葉をかけてキティちゃんはショーへ行きます。
キティちゃんすごくないですか?私もこういう対応取れるようになりたいと、このシーンを観て思いました。上手く言葉にできないのですが、本当にキティちゃんってすごいです。包み込む力とくれる言葉の強さ。私もキティちゃんみたいな女の子になりたいと思いました。そして何より「本当の気持ちは理由やイメージなんてあっという間にこえていくわ」この言葉がすごいです。人の意見を気にして何も出来なくなっていた自分には重くこの言葉が響きました。

キティちゃん
今回のお話でもっとキティちゃんを好きになりました。

そうしてショーは進み、ダニエルくんとキティちゃんのラストシーンへ。
ラストまで本当に感動的で、ダニエルくんの不器用な言葉とキティちゃんへの気持ちが、とても素敵なシーンでした。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここ!すごく素敵なシーン!本当に最高でした
シナモンくん、プリンくん、クロミちゃん、キティちゃん、ダニエルくん
家の中でスタンディングオベーションしました。

吉池さんのこと省いてしまいましたが、もちろん彼も完全なる悪い人ではないのです。彼の重ねてきた時間で出来た考えがあり、また今回のことで考えに少し変化があると思います。

おわりに
劇中に何回泣いたか分からない素敵な作品でした。サンリオさんは現実の延長線上にあるように感じて、だからこそこういった作品が出来て、そして心に深くグッとくるものが出来るんだなと思います。キャラクターたちにも、現代の問題にも、踏み込んだ作品となっていました。だからこそ胸に響くものが多かったです。私はこの作品を観て自分に素直になって踏み出すこと、そして自分を信じることを少しずつ今年(もう去年ですね)は頑張った気がします。
では、また。


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