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クリエイターから見た転売の悲しみ

こんにちは。遊遊LIFEです。

このブログ「遊遊LIFE」では、長年ゲームクリエイターとしてアイディアを考えてきた経験を生かして、より楽しく面白い生活が送れるアイディアや考え方などを伝えていきたいと思っていますので、良かったらフォローやスキ、その他の記事もみて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

今回は、もうすぐPlaystation5 が発売されるにあたり、少し話題になった転売について話したいと思います。いつもに比べるとネガティブな話題になってしまうのですが、より良くしたいという点は一緒なので、お付き合い頂けますと幸いです。

転売とは

転売とは、主に品薄になると思われる限定商品を買い集め、購入できなかった人に向けて、本来の値段より高く売って差額を儲けるという、個人でもできる商法です。ここのところ、副業の1つとして紹介されることも多く、簡単にできる小銭稼ぎとして徐々に広がってきている印象です。

もうすぐ発売されるPlaystation5は、この格好の的となりそうだったのですが、今回ソニー(正式にはSony Interactive Entertainment)は、この転売対策をしてきました。

自社のPlaystation Storeの会員につき1台ぶんの抽選参加が可能で、抽選にはプレイ履歴が参考にされるというものだそうです。

この制度で、多少は転売を抑制できるとは思いますが、個人的にはもっと制度的に転売をなんとかできないかなというのが正直な想いです。

転売を嫌う理由

あらゆる製品は、お客様に買ってもらうために、また人の役に立てるために、品質や性能を向上させたり、最適化して価格を抑えたりなど、各社ともに様々な工夫や努力をして生み出されています。そしてその労力が製品の質や価格になり、そこに魅力を感じた消費者がお金を支払い、それが会社の利益や作り手のお給料に反映される形です。

ですが、ここに転売が入ると・・・

・本来届けたかった人に向けて、製品が届かない
・値上がりしたプレミアム価格のぶんは、製作者の利益につながらない。

という形で、消費サイクルにおいて、転売した人しか得をしない仕組みになっています。

製品に価格以上の価値があったのにも関わらず、それが製品製作者に入らない。さらに、製品に対して何も貢献していない第三者に大きな利益が入ってしまう。一人のクリエイターとしてなんだかとっても残念な構造です。

メルカリが悪い?

転売は、主にメルカリなどのフリマアプリを使って行われることが多いと思いますが、私はフリマアプリが悪いとは思いません。

フリマアプリ自体は、私自身はあまり活用できていないものの、買ったけど満足できなかったものを欲しい人に譲ったり、自分より価値を感じてくれる人や必要としてくれている人に渡したりすることは、むしろ、持続可能な社会を作っていう上でもすごく良い試みだと思っています。

どちらかというと、この問題はアプリを利用する人のリテラシーや、制度の方の問題だと思っています。

転売を防ぐために

私が本業でゲームやアプリを制作しているので、幾分か個人的な感情もあるのですが、クリエイターが損をする転売は、社会が成長発展していく上でマイナスだと思うので、法整備でなんとかなるといいなと思っています。

以前にゲーム業界で、これに似た ゲームメーカーと中古販売業者の裁判 があったこともありましたが、この事情に似ている気がします。ちょっと余談ですが、このときのケースについて自分の考えとしては、新品を買ってプレイしたけど、持っている価値がないと判断されて中古市場に流れたものだし、売却する値段も新品よりは下がっていたので、そこまで理不尽さは感じていませんでした。

話を元に戻しまして、あるべき中古市場を作るために私が考える転売防止策としては、希望販売小売価格よりも高く設定できないような法律ができれば、市場は安定、本来の価格で購入、不要な人は元の価格以下で売る、という流れが作れるのではないかと思います。

とはいえ、標準価格をどうやって設定するのか、といった整備が難しいとは思いますが、クリエイティブな製品づくりを促進していくためにも、国には頑張って欲しいです。

最後に

というわけで、今回は転売についての見解をまとめてみました。PS5はもちろん、多くの商品ができるだけ本当に欲しい人の手に適切な価格で届くことを私は願っています。また、この記事を読んだ人はぜひ、定価以上で転売しないようにして頂けると私はとても嬉しいです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。 皆さんの生活がより充実することを願っています。 もし記事に価値を感じて頂けましたらサポート頂けると嬉しいです 今後の活動の励みになります^^