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ピッコロを演奏する。

#ナイショの抱負

 ここに書いたら内緒ではないと思うが。まあ、硬いことは言わずに実行した方がいい。
 ピッコロを吹きたい。自分だけのピッコロが欲しいのだが、なかなかに手が出ないお値段のものじゃないと、ちゃんとした音が出ない。私がピッコロを吹くのに慣れていなくて、下手くそだからなんだけど、数年前にメルカリで3万円のピッコロを買ったら、歌口部分が自分の口と全く合わず、音が全くならなかった。安物買の銭失いである。

 フルートもそんなに技術がなく、アパチュア(空気を吹き入れる時の口の形)が小さくしすぎてスピードと息量が足りないせいだと思う。元々、声量も小さいし、指回しも早くない、根っからのマイペース野郎なので、曲や他の人の演奏に合わせられない。楽団にいたころはピッコロどころか1番奏者としても吹かせてもらえなかったほどなので、仕方がないのだ。もうこれは、独奏者になるしかないのだ。

 ピッコロといえば、つんざくような高さの音。きれいに演奏することができれば、窓の外で愛を歌う鳥の声に近い。これを手に入れて、何を演奏するのかは未定である。しかし、演奏者の道楽として、ピッコロは生きているうちに(肺活量が衰えないうちに)入手したい。

 生活ができるだけ、仕事と家のことだけ、ここだけで終わる人生は、なんだかとてもつまらない。せっかくこの世の中に生を受けたのだから、10代のころから「こうなったらいいな」の夢を、ガンガン叶えていくアラフォーになるのだ。

実は、人に内緒にしたいことほど、叶えたい実現したいもの、実現させたことで自身がぐんと成長するのではないか、と思っている。

内緒にいたい理由を明確にすると
・バカにされる
・世間知らずと思われる
・妬まれる
・嫌われる
・変な人だと思われる
・迷惑をかける
など、第三者の視線を勝手に作り上げて妄想して悲しんでいるだけだったりする。

とんだ茶番である。私たちは、そんな茶番が大好きだ。何もしなくても許される一番都合のいい理由になるから。
「緊急ではないが極めて重要なこと」がナイショの抱負なのである。


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