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日本の鉄道を全て乗ったので、素朴な疑問に答えてみた!(鉄道ファンでない人にも!)


1.はじめに

 僕は2022年の9月に日本の鉄道を普通列車で全て乗りました!この記事は鉄道オタク向けではないです。もっと細かく乗りつぶしについて知りたい人は『日本の鉄道に全て乗ったので、noteに乗りつぶし旅のアドバイスを書いてみた(実践編)』を見てください。
 鉄道オタクではない人に、「乗りつぶししているんだ~」というと、いろんな質問が飛んでくることが多いので、今回はそこで実際に来た質問を中心に写真も多く載せながら書いていきたいと思います。

 全国の鉄道紹介は5章からなのでそこから見たい人はワープしてください。
 

2.そもそも鉄道オタクとは 

1.鉄道オタクになぜなったの?

 自分が名古屋に住んでいた子供のころ、母親の実家があった大阪狭山市までよく帰省していました。母親が車の運転が出来ないので、電車で帰っていました。実家に着くまで毎回,新幹線,御堂筋線,南海電車に乗って帰るのがとても楽しかったです。そして、全国の他の鉄道がどうなってるのか、興味を持つようになりました。こうやって興味をもっていろんな所に行きだしたら、沼にハマってしまったという感じです(笑)。鉄道オタクの区分としては乗り鉄です。

2.鉄道が趣味っていうのは、鉄道でどこかへ行くのが好きというのも鉄道オタクに入るの?

 まず、鉄道オタクというのは鉄道を趣味にしている人という定義は間違えはないと思います。では、趣味の定義はなにか?と聞かれると、とても難しいです。
田中泰延氏の『読みたいことを、書けばいい。』という本の中で趣味を以下のように定義していました。

「手段が目的にすりかわったこと」

引用:『読みたいことを、書けばいい』田中泰延(著)/ダイヤモンド社
Kindleの50ページ目を引用

 この定義が個人的には一番しっくりきました。この定義にのっとれば、鉄道に乗ったり、撮ったりするためにその場所にいくようになったら、鉄道オタクの仲間入りになるのではないのかなぁと思いました。

3.すべての鉄道に乗るとは

1.なぜ乗りつぶしを大学生の間に?

 20代までにかなえたいこと3つを高校2年生ぐらいに決めて、その中の1個が乗りつぶしでした。なので、絶対乗りつぶしたかったし、大学院までには絶対終わらせようと思っていました。(コロナがなかったらM1の夏休みに終わらせる予定でしたが、、)社会に出ると会社で忙しいのは目に見えていたので夏・春休みというまとまった時間がある今の間に行くしかないなと思っていました。

2.すべての鉄道ってJRとか私鉄やロープウェイは入るの?

 すべての鉄道というのは私鉄(京王とか近鉄とか)やJR(北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州)です。皆が良く乗るこういった鉄道だけでなく、高野山とか高尾山とかにあるケーブルカー、千葉などにあるモノレールも入ります。細かいのは『日本の鉄道に全て乗ったので、noteに乗りつぶし旅のアドバイスを書いてみた(実践編)』を見てください。ロープウェイとかジェットコースターは日本の鉄道に含まれていない(鉄道事業法施行規則第四条)ので、対象外です。ロープウェイとかジェットコースターが鉄道に入っていれば、スキー場に必ず毎冬行かなきゃいけないし、絶叫マシン大っ嫌いな僕がジェットコースター乗らなきゃいけなかったら僕の寿命が減るので助かりました(笑)

千葉都市モノレール(筆者撮影)

3.完乗というのは終着駅から終着駅までのること?(端から端まで乗ること?)

 完乗というのは端から端までのりつぶすことです。そうじゃなかったら、東海道新幹線(東京~新大阪)で、東京~品川だけ乗ったとしても乗りましたとも言えてしまいます。それではあまりにも面白くないので、端から端まで乗ったら、その路線を乗ったことにしました。

4.普通列車に乗るとは?

