見出し画像

ふたりのバランスが絶妙すぎるから今の「Marina Takewaki」があるという話

こんにちは!UUUM noteです。2020年にチャンネル急成長、現在はテレビ、ラジオなど各メディアでも活躍中の宅トレYouTuberMarina Takewaki」竹脇まりなさん。まり友さん(視聴者さん)はよくご存知だと思いますが、夫のダーウィンさんがプロデューサーとして「Marina Takewaki」に参画しています。

YouTube「2020年国内トップトレンド動画ランキング(音楽以外)」5位にランクイン!さらに「一年間でチャンネル登録者数を伸ばしたチャンネルランキング」でも3位(全体)と1位(芸能界・スポーツ界以外)だったんです


今回のUUUM noteは、まりなさん、ダーウィンさんのおふたりにインタビュー。二人三脚での運営のようすや、そこに至る経緯なども聞かせてもらいました!夫妻のチームとしての向き合い方など、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」 だけでは見えてこなかった部分が伺えた気がします…!


宅トレを当たり前の世界に


─まず、
いきなりですが… お話を伺っていく前提として「Marina Takewaki」の目指すものを UUUM note読者の皆さんにお知らせしておきたくて!

(ダーウィン)
僕たちのミッションは「宅トレを当たり前の世界にする」です。エンタメとして楽しんでもらうことだけでなく「新しい現象を作りにいく」ということなんです。どうやって宅トレが広まるのかを夫婦で考えて、そのひとつの手段として、YouTubeチャンネルを通じて活動しています。

よく例として話すんですが、「皇居ラン」「山ガール」という言葉がなかった時代と比べると、ランニングも登山も「当たり前」になりましたよね。そういうムーブメントを宅トレにおいても起こしたいんです。

─そのムーブメントはまだ起きているとはいえないんですね?

(まりな)
はい、最近、年配の方とお話しする機会があったんですが、「たくとれ」という言葉の、どこが漢字でどこからカタカナかわからないと言われて、はっとしたんです。
そうかー!「自宅・トレーニング」の略ということが伝わっていないんだ!って。
「ランニング」「ジョギング」だったら、わからない方っていないじゃないですか。だから、まだまだ「宅トレが当たり前の世界」にはなっていないなと思いました。

(ダーウィン)
ハウスメーカーさんの建築プランに「和室」とか「書斎」とかと同じように「宅トレ」スペースのオプションができたら、あ、宅トレはもう当たり前なんだな、と思うかもしれません。
映画を見る場として、映画館の他に、家でパジャマで見られるNetflixやhuluなどの選択肢が増えたように、ジム、ランニングの他に、宅トレという選択肢も当たり前になったらいいなと。

─究極的には「運動してほしい」ということになりますか?

(ダーウィン)
日本の医療費を下げるぐらい、運動人口を増やしたいんです。みんなで健康になりましょう!と。


「まず100本出そう」 「え…ぜんぜん無理」

─2020年1月からはダーウィンさんが「Marina Takewaki」の運営にコミットするようになりました。きっかけはありますか?

(ダーウィン)
まだ、まりなひとりでチャンネルをやっていた時期に、彼女のハンドクラップ動画の再生回数が急激に伸びました。それを見て素直に「すごい!」と。そこで「YouTubeを仕事にするには」という観点で、国内外のYouTubeコンテンツを徹底的に見て、僕なりに勉強しました。そしてひとつ気付いたのがフィットネス分野だったんです。

(まりな)
それまでは、SNSやYouTubeで仕事をするということへの理解はあったと思うんですが、実感が薄かったのかもですね。

(ダーウィン)
当時、海外には登録者数100万人超えのフィットネスYouTuberが山ほどいたのに対して、日本にはそういった規模のフィットネスチャンネルが一つもなかったんですよ。
その時、直感的にいけると思いました。本当に最初はまったくの直感です(笑)。これがこうだから成功するとか、これぐらいまでいくとか、まったく思っていませんでした。

僕、YouTubeに限らずですが、なんでもやってみるという考え方なんです。やってみてうまくいかなければ、潔く諦めて次に進む。
まりなに当時提案したのはフィットネス動画を「まず100本出そう」と。それでうまくいかなかったとしたらその時考えよう。まずやってみようと。それぐらい軽い気持ちです。

