ジャンパー みた

アナキン・スカイウォーカー VS メイス・ウィンドゥの映画です。

主人公が割とクズで笑ってしまいます。

主人公はクラスの美少女?(日本人以外の顔の優劣があんまりわからない)に片想いする内気な青年で、冒頭そのその女の子になんかのお土産を渡します。

が、その子と仲の良い陽キャにそのお土産をからかわれ、挙げ句の果てに返してやるよとぶん投げられます。で、取りに行ったは良いがそこは凍った川の上で案の定氷の薄くなったところを踏み抜いて天井が氷に覆われた川に落ちてしまいます。絶体絶命と思われたとき突然近くの図書館にテレポートして助かります。これでジャンパーに目覚めたわけですね。

ここから主人公はこのテレポート能力を鍛えて色々悪用します。大半が銀行の金庫にテレポートして大金を盗む、と言う感じでそれを繰り返して表向き金持ちになり、また世界中の観光地に瞬間移動して毎日ハッピー(でもバレないようにしないといけないので孤独を抱えている)という成長した主人公の場面に移り(8年後)、ここからが本編です。

と言うわけで主人公(ヘイデン・クリステンセン、アナキン・スカイウォーカーの人)はテレポートできる特殊能力を武器にひたすら自分のためにだけ使ってる割とクズなわけですね。

そこで、8年前の銀行強盗事件を調べていた刑事(サミュエル・L・ジャクソン、メイス・ウィンドゥの人)がついに主人公に辿り着き、事情を聞かせてもらおうか的な流れになりますが主人公は当然しらを切ります。が、刑事は謎の武器を使ってテレポートしようとする主人公を捕まえようとして、ここで主人公はテレポートできる特殊能力を知っていてその敵対勢力がいることを悟ります。

この場は地元にテレポートすることでなんとか逃げるのですが、その地元で昔片想いしていた女の子に会います。(川に流されたあとすぐにテレポートする能力で好き勝手するために都会に移住していたので、周囲は死んだと思っている)運命的な再開を果たして、イキリ散らした主人公はその子がずっと憧れていたローマ旅行に連れていきます。

そこで自分以外のテレポート能力持ちの青年や自分を追い詰めた刑事たちの勢力と戦うことになります。

まぁそこからはヒロインを守りたい主人公の戦い、という感じで割と王道な展開担っていきます。

テレポートする人間(ジャンパー)は実は数百年前から突然変異として一定数現れるようになり、人の理を超えたそいつらを消すための勢力も同時に誕生した、昔の魔女狩りとかもそうだ、みたいな急にチープな設定も珍味感覚で楽しめますね。しかもそのテレポートできる人を消す勢力の名前「パラディン(聖戦士)」ですからね。ダサ過ぎて微笑ましいです。

テレポートできるので世界中の色んな場所が舞台になりますが、東京も少し出てきます。新宿の丸の内線の地下道あたり?を歩いていて地上に出るとなぜか駅が銀座で、地上に出てあたりを見渡すと109があり(つまり渋谷)、しかも巨大なsumsungの看板がある、というカオスな感じです。絵的に映える部分だけ抜き出していてカット自体自然なので知らないと全く違和感ないですが、知っているとシームレスな矛盾に余計に反応してしまいます。

個人的には「パラディン」という勢力の命名に一番笑いました。

スナック菓子感覚で見られる良い映画だと思います。

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