師匠の腕。
私にはたくさんの師匠がいるが、
とりわけ鍼(はり)の1番の師匠はやはり
s師匠である。(許可どりしていないので師匠とする)
技術、話し方、純真無垢な透き通ったオーラ。
一体どうやったらそんな透明感あるオーラを持って生まれてきたんだろう?と、子育ての参考にと、いつも沢山質問したくなる程。でも、目の前に本人を感じるとそんな質問がちっぽけに思えて質問なんてしなくて良くなる、不思議なパワーがある方だ。
20代後半に見える容姿とは別に、
学校の先生以上に言いたいことが纏まっていて、
スッキリ・はっきり・わかりやすく、話してくれる。
そんな人今まで〇さん(70代のお友達で頓知が効いている方)以外に見たことがない。
あなたにもそんな師匠は近くにいますか??
師匠の背中と言うのはこの事かと納得してしまう程の
行動力と態度。人生のお手本。
普通そんなの人の事を、「偉人」そう言うのだろう。
今、実際に体験できる、見に行ける、
希少、稀な、大賢者だ。
【最初に会ったのはセミナー】2021.05
お昼休み中、師匠はどんな昼食を摂るのかな?
と見ていたときのエピソードだが、
いきなりセミナーの参加者に、
「メッセージで〇〇が辛いって言ってましたよね、今から施術しましょうか、ここに横になって。」と。
(え、どう言うことだ。今お昼休みなのに。師匠まだご飯食べてないじゃん。お昼ご飯中などは、大抵弟子が師匠に気遣って話しかけ、会場の雰囲気がリラックスする事をそれまで何回が見たことがあるから今回もそうなると思っていた。)
そう言いながらサクサク鍼(はり)を対象者に刺してく。
初めて会う私が、休憩時間にまで仕事(鍼)して疲れないのかなぁと心配してしまう程の熱心な先生だ。
(この熱と煌めきは、きっと会ってみないとわからないと思う。)
そこに届けられたものはお昼ご飯。
やっと休憩タイムか、と安堵したかと思いきや、
今度師匠は、鍼をしながら白飯を頬張る。
私が会ったのはたったの10回ぐらいだけど、
そのうちの3回はご飯を食べている姿が見れたが、
どれも鍼(言葉の鍼)をしながらご飯を頬張ってる姿だ。
2度目はまた、セミナーの昼休み。
師匠は唐揚げの弁当を食べていた。
私達に伝えたい熱い想い、濃い話をしながら、
ご飯を頬張り、
これでもか!と言うほど咀嚼する。
めっちゃお昼ご飯を噛む。
めちゃめちゃ噛む。
え?まだ噛んでる?え?もういんじゃない?えー???ってぐらいめちゃめちゃ咀嚼する。
1時間話しっぱなし、1時間ご飯食べっぱなし。
(私には2つのことを同時に進行するなんて神技、
そんなこと出来ない、
と心の中で真っ白になりながら師匠の貴重な話に耳を傾ける。)
太っている人ほど咀嚼しない、
そう思い込みがあるからかもしれないけど、
やはり痩せてる人はめちゃめちゃご飯を噛むんだと勉強になる。ここでも何も言わないまま生きた手本を見せてくれる。(師匠は見た目めっちゃ痩せてる昼に唐揚げ弁当食べてる割にめっちゃめちゃ痩せてる。)
3度目は師匠から施術を受けている時、
いきなりガサガサ袋をまさぐってると思ったら、
鍼しながらご飯を食べ始める。
え!そんなに患者さん詰まってるのかー泣
しかし、食べているにも関わらず、
技術力が全く落ちない。えーどゆことー泣
理解不能な状態に頭が回らなくなり少しの凄みと尊敬の念が交雑した。
そして、師匠の鍼はめっちゃよく効く。
わたしのカンジタ症を一瞬で治してくれる。
(以降症状に悩まされた事は一度もない)
鍼を続けると部屋が綺麗にする気力(断捨離)が出来たり、運動をできる気力が増え、運動習慣が出来るようになった。
普通なら鍼を刺す=運動習慣が出来るようにならないだろうがそれが出来るようになるのが鍼治療(私が以前受けて居たルート治療)の優れている点だ。
