カードゲームのテキスト、簡略化した方がいいよね

カードゲームオタクです。
うつせみです。

今回はゲートルーラーという新作のカードゲームの話題からカードテキストの話があったので、それについての持論を述べたいと思います。

まず最初に私はTCG、DCGどちらもプレイしてきているためその双方から得られた経験などを基に理論を組みたてています。

そのため片方のみのプレイヤーから理解されないことがあるかもしれませんが出来れば理解してください。

さては前置きはここまでにして本題に入ります。

カードの重要なところ

カードゲームのカードを1枚、ポンと渡されて最初に何に目が行きますか?

私はイラストに目が行きます

例えばデュエルマスターズや遊戯王、カッコイイドラゴン沢山いますよね。

Shadowverseみたいに可愛いイラストのカードも沢山あります。

カードゲームのイラストというのは様々な面においてとても重要な役割を持っています。

例えばこのカードのイラストが好きだから、このカードのことが好きだ。
ということがありますよね。

そりゃ人の数だけ好みがある訳ですから、美麗なカード、かっこいいカード、少しおぞましいカード、そのどれもが誰かに好かれるでしょう。

まずこのイラスト人気があるという点ですね。

これは商品の強さや入手難易度以外の価値と言っても過言ではありません。

次にカードの判別に使えるという点です。

基本的にカードゲームは時が経てば経つほど使えるカードの枚数が増えて、プレイヤーは覚えられなくなります。

そんな中で効果だけしか書いてないカードゲームとイラスト付きのカードゲーム、どちらがカードを覚えることが出来るでしょうか?

勿論後者ですよね。

大きく描かれたイラストとそのカードの効果を頭の中で結びつけやすいためです。

数あるカードゲームのプールの中で効果を覚えておけるということは、様々なメリットにつながります。

まあ長ったらしく書き連ねたんですけど、カードゲームにおけるイラストはとても重要だよねということです。

公平性

それではカードゲームの公平性はどのようにして保証されているでしょう?

そう、基本的にはサービス提供元である企業が保証しています。

先程のイラストの話からいきなりなんで公平性の話になるんだ?って人もいるかもしれませんので簡単に説明します。

カードゲームではイラストは思っているよりも重要なので、大体どのカードゲームにおいてもイラストが描かれます。

そして大体のカードゲームではイラストの最小値は決まっており、少なくともこのサイズよりは小さくならないようにというのも決まっています。

更にカードゲームでは公平性を確保するためにカードサイズは全て均一であります(例外はあります)。

つまり、どんなTCGにおいても効果を書く欄は限定されており、それは弱いカードと強いカードを比べたとしても等しく同じです。

紙のカードゲーム、TCGはアナログであるが故にこのような公平性を保つための努力をしなければなりません。

デジタルのDCGならば、人と人の間にデジタルのアプリが挟まることでイカサマを行うことが不可能になりますが、TCGはアナログでありサービスを提供している企業はあっても全ての対戦の間にその企業が入り、試合中イカサマが行われていなかったと保証してくれるわけではありません。

そのためサイズが違うカードは非常にアンフェアであるが故に、必ずサイズは均一になります。

DCGではそもそものカードサイズを気にしなくていいため、テキストが長く複雑なものになっていったという訳です。

カードテキストが長いとどうなる?

今回は1つの例としてデュエルマスターズから沢山効果があって、尚且つ近年のデュエマをやっている人ならば大抵は効果を知っているであろうカードを参考にします。

デュエルバスターズの生みの親、蒼き団長ドギラゴン剣くんです。

この効果、非常に長いですがこれでも簡略化されています。

革命チェンジ-火または自然のコスト5以上のドラゴン(自分の火または自然のコスト5以上のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
自分の多色クリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える(スピードアタッカーを持つクリーチャーはスピードアタッカーを持っている間召喚酔いしない)
Tブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクすることが出来る)
ファイナル革命-このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、コストの合計が6以下になるよう、進化ではない多色クリーチャーを好きな数、自分のマナゾーンまたは手札から選び、バトルゾーンに出す。

うーん、めっちゃ長い!
本来のテキストは大体これくらいの長さになるんですが、それをだいぶ省いて画像のテキストになります。
しかし、知らなければ分からない効果もありますよね?
革命チェンジという効果、デュエマ初心者の人が知らなくても無理はありません。
知らなければ分からない効果というのは多く、逆に知っていれば短くても問題はありません。

本来収まらないテキストを収めるようにするには2択で、収まるように簡略化したテキストを記載するか、そもそも記載するテキストを少なくするかです。
当時のパックの目玉カードであったドギラゴン剣の能力を少なくするわけにもいかず、簡略化したテキストを記載したと私は考えています。

つまり、カードサイズは変更できない、カードイラストのサイズも小さくは出来ない。
そんな状況の場合取れる選択肢は少なくなるということです。

これが本来のカードテキストが長い時のデメリットです。

求められるものは

では、求められるものってなんでしょう?

それは
カード効果は誰もがわかりやすく、同時に出来るだけ短いテキストであることです。

口にするのは簡単ですが行うのは難しいです。

言うは易し行うは難し、の典型的な例です。

実際先程例に挙げたドギラゴン剣だって、ファイナル革命の部分は効果の説明を行っています。

DCGであれば効果の追加説明の欄を余分に設けるだけなので問題はありませんがTCGはその部類ではありません。

さて、ようやく話が最初に戻りました。

ゲートルーラーはテキストが簡略化されており、基本は総合ルール(ゲートルーラーではルールの違う2者が戦える設計)に記載すればOKという設計思想の元作られているのでテキストが非常に簡略化されています。

私は非常にこの設計思想はアリだと思っており、基本的なことは全て総合ルールにある為、熟読したら細かなルールのことを気にしなくてもいい訳です。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。
テキストが長いということはそれだけ丁寧な解説をしてくれているということであり、得られる結果は複雑になりがちです。
それを全て悪いとは言いません。
それらはカードゲームが競技として1つ上のレベルへと昇華するために必要であるというのも理解出来ます。
しかし基本的なルールくらいは短くてもいいじゃないの、新規参入者もわかりやすいんだしというのが今回の記事を書こうと思った発端です。
実際テキストを長くした結果訳分からんテキストになる場合もありますからね。(お前らのことやぞDCG聞いてるか?お前だよリン)

それではこの辺で筆を置かせていただきます。

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