見出し画像

「えぺまつり」のこだわりと熱量を伝えたくて裏方座談会しました──後編

こんにちは、UUUM noteです。「Apex Legends」の大規模カジュアル大会として2021年4月にスタート、本戦・スピンオフと4大会開催し、回を重ねるたびに注目を集める大会に急成長した「えぺまつり」。このイベントを支える裏方座談会です。昨日の前編に続いて後編をどうぞ!

参加者
五十嵐正幸 さん(ウェルプレイド・ライゼスト株式会社 プロデューサー)
じんかい さん(水墨イラストレーター デザイナー)
蒼喬 さん (書家)
桑村 崇一郎 (UUUM クリエイターマネジメントユニット 統括)

昨日の前編はこちら!


ギラギラ、つよつよではなくて、ポップでカジュアルで和風


─クリエイティブに関して、視聴者の方々からはどんな反応がありますか?

(桑村)
「あ、じんかい蒼喬コンビだ」みたいな反応はありますね。自分の好きな人たちが大きなプロジェクトに携わるというのはやっぱり嬉しいことですもんね。おふたりが携わっていた他のゲームの大会も15回もやるってことは、それくらい人気だったってことですし。

(じんかい)
ありがとうございます。

─私は「えぺまつり」が初めて見た大会なので、そういったあまり知らない人間から見たときには「へえー!」っていう驚きがまずありました。

(桑村)
僕が「えぺまつり」が受け入れられた根本の理由と思っているのは、やっぱりHIKAKINさんが出る大会ということ。そして、その前の「チーム釈迦キン」からのストーリーがあるというのも大きいと思っています。
さらに、インパクトという側面では、告知ビジュアルのインパクトは大きかったと思うんですよ。

─eスポーツのビジュアルに、全然違う質感を想像してたので、水墨の有機的なビジュアルが出てきたのがおもしろいって思いました。

(じんかい)
その話、してたんですよね!

(桑村)
それを狙ってやったんですよね、最初から。無機質にしたくないねと。

(じんかい)
まさにギラギラ、つよつよみたいなみたいな感じではなくて、ポップでカジュアルで和風でっていう。

(桑村)
初心者も参加しやすく、気軽に見られる雰囲気にしたかったので。

告知動画、かなりのインパクトでした こちらは2回目の告知動画

(じんかい)
覚えてます。

(桑村)
なんであれができるかっていうと、じんかいさんってアーティストなんですけど、イラストレーター兼デザイナー兼動画クリエイターなんですよね。その三足の草鞋をはいているからできた告知動画なんですよね。
修正がいろいろ入って、いらっとされたんじゃないかと思ってるんですが。。

(じんかい)
いえ、それは想定内ですから。そもそも、最初の告知タイミングでは30人ぐらい決まってるだろうから、大会ロゴだけティザー的に出そうと。そのあと60人バージョンが本PVみたいな感じになって、結果的に僕の力をうまく使ってくれて嬉しかったです。

(桑村)
そう感じていただけているのはうれしいです。
開催前は、UUUM主催というのを出さずにいたんですよね。Twitterアカウントも新設してゼロからでしたし、相当なインパクトを残さないと、みんなに気づいてもらえないということで、最初から最高のものをじんかいさんに作っていただいて。

─当初から「えぺまつり」という大会ブランドから世に出したというのが奏功したということですね

(桑村)
あえて、UUUMのTwitterアカウントからは発信しないっていう方針で、そこは当初からモモヤマさんにも相談しましたね。(補足です:UUUM note編集モモヤマそのあたりも担当していまして)

─はい、UUUMのTwitterアカウントのフォロワー数は大きいですが、大会の配信を見たい方々と一致するわけではないので

筆と筆

(桑村)
蒼喬さんとは、一回目から、もうほぼ初稿でこれでいきましょうみたいな感じでしたよね、確か。文字の組み換えはちょっとあったかもしれないですけど。

(蒼喬)
最初は「えぺ」が上で下に「まつり」っていう二段構成で、確か4パターンほどお送りしたんですよね?1回、書体修正をして、そのあとに二段構成から横一列にしましょう、となったのが今の「えぺまつり」題字ですね。

(桑村)
蒼喬さん、すごいのが、何度でもまったく同じ形の字を書けるんですよ。ここをもうちょっとこうしたいんですと伝えると、ほんとにそこの部分だけ足したかのように書かれるんですよね。特殊能力。

(じんかい)
特殊能力(笑)

(蒼喬)
できますね、一回書けばだいたい、同じ雰囲気にというか。

─キャリア的にはずっと書をやられてきているんですか?

