小説の表現
この世界には、音、景色、香り、感触、味、五感で感じられるもので溢れている。
五感を使って泣く・笑う・怒るというような喜怒哀楽は、表現出来る。
"泣く"の一言でも、どんな意味の言葉なのかによって変わってくる。
悲しくて、泣くなのか。
怒りで、泣く
面白すぎて、泣く
嬉しくて、泣く
言葉で表せば、シンプルにこれだけれど、小説ではもっと言葉を付け加えたくなる。
なぜなら、真実から少し離れている気がするから。
すーっと涙がこぼれ落ちてくる時の涙は、鼻の奥を針でプスっと刺したようなツンとした痛みはなく、ただ空気を吸って吐くように、自然にこぼれ落ちるだけ。
泣いていることを頬を伝った温かい一筋の線で知る。
逆にイライラしたときには、目の奥がギュッと握られたように痛くなって、熱い涙が下瞼に溜まり、どんどん溢れていく。
こんな感じがする。
ただ人によってもきっと感じ方は変わるはず。
まだ見えるものではなく、想像したものをレポート化するみたいで楽しい。
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