 『JRでは特別料金・急行料金の不要な列車を「普通列車」と総称している。これが広義の意味における普通列車である。』とニコニコ大百科に書いてありました。なので、(JR・私鉄共に)急行・特急料金を使わないで乗れるところは特急に乗らないで乗るという縛りを入れました。なので、JRの特急は(一部区間を除いて)乗れないですが、京王や京急、阪急、名鉄(一般席)の特急は乗れるって感じになります。
 新幹線は乗った時点で特急料金はかかってしまうので、乗ればOKという形にしました。
 記録はすべて乗りつぶしオンラインという神サイトに記入していました。
本当にありがとうございます。

4.全国の鉄道に乗るためにかかったもの&節約したこと

1.かかった時間とお金は?

 大学1年生の夏休みから大学院修士のM2の夏休みまで5年かかって制覇しました。といってもM1の夏に終わらせる予定だったんですが、コロナのせいで旅行できなかった期間が続き、終わるのが1年間伸びました。かかったお金は正直わかんないですがたぶん総額で100万円はこえてます。5年で100万なので1年で20万ちょいでした。僕は3つのバイト掛け持ちしてて、普通の大学生よりは稼いでいました。なので、カツカツになるということはあまりなかったです。

2.節約はどうやってやってた?

 まずベタですが青春18切符,北海道&東日本パスなどの乗り放題切符をたくさん使いました。
 そして、旅行の時は、基本一人の時はネットカフェに泊まりました。例えば、北海道で10泊以上するときは、どうしてもネットカフェがない1泊以外すべてネットカフェにしました。一時野宿とかもやってたんですが、野宿一回したときに目を覚ましたら周りに浮浪者がいてとても怖かったので、それ以来しないようになりました。
 旅行に慣れてきたら別の公共交通機関を駆使することもしました。ここではそこまで細かく書きませんが例えば船で名古屋~仙台が時期が良ければ早割を使うと3900円で乗ることができます♪ 
 こういった細かい切符や運賃のことは『日本の鉄道に全て乗ったので、noteに乗りつぶし旅のアドバイスを書いてみた(実践編)』をみてください。

名古屋~仙台~苫小牧を行き来するフェリーきそ(筆者撮影)

5.個性的な鉄道

1.冬動かない鉄道とかあるの?

 冬動かない鉄道は全国にはあります。
 まず、島根県と広島県結ぶJR木次線は毎年12月~3月は雪が積もるので冬季運休になります。
 また、青森県にある青函トンネル竜飛斜坑線は青函トンネル記念館自体が12月から3月には開かないので動かないです。
 さらに、福岡の北九州にある門司港レトロ観光列車・トロッコ潮風号は夏休みなど除けば土日のみしか運行されないので注意が必要だったりします。

門司港の歴史的な建造物の横を通る門司港レトロ観光列車の車窓(筆者撮影)

2.個性的な鉄道で印象に残っているところは?

 挙げればキリがないですが、3つ挙げます
青函トンネル竜飛斜坑線
 さっきも話にあげた鉄道です。この鉄道は青函トンネル記念館の中にある鉄道で、実際に青函トンネルを作るために作った坑道と地上をつないでます。そして、坑道についたら実際にガイドさんが案内していただけます。その案内では、ガイドさんがどうやって青函トンネルを作ったのか?というのをわかりやすく話してもらえます。他の鉄道にはない迫力なので是非行ってみてほしいです。

傾斜がきつい地下をゆっくりと進む青函トンネル竜飛斜坑線(筆者撮影)

 ここは公共交通機関で行くのがとても難しく青森駅から三厩駅まで一日5本の電車に乗って、そこから1日4本のバスに乗ると言う形なので時間を合わせなければいけないですし、かなり大変です。
 蛇足ですが、この記念館の近くには全国で唯一の国道が階段になっている階段国道(339号線)があり、記念館から歩いて行ける距離なので行ってみるのもありだと思います。

全国で唯一の階段国道(339号線)(筆者撮影)

都電荒川線
 関東の人ならみんな知っていると思いますが、東京唯一の路面電車です。路面電車は基本、都市部には消えているのですが、荒川線は廃止されなかった鉄道です。(大都会東京で)車がとんでもなく行き交うところを、鉄道が走っていくのは、全国でもなかなか見れません。また三ノ輪橋駅らへんの東京の下町って感じの雰囲気も相まって、路面電車が輝いて見えました。

都電荒川線と桜(筆者撮影)

