また逃した

目の前でドアが閉まった。
今日で2回目、最悪の朝だ。

押入れから出したばかりのコートがあつくて脱ぐ。
それでも汗は待ってくれない、額を舐めるように伝う。

分かっていた。自分の定期では最速で行くルートより20分も多くかかると。分かっていたのに。

しょうがないから、遅刻のメールを先生に送る。

手に届く距離にあったから尚更悔しい。
遅刻されても気にはならないが自分が遅刻するのは嫌な性分なのだが、どうしても「小遅刻」を繰り返してしまう。

悪い癖だ。