─軽い気持ちと言いつつ、明確な目標数字があるのがおもしろいですよね

(ダーウィン)
前職(外資系金融機関)で新規開拓とか新規事業に携わっていたので、こういう思考になったんだと思います。
「まずやること」と「諦める心構え」を両方持つことですね。延々と伸びないものをやっていてもしょうがない。そういうスピリットです。

─そして、100本と言われて、まりなさんは…

(まりな)
「え…ぜんぜん無理」って思いました。今のようにフィットネス中心のチャンネルになったのは、2020年1月ですが、その前からダーウィンに「フィットネスを軸に動画を出していった方がいいよ」と言われてて、その時点でも「無理」って。

自信がなかったのもありますし、単純に100本という数字が無理!って思いました。そういうところ、私は凡人、彼は超人なんです。

2020年1月ダーウィンさんがジョインし、フィットネス中心にシフトし始めた当初の動画、その後も人気シリーズとなる「マンションOK 飛ばない!痩せるダンス」ちなみに現在2340万回再生!

(ダーウィン)
僕は演者はできないですけどね。

(まりな)
たしかに私ができて、ダーウィンができないことはあります。でも、一般的な人の感覚に近いのは私なんですよ。
100本いついつまでにやってごらん、って言われたらひゃー!ってなりますよね? ただ、気づいたらふたりで淡々と動画づくりに励んでいたんですね。不思議です(笑)

スタートアップジレンマを乗り越えて

─そういう、普通の感覚をわかるまりなさんだからこそ視聴者さんに支持されると思うんですが、追い込み役と普通の感覚、のような役割分担は意識的にされているんですか?

(ダーウィン)
僕、スタートアップジレンマってよく言ってますが「Marina Takewaki」はまりなが立ち上げたもの。途中から僕が入って、権限を持ったらやっぱりぶつかるわけです。「私、その方向性は全然やってないし」とか。だから最初の3-4か月はめちゃめちゃぶつかりました。ひめさん(担当バディ)も目撃してたからわかりますよね?(同席していたバディ、大きく頷く)

僕も会社員のとき、転職で上に入ってきた人にいらっとしてしまったこともあったので、わかると思いました。夫婦としての仲はいいんですけど、ビジネスではそうやってぶつかる。だから役割と権限をはっきり分けようとふたりで決めました。

(まりな)
そうですね、大きくわけて、クリエイティブは私で、チャンネルの方向性やビジネスの判断はダーウィンです。
例えば、動画のサムネや編集の部分、それから、MARINESS(Marina Takewaki の宅トレグッズブランド)のデザインや使用感を決めるのは私。宅トレのコンテンツや、MARINESSでいうと商品ラインナップやブランドの方向性を最終的に決めるのがダーウィン。

視聴者さん、お客さんの一番近くにいるのが私で、会社としての視点で判断するのがダーウィンという感じですね。

(ダーウィン)
こうやって役割をわかりやすく分けたことで、ビジネスの話でぶつかることがほぼなくなりました。

─映画の役者とプロデューサーのような?

(まりな)
ほんとそうですし、ディズニーランドのたとえもすごくそうだなと思いました。私はショーをしたり皆さんを楽しませるミッキーで、彼はウォルト・ディズニー、YouTubeチャンネルやMARINESSはディズニーランドですね。

ちなみに、ダーウィンさんは顔出しをしていません。その理由はサブチャンネルのこちらの動画で語っていますが、ご夫妻にフォーカスするいわゆるカップルチャンネルではなく視聴者さんに「宅トレを当たり前の世界にする」を一番に感じてもらうチャンネルにしたいからなんです


良いストレスがマックス


─家族がチームとして運営することの良いところと難しいところは何でしょう?

(ダーウィン)
良いところの方が多いですね。一緒に仕事をするようになってからの方が、コミュニケーションが増えて、よりまりなのことを知ることができました。

(まりな)
彼は企業に勤めていた時は仕事と家を分けるタイプだったので、家で仕事の話をするのを嫌がってたんです。私は分けられないので、会社で嫌なことがあると「ねえねえ聞いてよ〜」って(笑)

─今、仕事の話をしない時間を意識的に持つようなことはあるんですか?

(ダーウィン)
今は、仕事との区切りを意識する必要がなくなったんだと思います。だから楽しいし、コミュニケーションが増えたのかもしれません。

─ということは、仕事にあまりストレスがなくなってきた?