立山黒部アルペンルート
 立山黒部アルペンルートは日本最大のダムである立山ダムを見学したり、立山連峰の山々に登山する人が使うので観光客がとても多いところです。
ここは、片道通るだけでも ケーブルカー→バス→トロリーバス→ロープウェイ→ケーブルカー→電気バスと、とにかくいろんな種類の乗り物が乗れるので楽しいです。関東圏からでも新幹線を使えば1泊2日ならいけるので是非いってみてほしいです。

立山ケーブルカー(立山駅) (筆者撮影)
雲の中を通る立山ロープウェイと鳥(筆者撮影 鉄道ではないけど好きな写真なので)

6.乗るのが大変だった鉄道

1.行くのが大変だったところは?(ケーブルカー除く)

 行くのが大変な場所というのは住んでいる場所によって変わるのでなんともいえないのですが、他地域に住んでる人にとって行きづらいなぁとおもった場所を3か所ピックアップしたいと思います。
阿佐海岸鉄道
 この鉄道は徳島県と高知県の県を跨いでおり、台風のニュースでよくでる室戸岬の近くを走っている鉄道で、阿波海南駅から甲浦駅まで走っています。この鉄道にのるためには徳島駅から阿波海南駅までJR四国の牟岐線にのって移動をすればよいのですが、その移動が電車で2時間半かかります。そこから阿佐海岸鉄道にのることになるのでかなり大変です。
 乗りに行くのは大変ですが、この鉄道は世界初のDMVと呼ばれる、車両が電車にもバスにもなるすごいものです。電車とバスの切り替えは世界でもここでしか味わえないので行く意味はとてもあると思います。

世界初のDMVとむろと廃校水族館(筆者撮影)

南阿蘇鉄道
 この鉄道は熊本にあり、阿蘇山の近くを走っています。この鉄道が行きにくい理由として、熊本地震で立野駅から中松駅まで不通に現在(2022年10月現在)なっており、JR豊肥本線に接続していないのが原因です。
この鉄道に乗るには 熊本駅→(豊肥本線)→中松駅→(代行バス)→立野駅→(南阿蘇鉄道)→高森駅
というルートで行かなければいけません。豊肥本線は1時間に1本あるので乗りやすいのですが、代行バスは1日10本ぐらいで、南阿蘇鉄道は1日3本なのでかなり乗りずらいです。
 しかし、2023年の夏に復旧したら、JRとの接続もされるようになり、かなり乗りやすくなると思うので是非行ってみてほしいです。

クリスマスの南阿蘇鉄道車内(筆者撮影)

ゆいレール
 この鉄道は沖縄県にあるモノレールです。沖縄の鉄道はこのモノレールだけなので、鉄道旅行で沖縄に行くとなったとき、ゆいレールだけのために飛行機にお金をかけるのはなかなかつらいです。(僕は応援してるサッカーのチームの応援を兼ねてGotoTravelで安いときにいきました)
沖縄についちゃえば那覇空港からモノレールが走っていて、更に10分に1本ぐらいは電車が走っているのでとても乗りやすいです。

近未来感あるゆいレール(筆者撮影)


2.行くのが大変だったところは?(ケーブルカー編)

鉄道乗りつぶしで特に大変なのがケーブルカーです
理由として主に3つあげられます
①夜まで動いていない
 ケーブルカーは場所にも寄りますが、基本夜は動いていないところが多いです。理由としてケーブルカーは山を登るために作られており、正月を除けば基本山を観光するときは日が出ているときになるので、需要があるのは夕方までとなります。
②施設の中にあるところも
 ケーブルカーは施設の中にあることもあります。先ほど書いた青函トンネル竜飛斜坑線のほかにも、京都府の鞍馬寺の中にある鞍馬山鋼索鉄道や、大分県のラクテンチというアミューズメントパークにある別府ラクテンチケーブル線とかあります。私自身ラクテンチケーブル乗るときは、ラクテンチで遊ばないのですが、入園料をしっかり払って、ケーブルカーで上まであがって、そのまま開園直後なのに帰ったことがあります(笑)

鞍馬寺の中にあるケーブルカー 斜度は20度なのでかなり急(筆者撮影)
遊園地の中にある別府ラクテンチケーブル線 犬と猫の車両でとてもかわいい(筆者撮影)

③最寄りの駅から遠いこともしばしば
 最寄りの駅からバスで行かざる負えないこともかなりあります。例えば静岡県熱海にある十国峠ケーブルカーは熱海からバスで40分かけていく必要があります。また、香川県の四国ケーブル(八栗ケーブル)は近くの駅から1.5km離れていますがバスなんかはないので、歩きかタクシーで行くしかないです。

十国峠には大人でも鉄道ファンなら時間無制限に遊べちゃうところがあるのでおすすめ(筆者撮影)

 いくらケーブルカーでもバスを駆使したり、ある程度の距離を歩けば全国全てのケーブルカーに乗れるようにはなっています

3.列車の本数が少なくて行くのが大変だったところは?

