LOVE/GAME CENTER

1.Intro

ツクツクボーシの声だろうか。ちょっと違うか。

カラスの泣き声だろうか。ちょっと違和感。

重なるノイズと悲しげなギター。温もり。

何かを抱えているその表情は穏やかだろうか。


2.サーカス

一転して明るくなった。

でも悲しげな歌詞だ。

楽しかったあの瞬間をいつまでも留められたらいいのに。

過去に生きる私はとても共感を覚えた。


3.えんとつ

『えんとつ−EP』のやつよりもローテンポ。

「帰り道 君が言う 「競争しようあの橋まで」

遠い夕日の向こうに 大きな煙突が見える」

情景が脳裏に直にぶっ刺さってきて、センチメンタルな感情が湧き起こる。

この曲を聞くために夕日を見にいこう。

きっと良い風が吹いている。


4.さよならサバーバン

サバーバン=suburban(田舎者)

私も田舎者です。

田舎は人が少ないから孤独は日常なんだけど、

都会は人が多いから孤独を否応なく感じさせられてしまう。

でも最近は孤独ではなくて、単に「一人」なんだと思うようになった。

という、あんま曲には直接的には関係のない話。


5.Waves(Big Animai Theory Interlude)

急にダブめな曲調。

穏やかな世界観が歪む歪む。


6.LOVE

わかりたいと思ってるのに離れていくその心はなんでしょ。

言葉じゃ伝わらない。温もりじゃ足りない。

LOVEってなんでしょ。


7.あわれな魂

多分理解しようとしているうちは理解できないんだよね。

言葉にできることよりも、感覚的なことの方が大きくて。

それがずれちゃうともうどうしようもないんだな。

それこそ理解しようとしてどうしようもないんだな。


8.Theme

あ、うまくいったんかな。

いろいろ乗り越えたんかな。

それとも一人で考えた結論なんかな。

いずれにしても前をむいたな。


人と人って難しい。

思い思われでも密度や強度が異なるとそれがズレとなって、

修復できるうちはいいけど、気づかずに、あるいは見て見ぬ振りをするうちにどうしようもなくなって、

明かりが閉ざされていく。


でもそれは必然なんだと最近考える。

こういうどうしようもないことを繰り返して、

とるに足らないことばっかだな、この世の中は、

2人でいればもう大丈夫だなって、そう思える人がどこかにいるんでしょう。

ねぇ。


<GAME CENTER>

2018年結成。水野(Vo.)とミチマル(Gt.)からなる2ピースバンド。

2019年に1st EP『I HAVE TO GO HOME』を自主リリースし、即完売となる。主にUSインディ/エモからの影響下にあるサウンドが特徴であったが、2020年にリリースしたシングル「さよならサバーバン」ではフォークや日本詞を取り入れ、ストレートなロックサウンドに大きく舵を切った。その年の8月には配信にて行われたFUJI ROCK FESTIVAL’20「ROOKIE A GO-GO」にも出演を果たし、大きく注目を集める。

2021年、ついにキャリア初となる1stアルバム『LOVE』がリリース。昨年のシングルの延長線上に綴られた全8曲を引っさげ、さらなる飛躍を狙う。

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