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「山奥ニート」をみてこんな暮らし方もアリかも?と思った

どうも、しま子です。

今日は、多くのメディアでも取り上げられているので、知っている人も多いかと思いますが「山奥ニート」を読んだので、感想を書いていきます。

はじまりは、1人のお爺さんの「山奥で引きこもりの若者を集めて居場所を作る」という夢です。

この夢が叶う前に、亡くなってしまったお爺さんの意思を継いだのが、山奥ニートの著者である石井あらたさんです。

石井さんは大学を中退してから引きこもりで、共生舎の住人第一号として限界集落にやってきました。

彼が限界集落に来てやっていることは、引きこもりの時と変わらないはずなのに何故か地元のお年寄りから感謝されたり、やることが増えたりと周りの環境はどんどん変わっていく。

これは私も常々思っているのですが、環境って何かきっかけさえあればガラリと変わるんですよね。でもそのためには、お爺さんの夢に共感した石井さんのように何かきっかけとなる行動を起こす必要があると感じました。

山奥での生活は過酷な部分もあるけれども自由で、周りの人もニートだと認識しているから変に期待したり値踏みしたりされない。こういった、適度な距離感と無干渉はニートやメンタル疾患の人にとってはとてもありがたいものです。

そして、山奥ニートをするにあたり気になるお値段ですが、なんと月額1万8千円さえ納めれば食費・光熱費・通信費コミコミで暮らせます。(2020年時点での情報です。)

個室も一人一部屋用意してくれて、引きこもりたい時は引きこもっていていいしリビングに行けば誰かしらいるので、話したり一緒にゲームだってできるニート特有のゆるいコミニティが広がっているのも特徴です。

仕事も、村の日雇いバイトやキャンプ場のお手伝いをすると給与がもらえるので、困らないと語っていました。

日本もこんな自由な働き方で、誰にも文句言われなかったら最高だよなと私は思いました。(まぁ山奥ニートも同じ日本なんですけど)

とにかく山奥での暮らしは、都会では考えられないことの連続で時間やお金に対する価値もまるで変わってしまうんだなと私は感じました。

ニートには、ネットが欠かせないのでもちろん田舎でもネット環境を整えていて、ブログやYouTubeで発信することで、食料や家電製品などの支援物資が届くそうです。

現代ならではの、仕送りのようなシステムで山奥ニートの生活は支えられています。

私は、この本の全体を通して今すぐに住んでみたいとは思わないけど、両親が亡くなって本当に誰にも頼れない状況になったら、共生舎にお世話になりたいと思いました。

山奥ニートが注目されている理由としては「ニートでも引きこもりでもこんな場所があるんだよ」という、人生に絶望した時の一種の保険に出会ったような感覚になる人が多いからではないでしょうか?

今引きこもっている人でも、山奥ニートの存在を知ることで安心できる人もたくさんいると思います。

現在、石井さんはご結婚されて子育てをするために、山奥ニートを卒業されたそうですが(名前も変わっていますX:@banashi)これからも、ニートとしてスタンスは変わらずに生きていくそうです。(素晴らしい✨)

この本は、引きこもりの人はもちろんのこと、働くことに疲れた人、頑張りたいけど頑張れないと自分を責めている人におすすめです。

そして、2024年6月に読みやすくしたコミックエッセイも発売されたので、ぜひ興味のある人は読んでみてください。


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