これには2パターンあって
①.もともと普通電車しか走っていない区間で列車の本数が異様に少ない
のと
②.特急列車はそれなりに走っているけど普通列車は異様に本数が少ない
という2パターンに分かれます。

まず①の鉄道は列車の本数が特急も走っておらず少ないので将来的には無くなるリスクも高い路線と言えるでしょう。
例えばJR東日本にある福島県から新潟県を結ぶ路線の只見線会津川口~只見間は1日3往復(PDF注意)ですし、JR西日本の山口県の小野田線の本山支線は1日3往復です。
少し前までは1日1往復しか走らないところがJR北海道札沼線にはありました。しかし、2020年に1日1往復しかしない区間は廃止されました。なので、その区間の終着駅の新十津川駅には1日1本しか電車が発車しない駅となっていました。
 ②の鉄道は電車自体は走っているけど、普通列車が少ない路線です。これは、乗りつぶしを普通列車のみと縛っている僕にとってはかなりきつく、北海道に多い印象でした。例えばJR北海道の函館本線の八雲駅を例にとると、(どちらの方面共に)停車する電車のうち特急は11本、普通は6本と特急が倍近く多くなっています。
 さらに同じ函館本線の旭川駅では札幌方面の特急は25本ですが、普通は9本しかなく、2.6倍ほど特急が多いことが分かります。普通しかのれない縛りの中では普通列車が9本しか走っていないダイヤ(更に、北海道の他の路線ではもっと普通列車が走っていない路線もザラにある)から乗りつぶし旅行計画を組むのはかなり大変なのは容易に想像できるのではないでしょうか。
 この普通列車の少なさから、北海道の鉄道は都市部の地下鉄のような短い距離に乗る使うものではないことがわかります。言い換えると、北海道では基本(札幌などを除いたら)鉄道は、特急で長い距離を移動するツールとしてつかわれていることがわかります、

小野田線本山支線の長門本山駅の1日3本のみの時刻表(筆者撮影)
1日に1本の新十津川駅(筆者撮影)


4.コロナによって乗るのが大変だったところは?

  僕自身乗りつぶしで一番大変だったのが上野動物園の中にある上野懸垂線の代行バスです。まず、僕の全国鉄道乗りつぶしの計画は田舎から攻めていって最後東京周辺を乗りつぶすというイメージでした。理由としては、都会の鉄道は自然災害(台風など)を受けても基本復旧するので、まずは復旧されないリスクがある田舎から乗っておいた方が良いという考えでした。あながちこれは間違えではなかったです。しかし、東京にある上野懸垂線が休止されることをすっかり忘れてしまっていて、他の地域を乗りつぶしていた2019年に休止してしまいました。そのあと上野懸垂線は代行バスになってしまいました。一応、僕の乗りつぶしのルールでは「鉄道代行バスで代用できる場合はそれに乗って、乗りつぶしたとみなす」というルールだったので乗りに行かなければなりませんでした。
 しかし、大変だったのはここからで2020年に新型コロナが出てきて、上野動物園が長期閉園してしまい、乗るのが実質不可能になりました。
2年ぐらい待って、長期閉園が終わった2022年4月に代行バスに乗るために、上野動物園に行きました。動物園に着いて、真っ先に代行バスのバス停にいったら、バスは休みと書いてありました。慌ててどういうことか電話で聞いたら、今月は代行バスはお休みしていると言われました。サイトにも書いてなかったので、動いてないなんて知らなかったです。代行バス目当てで上野動物園来る人なんて僕しかいないでしょうからまぁしょうがないですが(笑)
 そして、リベンジで2022年8月、電話で動いてることを確認して、上野動物園に行ったら、ようやく代行バスに乗れました。私は山口に住んでいるのですが、東京に来る用事は全くこれ以外になく、朝に東京ついて、上野動物園だけ行って、夜には東京を出ました(笑)
 この上野動物園の代行バスですが、乗るのは注意が必要だと感じました。
まず、コロナ対策で、バスの中で撮影禁止です。そして、全員着座なので一回の移動で12人(?)ぐらいしか乗れません。また、代行バス自体が子供とかのベビーカーで移動したりする人のために作られています。なので、そういう方が来たら譲らなければならないので、乗るタイミングは平日でもとても難しいです。2020年からこの代行バスに乗りたかったのですが、なかなか実現できず2年半我慢してようやくこの0.3km(5分)の区間に乗れた時は涙が出るほどうれしかったです。

