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行き渋りの子を持つ私があえて仕事を始めたわけ②~ママが頑張ってる。よし、ぼくも頑張る。~
行き渋りが落ち着き、お迎えに行けば学校に行けるようになっていた2学期の終わり、私は仕事を探し応募しました。
下校に間に合う時間に仕事を終えられるという有難い条件で採用していただくことができ、3学期に入ってから仕事が始まることになりました。
例のごとく、冬休みを挟んだ長男は、絶賛行き渋り中。
何を隠そう、一緒に登校して授業に付き添ったり、週に1・2回休むような状態でした。
これで仕事を始めるなんて、職場や家族にとんでもない迷惑をかけるのでは・・・と、いっそ仕事を始める前に事情を話して辞めようか、と迷い不安を抱く中、私は決心して彼に仕事のことを伝えてみました。
「ママはやりたいことを見つけたので仕事をしたいんだ。」
「平日にもお休みがあるから、しんどい時は相談してくれたらいいよ。」
「ママも頑張るから、お給料が入ったら一緒に美味しいもの食べようね。」
一瞬、え?という顔をした息子でしたが「どんな仕事なの?仕事するなんて、すごいね。」と答えました。
不安を感じがちな彼は仕事を始めるまでの間、何度も何度も仕事について質問してきました。
どうして仕事をするの?
どこで仕事をするの?
ぼくが帰る時間に間に合うの?
でもそれと同時に「お母さんが仕事をしてお金をもらう」ということにとても興味を持ったようでした。
どのくらい働いてどのくらいお金がもらえるの?
自分がした「お皿洗いのお手伝い」のお小遣いとは桁の違う金額に、単純にすごい!と尊敬の念を込めて応援してくれているようでもありました。
そして・・・
2月から仕事が始まりました。
彼は時々不安げな顔を見せながらも「今日は仕事だから学校休めないよね」と自分に言い聞かせて前を向くようになっていきました。
下校がとにかく不安な彼に「必ず学校の近くまで迎えに行くこと」を条件に朝送り出すと、苦手だった集団登校にも入っていけるようになりました。
職場には子どもの状況を伝えた上での不安な仕事始めでしたが、なんとそこから私は仕事を一日も休みなく続けられています(今のところ)。
そして時には仕事を終えた私を「お疲れ様!」と抱きしめて労をねぎらってくれています。
頑張っているのは自分だけじゃない。
ママも別の場所でたしかに頑張っている。
それがお母さんと一緒にいたい彼の心を動かした一番の動力源だったと私は確信しています。
現在、彼の心の安定を乱す大きな要素は「下校」という壁。
学校から家までの距離が少し長い(約20分)、とはいえ、毎日下校に付き合うのではなく徐々に自分一人で帰れる距離を増やしていく、というのがこれからの課題です。これについては焦ってはいけないと考えています。
やはりあくまで本人の気持ちに寄り添って「やりたい気持ち」を感じたときに挑戦していけたらと思っています。
・・・最後にひとこと言わせてもらうならば、母親は決して家で”のほほ~ん”と過ごしているわけではないのだけどね。
結構あれこれせわしく働いているのですよ。
でも母親って、家で「ママーーー!」と呼べば、なんやかんやと自分の話を聞いてくれ、自分のペースに合わせてくれる、最高に居心地のいい相手。
7才の彼にとっての「母親がお仕事をしている姿」は、メイクアップをし、少しカチッとした服装をした母親が職場へ向かう、そのいつもと少し違う様子を見てようやく伝わったようです。
ここまでつらつらと書き進めてみましたが、今うまくいっていることも、これから先ずっとうまくいく保障なんてどこにもありません。やっぱり予想外の何かが起こる時が来ると思います。
その時、あの時はうまくい行ったのに!と言って過去にしがみつくのではなく、今の自分と彼を見つめなおして、また新しい道に進んでいけるような心持でいたいと思います。
お読みくださりありがとうございます。また一年生のころの不登校と向き合った葛藤も記録していきたいと思います。
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