(蒼喬)
書道は20年目くらいです。6歳、7歳くらいの頃から書道教室に通って。最初は親に通わされていただけで、早い段階でイヤイヤが来てやめたいっていうのが約14年間くらい続きまして。書道を仕事にしようと思ったのが20歳前後くらいです。

─いやだったものがいきなり職業になるってすごいですよね

(蒼喬)
テレビで芸能人で書道がうまいの誰だ的な番組を姉弟で見ていまして、姉が「この芸能人さんこんなに字がうまいんだね」と話す横で「このくらいの字だったらさらっと書けるよ」と言っちゃったんですね。で、書いたら、その芸能人の方よりうまくて(笑)その瞬間から姉が、広めろ広めろと仕事もとってくるようになりまして。

─才能に気づかされてしまった(笑)

(蒼喬)
初めてお師匠以外の人から反応をもらえるようになって「気づいたらこんなに書けるようになってたんだ」って。仕事にし始めたのがここ5年、6年とかの話です。

─そして、ゲームの大会の書も書くようになったんですね

(じんかい)
自分がフリーになって鹿児島から関東の方に引っ越してきて、イベントで蒼喬さんと知り合って。

(蒼喬)
そうですね。

(じんかい)
で、同じ筆を持つ同士からなのか、ちょっと仲良くなって。

─なるほど、筆つながり

(蒼喬)
筆キュアブラックです。で、じんかいさんもキュアブラック。

(じんかい)
キュアブラックとキュアブラックで「ふたりは筆キュア」とよく呼ばれておりますが。

(蒼喬)
完全に内輪ネタですけど(笑)

─筆キュアのお話、書かせてください

(じんかい)
ご自由にどうぞ(笑)
当初はパッケージデザインなどをやっていました。例えば梅干しのパッケージで、蒼喬さんに字を書いてもらって僕がデザインをするというような。
そんな中で、ゲームのコミュニティ大会の企画が立ち上がったときに、いっしょにやろうよとお誘いをしたわけです。

(蒼喬)
その後、じんかいさんから「蒼ちゃん、あの、Apexの大会の題字を書くっていう話があってさ」と。

(じんかい)
あれめっちゃ緊張したのよ。すごいちゃんと伝えないとまずいなと思って。

(蒼喬)
もうふたつ返事で「え、やるよ、やーるー」って。

(じんかい)
僕はもう、きっと素晴らしい題字が来るんだろうなって待って、「これで決まりましたよ」って来たら「流石でございます」って。

(蒼喬)
上手い具合に全部やってくれるんです。でもね、毎回、完成後のものを送るだけで大丈夫かな?というのはいつも思ったりするんです。

(じんかい)
デザインには基本のはめかたみたいのがあるので、それを要所要所でやればいいというのはあります。ただ、ロゴはだいたいきれいな四角とか丸におさまるものなんですが、「えぺまつり」は「え」がぴょんって出てて(笑)どうしようこれっていうときもあったりします。

(桑村)
最初は丸にしようと思って二段だったんですよ。でもそれなら「え」一文字でよくない?とか、横長の方が使いやすくない?とかいろいろあって、これにおさまったっていう。

(じんかい)
もちろん、はまらないことは基本的にないので、はまるんです。でも、やっぱりはめたときのクオリティはロゴそのものの質に左右されます。でも、蒼喬さんからは絶対いいものが来るのでその点の不安は無し!

(蒼喬)
お!やったぜ!

