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アリプロ、サブスク解禁!「北京LOVERS」はいいぞ〜!

amazon経由で食料がたくさん届いた。食べられる物の選択肢が減ったせいで食欲がめっきり減っていたので、これで少しは回復できるだろう。

しかし、生理前の時期に入ってしまったのか下痢がひどい。ここまで下す人間もそうそういないんじゃないかというレベルで下す。今日も下ってる。かなしい。水飲んだだけで下す。かなしい。



つぶやきにも書いたが、ALI PROJECTの楽曲が(全てではないが)サブスクで解禁された。それからずっとアルバム「神々の黄昏」に収録されている「月光夜」を聞きっぱなしだ。

「月光夜」、原曲も好きなんだがこのストリングスアレンジの方が好きだったりする。


アリプロと言えば過激でダークな「黒アリ」の方が有名だが、私は年を取るにつれてどんどんクラシカルで純な「白アリ」の音楽も好むようになった。

今回のサブスク解禁では昔の白アリのアルバムが多く聞けるようになったので非常に嬉しい。


アリプロを聞いたことがない人のために分かりやすい曲をオススメしておく。

いわゆる「黒アリ」はこういう曲。ダークでグロテスクな曲が多い。有名な「禁じられた遊び」「聖少女領域」もこちらに入る。

「亡國覚醒カタルシス」は私も大好きな曲だ。


「白アリ」はこういう曲。クラシカルで純粋無垢な曲が多い。


違いは、聞けば一発で分かると思う。


今回サブスクで解禁されたアルバムは、現在ほぼ中古でしか入手できないようなものが多い。

中古で買うよりサブスクで聞いた方がアリプロにもお金が入るし、白アリ好き的にもたまらないしで最高だ。



せっかくなので私が一番好きなアルバムをオススメしておく。

こちら、「Dilettante」(ディレッタント)というアルバム。これは私もCDを持っている。

全体を通してどことなく倒錯的な楽曲が続く。ディレッタントとは「好事家」の意味だ。その名に相応しい、個性の強い楽曲が立ち並ぶ。


私が最も好きなのは8曲目「北京LOVERS」。読みは「ぺきん」ではなく「ぺいしんらばーず」だ。

その名の通り中華風な歌となっている。


曲のあらすじはこうだ。好きな子がどうしても振り向いてくれないので、拉致して監禁して自分のものにしようとして、語り手はやがて愛の破滅へ向かっていく。


曲の最初からアクセル全開フルスロットルである。

「云うこときかない 可愛い君を攫って 桃源楼の房間 監禁しませう」

この歌詞から始まる。初手でもう拉致監禁している。

その後も性的倒錯を感じさせる歌詞が続く。AメロBメロとサビで曲の様子がガラッと変わるのも「狂愛」を思わせて良い。2番に入った途端また調子が戻るのも、なんだか不安定な情緒の只中にいるような味わいがある。

曲が進むにつれて、この語り手はさらに狂気の中へ堕ちていく。それは実際に聞いて楽しんでほしい。


この曲、間奏部分にライブでしか歌われない歌詞が存在する。CD音源では歌われていない、ライブでしか聞けない歌詞。

君の心は常に 彷徨って何処にある
取り戻すためならば なんでもしよう
女王が生け捕る 奴隷のように

拉致監禁された被害者は心を失っていく。それに焦る語り手。

最初は優位に立っていたはずの語り手は、被害者の心が失われていくにつれてどんどん余裕を無くしていく。そして「女王が生け捕る奴隷のように」被害者へと献身していき、破滅という終わりを迎えるのだ。


本当に囚われていたのは、果たして被害者か、加害者か。

そのスリルがたまらない、狂った愛を歌った一曲。


倒錯的な愛が好きな方には是非ともオススメしたい曲でもある。私は中学生の頃にこの曲に出会ったのだが、初めて聞いた時はなんて素晴らしい曲かと感動したものだ。それ以来ずっと好きな曲でもある。


一応断っておくが、こういう物語はフィクションだからこそ美しいのである。現実ではグロくて残酷なだけだ。

私はグロテスクな愛の歌が好きだからこの曲も偏愛しているのである。



前述の通り、白アリのように美しい楽曲もあるし、なんならもっとノーマルな曲もたくさんあるので、アリプロをただグロいだけのアーティストだとは思って頂きたくない。私が一番好きなのがたまたまエグい愛の歌なだけ。

アリプロは「耽美」と「芸術」を突き詰めた最高のアーティストだ。



サブスク解禁によって、初めてアリプロライフが眼前に広がった人もいるだろう。

グッドラック!良き旅を!

親指立てて高らかに言いたい気分である。

ありがとうございます!生きる励みになります。