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冬 恋愛 一首


#百人一首恋の巻冬


一首




ふりつもる
白きやまこそ
けがすまじ

淡きゆきの音
瞑りてやすく



【解説】
ある歳下のひとに焦がれたときに恩師に相談したところ「だからね? あいつは人間エベレストみたいなもんだからお前みたいな恋愛登山のんびり初級者さんが突然うかつにも世界最高峰極地登山みたいな真似してみろ、どんな装備しようがこっぴどい目にあって比喩でなく死ぬからとにかく止めろ。そもそも君に振り向く筋はまったく無い、いい加減キミは武蔵野丘陵レベルの安全な丘をゆくような恋愛をせめて心がけなさい」
と、当人にはまったく到底聞かせられないような御忠告をいただき、まあ当該人物の恋愛遍歴(確かに聞く限り全員捨てている)を鑑みるに、うーん……。
でもまだまだこれから仕事の経験しっかり積んでほしいし、けれどやっぱり今もすこし想ってはいますが、でも眺めて良き山というのもあるのでは。現実的にいま仕事に障る恋愛ができる状況ではありません。
そんなことなどを辞典首っ引きにてひとつ歌に仕立てました。