パートナーとの経済格差
先日からの記事に引き続き、ブレイディみかこ先生の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んでみての感想です。
話したい内容が多過ぎるので、感想を少しずつ分けました。この記事はその⑥になります。
後日まとめたものも上げると思います。
*以下、ネタバレ注意です。
本当に良い作品なので、読んでからまた見てくださっても大丈夫です!
ということで、今回は
作中の"セクシャル・マイノリティ"に関して語られた
結婚の平等
あたりの部分についての感想です。
少々長いですが作中から該当部分を引用します。
ここに書かれている"19世紀後半までの米国の夫婦の実情"については、私は中学か高校の頃に英語の長文でも読んだことがありました。
本作では、この昔の夫婦の関係性のような男女不平等を抱えた"異性婚"と、近年認められつつある本質的に平等な"同性婚"を比較しているわけですね。
私はこれを読んで、似たような問題を思い出しました。
それは、
パートナーを専業主婦(夫)にするか
という問題です。
皆さんはどうお考えでしょうか。この記事を読んでいる方の中には、もしかするとパートナーの方が家庭の家事などを受け持ち、自分は働いて経済的に家計を支えている という方や、その逆の方もいらっしゃるかもしれません。
私は個人的にどちらが良いとか悪いとか、そういうことを述べたいのではありません。
ただ、現実問題として、そこには
経済力の格差が必ず生じてしまう
ということを思うのです。
以前どこかで見たことがあるのですが、
専業主婦(夫)をしている方の中には、
「別れたいけど、経済的に弱いから言い出せない」という方が少なからずいらっしゃるようです。
専業主婦(夫)というのは、殆どの場合法的な給料の支払いが伴いません。
これは、夫婦や交際している方2人のうち、
1人だけ(専業主婦(夫)ではない方)に経済力があること
を意味しています。
もちろん関係が円満なうちは問題ないでしょう。
ですが、突然にその関係が終わってしまったら
どうなるでしょうか?
もうおわかりですよね。
そう、元々働いていた方は経済力があるので生きていけますが、
専業主婦(夫)をしていた方は途端に経済力を失い、路頭に迷うことになるのです。
こういった部分で専業主婦(夫)は、前述した昔の婚姻問題の"財力を取られる"状態のような、実質"経済力がゼロになる"ことになるのです。
しかもここで問題なのが、大体の場合専業主婦(夫)を置く家庭は、1人の稼ぎで家計を支えられるほどの経済力がパートナーにあることなんですよ。
つまり、全く収入が無くなる専業主婦(夫)だった方は、暮らしの質が"それなりに良い"暮らしから著しく下がることが多いんですよね。
ですがこういう問題があるからこそ、
パートナーと専業主婦(夫)を決めるときには、こういったその後の"万が一"を考えることが大切です。
現在は、"パートナーの善意"や"2人の口約束"で、外での労働と家事を分担している方も多いでしょう。
誰だって始めは「別れるわけない」と思います。ですが、"誰がを好きになる"感情は思っているよりも脆いものです。
もしもの場合でも、自分が一度でも愛したパートナーを経済的弱者にしなくていいように、対策を考えるべきだと思いませんか?
この問題を考えるときに、私は毎回
パートナーの家事に対価を支払える仕組みがあればいいのに
と思います。
毎月のお給料のような感じでお金を支払っていけば、もしもの場合でも"経済力がゼロになる"という最悪のケースは避けられると思うんです。
新しいビジネスでやりたいなぁと思ったこともしばしば。
どうにかできないものでしょうか。
ということで、
今回は本の感想というか、読んで、そこから自分が似た問題について考えたことという感じでした。
専業主婦(夫)という仕組みやこの記事について、
皆さんのご意見をコメントでお聞かせいただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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