上野動物園のシャトルバス(筆者撮影)

7.推し路線・駅

1.推し路線は?

 これもたくさんあって悩むんですが、3つ挙げるなら
JR東日本五能線(青森県・秋田県)
JR東日本米坂線(山形県・新潟県)
JR西日本木次線(島根県・広島県)です。
 理由として、五能線は日本海の沿岸を通るのですが、車窓がずっと海なので、嫌なこととかがあっても車窓をぼーっと見れば忘れることができます。米坂線は春に乗ったのですが、まだ雪が残っていて、雪が積もっている中、一両のローカル線が走るのはとてもかっこいいです。木次線は鉄道オタクの中ではとても有名ですが、車窓が面白くて見どころが沢山あるので選びました。

日本海が見える五能線の車窓(行った日が曇りで海が荒れてました(笑))(筆者撮影)
三井野原大橋を下に見ることが出来る木次線の車窓(筆者撮影)
雪が積もっている所をのんびり走る米坂線の車窓(筆者撮影)

2.推し駅は?

 これは一個に決まっていて絵笛駅です。絵笛駅は今はない駅で、2021年に無くなりました。北海道の日高本線の駅でした。この駅の特徴として、牧場の中にポツンとあるイメージです。お馬さんが周りにいて、数時間いるだけで自然の中に溶け込んだ感じがして本当に気持ちの良い駅でした。ぼくがこの駅を知ったのは無くなる一年前でした。この駅を知ったときはあまりにも良かったので、行く予定もなかったのに無駄に3回も寄ってしまいました。そして、この駅が無くなる直前に山口からわざわざもう一度絵笛駅に行って無くなるのを惜しみました。

まわりにお馬さんがいてのんびりできるような駅はもうほとんどないんじゃないかな?とか思っています。タイムマシンがあったらもう一度もどってこの駅に行きたいですね。

様似で買ったサイダーと絵笛駅(筆者撮影)
馬とのんびりできる絵笛駅(筆者撮影)
牧場が広がる絵笛駅(筆者撮影)

8.乗りつぶし旅をやって良かった・分かった点は?

1.全ての都道府県を巡れた

 大学生で全ての都道府県に行きたいと言ってる人は結構いるような気がするのですが、用事がないと実際に行くのは難しいと思います。全線制覇をするためには北海道から沖縄まで行かなければならなかったので、必然的に全ての都道府県をめぐれたし、各地のおいしい名物のご飯は食べれたかなと思います。

2.出身地をきいたら大体通ったことはあるので話が盛り上がる

 全国各地の高校から大学生は来ます。どこ出身かを聞いたら、離島でない限り鉄道は通っているので、大体行った事がある、もしくは通ったことがあるところばっかりです。なので、その地域の話が出来て、盛り上がることが多いです。細かい場所や駅がわからなくても、何線沿いに住んでいるか聞けば大体話の1個ぐらいは出来る気がします。これのおかげで話が盛り上がって友達になれたパターンもかなりあるのでおすすめです。(笑)

3.日本の鉄道はローカル線がとても多いことがわかった

 鉄道旅をやっていればわかるのですが、日本の鉄道はほとんどローカル線な気がします。理由として都市部の鉄道は一気に1日で乗れるので体感として少なく感じました。ローカル線はどこも頑張っていて、なんとかお客さんを乗せようと努力している所がほとんどです。いろんな観点から、ローカル線は極力なくさないほうが良いというのが僕の意見です。