(まりな)
私は、ストレスも楽しさもいま、マックスなんです。ストレスといっても良い意味でのプレッシャーという種類のストレス。
正直、200万人の皆さんを背負ってるって思ったら「オーマイガー!」ってなっちゃうし、会社員のときにこんなプレッシャーを感じたことはなかったのできついですけど、楽しさも今の方が何千倍も高いんです。

TikTokにも活動の場を広げて発信中。まりなさんいきいきしてますねー!
@takemari1219

ダイエットで大事なこと!ダンスは5分しか練習してないので悪しからず、、😂😅YouTubeも見てね!#BTS #dynamite #ダイエット #痩せる #痩せるダンス

♬ オリジナル楽曲 - 竹脇まりな@宅トレYouTuber

(ダーウィン)ストレスって、たぶん「悪いストレス」と「良いストレス」があると思います。たとえば「この人にこういうこと言っちゃったからどう思われているんだろう」って考えてしまうようなストレスが悪いストレス、重圧の中で前に進めようとして勇気がいるようなストレスが良いストレス。
良いストレスの方が多くなってる気がしますこれは突き詰めると「やりがい」だと思います。

今の仕事は、宅トレを楽しむ幅広い方々が対象。社会貢献できていると思えますし、僕の中で、やりがいが高まったと思うんです。


「共感力の塊」と「共感力ゼロ」の絶妙なバランス

─ダーウィンさんの前職の経験もふまえて運営に活かしていることや、まりなさんの「普通の感覚」も、おふたりのユニークなところだと改めて思いました。

(ダーウィン)
まりなは共感力の塊で、僕は共感力ゼロだって本当によく言われるんです。

(まりな)
彼は分析力があって、ものごとを俯瞰して見ることができるんですね。だから、共感力はないけど的確なことが言える。
私は、超人じゃないからこそ、視聴者さんの気持ちがわかる。フィットネスに限らず、世の中に勇気を与えられるかもですね、普通度合いが半端ないので。

私、フィットネス動画を受け入れられた時は、単純に嬉しくて「楽しい動画を作って、動画を見て運動してくれる人がいたら満足!」っていうくらいのモチベーションだったんです。
でもそこにダーウィンが「もっと宅トレを当たり前の世界にするんだ」っていう大きな目標、大きな旗を振るようになって、より視野もモチベーションも広がりました。

ダーウィンさんまりなさん_1


─大きな旗を振る人がいるというのは強みになりますよね

(ダーウィン)
「宅トレを当たり前の世界にする」というフレーズは、言語化に時間がかかりました。どうしたら視聴者さんもバディさんもわかってくれるかなっていうのを必死に考えて。
この言語化は何のためかというと、共通の判断軸がなかった頃は、確認のやりとりがどうしても多くなっていたんです。ミッションの言葉ができてからは、お仕事の話でも取材の話でも、バディさんにも共通の判断軸ができて主体性を持って進めてもらえるようになりました。

これまでも「宅トレを当たり前の世界にする」は500回くらい言ってきたんですけど、たぶんもう1万回くらいは言います。
オバマさんが大統領になったときに「Yes, We Can」って何万回も言ったから、僕たちまで届いたんだと思っているんですね。言い続けることの大事さがこの立場になってより分かった気がしています。
僕の主な仕事は同じことをずっと言うこと。「また言うのこの人、また同じ話してる」くらいがちょうどいいんです。

(まりな)
・・・ね?やっぱりこういう人って珍しいですよね?!
YouTubeで顔を出しているのは私ですが、メンタル面、ビジネス面で言ったらダーウィンの方が珍しい考えを持っていて飛び抜けてるんです。
そのおかげで前に進んでいますし、彼がいなかったらチャンネル「Marina Takewaki」は今のようになってないですね。


─まりなさん、ダーウィンさん、ありがとうございました!対照的なおふたりのお話が楽しくて、あっという間の時間でした。超人ダーウィンさんと絶妙なバランスで渡り合うまりなさんも、普通力を備えた超人ですよねと思った編集モモヤマでした。

本日はここまでです。読んでいただきありがとうございました。いつものことですがフォロースキ(ハート)をお願いします〜!フォローはこちらから⇓


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

UUUMから日々の情報を発信しています。ぜひフォローしてください!