詩:0044 東に向かって走れ
めざめたら 誰もいない
何処か遠くの神社にいるのか
あの歩道橋のさきが東の空
朝ごはんなんていらない
一人で行け
東に向かって走れ
不可能ではない距離感
ひとはみんなあの橋のうえに集い
死に物狂いの生命
ひとは今日の朝日だけは 特別とおもう
ビルの隙間に 陽 紅く燃ゆる
あと少し 休んでたら見えない
あの街にはすでに太陽がおとずれて
この街にも平等に
さあ見逃すなんてできない
東に向かって祈れ
不可能ではない願望
ひとはみんなあの陽を ずっと待てる
死に物狂いの今に
ひとはこの朝日だけは エールだと思う
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