4.鉄道オタクはどこにでもいる

 この旅行をしたら、子供から大人まで関係なく、同じ電車にのってたら、その人が鉄道ファンかどうかはすぐにわかるようになりました(笑)北海道の奥地でもどこでも、鉄道オタクは平日でもいて、鉄道に乗っています。鉄オタが集まってなにかやったら、本当に凄い力になるんじゃないかなぁと思います。

5.地方によって風景や駅に個性があることがわかった

 日本といっても北は北海道、南は沖縄までなので風景は全く違います。北海道では無人駅の周りに、牧場が広がっていて白いマシュマロ(ロールベールサイレージ)みたいなものが沢山あったり、島根県では駅で天然水をくめたり熊本県では駅に名刺を貼ったら出世できるからたくさん名刺が貼っている駅と本当に個性があって楽しいなと思いました。こういった感覚は全国にいかないと味わえないのかなと感じました。

白いマシュマロが沢山周りにある糠南(ぬかなん)駅(JR北海道 宗谷本線) (筆者撮影)
「延命の水」を汲むことができる出雲坂根駅(JR西日本木次線) (筆者撮影)
駅舎にたくさんの名刺が貼ってある大畑(おこば)駅(JR九州肥薩線) (筆者撮影)


9.鉄道旅のススメ

1.鉄道オタクじゃなくても楽しめる鉄道旅行は?

 日本全国、さまざまなところで観光列車を走らせています。それに乗りにいくだけでも十分普通の人だったら鉄道旅行として楽しめると思います。
私は山口県山口市に住んでいるのですが、SLやまぐち号(観光列車)で津和野(島根県)までいって森鴎外記念館をみて観光をして、帰りは徳佐(山口市)でリンゴ狩りをして帰るという旅行プランでも十分に楽しいです。
 移動を楽しくするっていうことをすれば鉄道オタクじゃなくても鉄道旅行を楽しめるんじゃないかな?と思いました。
 一回自分の地方に走っている観光電車はないか調べてみるのもありかなぁって思います。

SLやまぐち号 (筆者撮影)

2.鉄道旅行じゃなくても鉄道を楽しむ方法は?

 まず、普段通勤通学で乗ってる電車の終着駅まで一回行ってみるというのは気軽にできるかもしれません。終着駅までいってどんな駅なのかを見て、近くにあるご飯屋にいってご飯を食べて帰るだけでもすこし冒険感がでて楽しいんじゃないかなと思います。また、終着駅以外にも普段スルーしている駅に降りて探検するだけでもまた面白いんじゃないかなと思いました。

3.どの鉄道にのったら面白いのか?とかってどこから仕入れればよい?

 そういった情報を集めるのに、僕が一番に推したいのはYoutubeです。Youtubeには鉄道系Youtuberがたくさんいて、何か乗りたい路線や観光列車があったら、それを検索してください。Youtuberの誰かは乗っているはずなので、それで実際に乗るかどうかを決めるのはアリだと思います。鉄道オタクの面白いと一般の人の面白いは違うので実際に映像をみて決めるのは賢明な手だと思います。

4.乗りつぶしをしやすい都道府県は?

 一番乗りつぶしやすい都道府県は1路線だけの沖縄を除けば山梨県です。
山梨県は鉄道が沢山ありそうで、富士急行、小海線(小淵沢~野辺山 4駅)、中央本線(藤野~信濃境)、身延線(稲子~甲府)のみとなっています。4路線だけなのでのんびり行っても2日あれば行けると思います。乗りつぶしした都道府県があるよ!って言いたい方はまずは山梨県から試してみればいかがでしょうか?

富士山がきれいに見える富士急行 富士山駅 (筆者撮影)

10.最後に

 鉄道旅というとどうしてもマニアのものっぽく思えてしまうんですが、全国にはいろんな鉄道があって、面白い路線はたくさんあるんだよ!というのをわかってほしくて書きました。今の時代Youtubeでいろんな鉄道動画が無料で見れるので、そこから旅行をした気分になるのもありかもしれません。

この文章ではどちらかというと、鉄道オタクでなくても読めるものにしましたが、『日本の鉄道に全て乗ったので、noteに乗りつぶし旅のアドバイスを書いてみた(実践編)』では、実際に乗りつぶしをするためにはどのように動けばよいかを簡単に書きましたのでもし興味のある方は読んでみてください。

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