外伝2、大事です


(桑村)

でも冬将軍の題字はちょっと長いじゃないですか。

(蒼喬)
どうしようかと。「外伝」に「2」も「冬将軍」も入れなきゃならない。
最初は「外伝」と構成は基本的に変えないってことになってたんですよね。

(桑村)
しかもこれを丸くおさめるっていうのが。

(蒼喬)
ど、どうしようみたいな。これ構成変えないとは言われたもののこれは無理だろうと思って、こちらがいいんじゃないですかと「外伝2」を横にちょんと置いたんです。

(桑村)
そしたらめっちゃよかった。

(じんかい)
どう組み合わせればできるんだろうって思ってて、来たのがこれだったので。もうさすが蒼喬さんと。

(桑村)
それ本当にそう。冬将軍は想像を完全に超えてきました。

(蒼喬)
ああよかったです。僕はもうずっと内心ずっと「外伝2」いらないんじゃないかって思って。

(一同)

(桑村)
「外伝2」大事ですから(笑)「外伝」のドラフト制をまたやるんだっていうメッセージを込めた部分が「外伝2」なので。


幻のガスおじねぶた


(じんかい)

冬将軍のとき、キービジュアルは、最初、ガスおじ(コースティックの話してたんでしたっけ?

(桑村)
うーん、、冬将軍は、くま(ジブラルタルのスキン ブラザーベア)を最初に描きませんでしたっけ?

(じんかい)
冬将軍は最初、「まつり+冬で、ねぶた祭とかいいじゃないですか」って話があったんですよね。

(桑村)
もうねぶた祭、行こうとしてましたもんね。「いいね、いいね」って(笑)

(じんかい)
「いまの環境はガスおじだ」ってことから、じゃあガスおじがねぶたになって、ガスおじといえばやはりワッチョン(ワットソンクリプト
ガスおじがガス撒きまくっているねぶたの下で、ワッチョンとかクリプトがエフェクト出してわーっていうの、いいっすね!・・・って話になったときに調べたら。

(桑村)
「ねぶた、夏ですね」と。

(一同)
笑笑

(桑村)
完全にイメージ出来上がってたんで、あれっ?!てなって。

(じんかい)
あれっ?!てなって、冬だからえーとじゃあ、ジブのくまちゃんと、、、背景はそうですね、じゃエピセン(エピセンター)で、みたいな。

(桑村)
あでもパスファインダーだったらジップ(ジップライン)あるからいいかもしれないですね、みたいな。急にさくさくと決め始める(笑)

(じんかい)
確かクリプト、それっぽいスキンあったよな、みたいな話をして。

(桑村)
なので、来年の夏はもうねぶたでやるって決まってるんで。

(じんかい)
やろう、やろう。今度こそ。ねぶたの仮装して、ワッチョンと、、みたいなことは思ってるんですけど。

─来年の夏、ねぶた視察もありですか?

(桑村)
それだと夏の大会に間に合うかな?

(じんかい)
いや、見たその場で描いて、もうはい!みたいな感じ。

(桑村)
相当な熱量ですね、それは(笑)

──座談会はここまでです。えぺまつりへのこだわりと熱い想いがぐいぐい伝わるお話でした。ありがとうございました!
最後に「こんな感じで描くんですよ」とささっと描いて見せてくれたじんかいさん。これからのえぺまつりも楽しみです!

これが、、、見逃せない大会になります(断言)


そして、12月25日(土)には 、UUUMが主催するApex Legends大規模カジュアル大会「えぺまつり」と、プロゲーミングチームCrazy Raccoon(クレイジーラクーン)が主催する「Crazy Raccoon Cup Apex Legends」のコラボイベント「CRえぺまつり」開催です!

これが、、、見逃せない大会になります!(断言)お楽しみに!

「CRえぺまつり」公式配信(12月25日土曜 18時開始予定)

公式配信に飛ぶと、スペシャルな予告映像が流れます!これも熱い。。
【公式】CRえぺまつり - 本配信【Apex Legends】
https://youtu.be/BpL1ciKdNYI


© 2021 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo, Respawn, the Respawn logo, and Apex Legends are trademarks of Electronic Arts Inc.


本日はここまでです。読んでいただきありがとうございました。そしていつものお願いです。フォロースキ(ハート)をぜひー!

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

UUUMから日々の情報を発信しています。ぜひフォローしてください!