パッチ・オブ・フォグ 偽りの友人 みた

おじさん二人の友情物語です。

主人公サンディは25年前に出した小説がベストセラーになり、その名声でテレビの評論番組や夜間大学の講義も持ったりと恵まれたオジサンです。

ですがそのオジサンには窃盗癖があり、ときどき店で万引きをするような人でした。

それが監視カメラを見ていた警備員ロバートにバレます。そして警察に通報すると言われますが、テレビにも出ていて大学の講義も持ってる立場上、何とか見逃してくれないかと交渉します。

交渉の末に警備員はなんとか許してくれて、その代わりにコーラを奢ってくれないか(ロバートは酒を飲まない)とサンディに持ちかけます。お安い御用だと引き受けて二人で飲みにいき、そこで少し親しくなります。(この時点でロバートの距離感がちょっと気持ち悪い)

あとは録画された監視カメラの映像を焼いたディスクを破棄してくれればマルっと解決な訳ですが、ロバートにディスクの行方を尋ねると「安全な場所にある」とだけ答えます。ちょっと嫌な感じ(脅しの道具として手放したくないのでは…?)がしてきますね。

そしてロバートはやたらと会いたがります。サンディもディスクの後始末をちゃんと知るまではと応じますが、だんだんロバートの距離の詰め方が異常になってきて…

というお話です。要約の粒度が適当なので私が意図したようなストーリーのイメージになってないかもしれませんが、窃盗癖をバラされたくないベストセラー作家と友人が欲しい警備員のお話です。

この嫌〜〜〜〜な空気感はなかなか良いですよ。

万引きがバレたくない主人公の焦り、薄気味悪いロバートをどうしようかと頭を悩ませるところが見ている側も頭が痛くなってきます。

ロバートは最初は(ちょっと距離感がキモいけど)万引きを黙ってくれてるいい奴のはずです。何なら知ってて見逃してくれているので半分共犯者の立場に自分を落としてまで味方してくれているのです。そして向こうは友達になりたがっているだけ。

なのですが…

まぁ観てください。

ラストも皮肉が効いてます。

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