また、師匠は鍼を刺すのがうまい。
めちゃくちゃ上手い。全然痛くない。
鍼と言ったら痛いイメージがつきもの。
実際、セミナーで、2人の術者が
私に鍼を刺している時、
普通なら体がよじれるほどバッドコンディション(昨日子供の誕生日でケーキを食べた)でめちゃくちゃ鍼が痛かった日でも、「どうしたんですか?」と来てくれて全然痛くなく刺して去っていった。まさに神業。
体がこわばらずリラックスするリズム感、
体がよじれない、痛すぎないところでちょうど鍼が止まる。それによって感動して体がフルフル震え上がるような感覚。筋肉の走行を理解してくれていると感じるような施術。筋肉が使われていると脳に感じさせる筋を立体的に狙うような施術。コリはここにあるんだよと知らせてくれるような施術。師匠はいろんな技術の塊を毎回手を変え品を変え持っているありったけの技術を私に投げかけてくれる。
(師匠疲れてるんだろうな、時には休憩したい時もあるよな、と感じながら施術を受ける時もあった。こう言うのも人に伝わるんだなと更に勉強になる。)
『こんな技術、誰も教えてくれなかった!これが本当の鍼の方法だったんだ。』
私が初めて鍼施術を受けた後の感想は、
なので、「痛かったー」なんて語彙は毛頭無く、
「もうそんな時間が経ったのか(クソ、時間経つの早すぎ)もっと受けて居たかったのに。クソッ。(汚い表現すみません)こんな衝撃を受けたのは師匠が初めて。
…歓喜の震えwwwみたいな、地震みたいな、
私の中にあった知識も技術も歴史も
地震で全て崩壊して、
地面が真っ平らになって、
私の頭の中のその先にある
真っ白い地平線が、
一瞬でブワーっと広がった感じ。
(伝わるかな、語彙力ないけど笑笑)
【私が施術を受ける側から実際にやる側で気付いた事】
ルート治療は鍼が多い分患者さんの気を受けやすい。
と、言うのは、
気が充実している人は、
鍼から熱気が上へ上へと立ち昇るので、
ぐわんぐわん頭が働かなくなるほど熱気が出ていて、
それをくらう。
私のやり方が下手なのかもしれないが。
(だから今は患者さんの気を流すように寝かせて打ってるんだと思うけど治療のコミュニティを抜けたのでその経緯を知らない。)
これだけ鍼を丹精込めて打てば、
「はぁー。患者さんと真正面から向き合えた、
また次の治療も頑張ろう!」と、
自分自身も身体が震える。
更に、その人の生活習慣はどうなんだろう?
とか施術後どうだったかな?がちゃんと気になる。
マッサージしていた頃より
患者さんにより熱心になる。
今後の鍼師として、人生の指針として
誰か師匠をお探しなのであれば是非とも
師匠に絶対に会いにいったほうがいいと
断言できます。(何様かと突っ込みたくなりますが。。。)
話は逸れましたが、あなたは、師匠の腕を見た事はありますか?私は師匠と最後に会った日に腕まくりしている師匠の腕を見ました。驚いたことに、しっかりとした隆々としたふくらはぎのような硬そうな腕でした。
実は私はそれを見てかなりショックでした。
武道家は人生が短いと、(室伏選手の様な筋肉隆々に鍛えた選手は短命である)
最初のセミナーで師匠が話していたからです。こんなに熱心で魂すり減らす治療なのに
師匠。早く死んじゃうの?
もっとこの治療より
もっといい治療方法が世界には
術者が救われる治療が
どこかにあるんじゃないのか?
そう思い始めて1度目の統合失調症になりました。
結局病になってみたら
師匠が言うことが一番正しいと分かって
ホットした面が強いですが、
当時の私はそう思っていました。
統合失調症になって色々経験できて
今は良かったと思っています。
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