レプリカズ みた

キアヌ・リーヴス主演のやつです。

上映時間としては100分いかないぐらいで割とまとまった感じです。

テーマ的には調べて出てくるネタバレのない範囲でのあらすじを見ればわかるとは思います。

生命倫理的なやつですね。

主人公のビル(ウィリアム)は人(死んだ人含む)の意識を機械に転送する研究をしている企業の主任研究員?みたいなポジションです。

莫大な予算を投入して実験を繰り返していますが、機械に人格っぽいものは移せてもなぜか自己を認識できない、みたいな状況で、今進めている被験体(移す先でカウントしてるっぽい)がうまく行かなければ研究所は閉鎖になるという感じです。

で、主人公には妻と子供が三人おり、ある日車で旅行に出かけますが夜と雨という状況下で事故に会い、主人公以外が皆死んでしまいます。

そこで主人公はあろうことは亡くなった家族四人の意識を取り出し、クローンを作った上でその記憶をインストールすることを実行しようとします。

とはいえ意識を移すことには未だ成功していないので完全に見切り発車です。旅行中の家の留守番をしてくれた同僚に協力(半分強制)してもらい準備を進めますがその同僚にも散々止められます。

クローンの人間(ただし魂は入ってない。綾波かな?)も作る設備は有ったようです。が、研究所から盗み出せた分が3台しかなく一人分は諦めざるを得なくなってしまいます。くじ引きで決めた結果末娘のゾーイが選ばれてしまい、ゾーイ以外の三人のクローンを自宅の地下室で培養しつつクローンの体が事故直前の状態まで育つ17日後までに意識を移す方法を模索することになります。

ゾーイについては思い悩んだ結果、三人の記憶から消し去って最初からいなかったことにしようとしてしまいます。(思い出の品とかを処分してますが普通に二段ベッドが残っていたり思い出の品も一部残ってて後で家族に問いただされます。結構ガバい。)

とここまで書くと割と軽いノリで進めてるような感じに見えるかもしれませんが、かなりギリギリの状況で半ば暴走しているという状況の方が正しいかなという感覚です。くじ引きで復活させない家族を決めるってどうなの?という気もしますが自分の意思で決められない以上そうするしかないのかなとう気もしますし、普段の研究で若干倫理観バグってるのかな?という表現にもなってるような気もしますし…

一応このあとはなんとか意識を移す方法のカギを見出して無事成功しますが、娘の一人が母親が死ぬ瞬間(最初に倒木で母親が死んでそのあと車が転覆してみんな死んだ)を夢という形で思い出してしまったり、妻もなんとなく違和感を覚えたりします。当然20日間ほどの記憶と娘の記憶が丸ごと抜け落ちているので外に出るとまぁ違和感は絶対に感じると思います。

とまぁここまでで割と不穏なのですが、このクローンで復活させた家族のことは会社にはバレており、そのノウハウをゲットしてなおかつ厄介な存在と化したクローンの家族を始末するため会社の悪い人たちが襲ってきて…というお話です。

ここまでで話の7割ぐらい書いちゃったな

全体的な感想としてはラストの上手くまとめたなという感じです。テーマがテーマなだけにもっと拗れてモヤモヤした結末になるのかとなんとなく思ってましたが、最後は上手く収まってて「ええやん?」ってなりました。ちょっと上手く行き過ぎな否めませんが。

なので「良かったね」成分だけで終わってしまうので、生命倫理とかそのあたりの哲学とかの深いメッセージ性は特に感じない(そもそもあるのかどうか知りませんが)です。

もしかしたら、上手くいくところと上手くいかないところの匙加減が若干微妙で、もっと見てる側に「どうするのがベストなんだろう…」と悩ませるものが有っても良かったかもしれませんね。

他に気になる点があるとすれば、意識を移す対象となる機械人間の動きが、当然CGなのですがこの時代にしてはチャチいです。PS4のゲームでももう少しマシなCG有ったんじゃないかとさえ思えます。

まぁ酷評している人もいましたがこれはこれで良いんじゃないでしょうか。

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